ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」8/21 巨 5-7 広島 → 最後に意地は見せたけど、やっぱり初回だわな


対 広島 6勝3敗1分 マツダスタジアム

勝利投手:森 下 8試合 5勝 2敗 0S
セーブ :フランスア 22試合 0勝 1敗 5S
敗戦投手:田 口 7試合 2勝 3敗 0S
・投手リレー
巨人:田口→鍵谷→宮國 捕手:大城→岸田
広島:森下→島内→フランスア 捕手:坂倉
本塁打
巨人:
広島:坂倉1号(一回3ラン)、ピレラ7号(八回ソロ)
JSPORTS 1 にて観戦 解説:梵英心 実況:熊谷龍一
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マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの10回戦。巨人は6点を追う九回、無死満塁での岸田の2点適時打などで4点をかえしたが、追い上げ及ばす、連勝は3で止まった。試合は先発の田口が初回、坂倉の3点本塁打などいきなり5点のリードを許す苦しい展開となる。田口は、その後立ち直りを見せたが、6回を6失点でマウンドを降りる。打線は、四回に中島の適時打で1点をかえすも、先発のルーキー森下に八回まで1点に抑えられる。九回は2番手の島内、3番手のフランスアを攻めて、2点差とし、本塁打が出れば同点の場面まで追い詰めたが、後続を断たれ、結果的に初回の大量失点が響いた
(https://www.giants.jp/G/result/202008211index.html)
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前回の田口の登板の時に、昨年、中継ぎで結果を残せたのは何故だったのか、何を掴んだのか、ちゃんと自分で飲み込んで、それを先発として戦う今シーズンに生かして欲しいというような事を書いたのだが、それを具現化できなかった…


ゲーム後に田口は「切れのあるボールを初回の初球から投げられるようにしなければいけません」と反省しているが、まさにそう。
中継ぎの時は初球からMAXだったのに、先発に戻ったとたんに自分の調子を探るようなピッチングになってしまってる。少しでも長く投げたいのは先発投手のサガだけど、それはあくまでも初回からのゲームの積み重ねでしかない。
先を見越して、最初からローギアでスタートすれば今日のように隙をつかれて、立ち上がりに苦労することになる・


ベテランですら立ち上がりは難しい…というのがピッチングなので、初回は慎重になってしまうのはわかるけれど、ゲーム直後にど真ん中に投げてホームラン打たれるのと、先頭打者に四球を出すのと、どっちがいいのよ?って聞かれたら、当然、前者でしょう。


昨年は150km/h近くまで上がった球速も序盤は 142~144km/h くらいで、打たれて目が覚めてから 146km/h とか出るようになった。田口の特徴は徹底した低めと左右への揺さぶりなのに、右バッターのインコースに攻めきれず、高さも中途半端。これでは打たれて当然だなぁ~って初回のピッチング見て、残念に思いました。
個人的に思うのは、明らかに走り込み不足。下半身が粘れないから、手投げに近くなるだけでなく、球持ちが悪くなって、バッターから見やすくなってしまっている。
例え剛速球が投げられなくても、フォームからくるイメージと実際の球にズレがあるからこそ、タイミングを外せたり、コースにきっちり投げられるからこそ、バットの芯をはずすことができて、打ち取れていたという自分の持ち味を無くしてしまってる。


2回以降立ち直ったとはいえ、打線が好調なチームであればもっと痛い目にあっていた可能性もあるわけで、次回からはまず立ち上がりは100%MAXで挑み、そこからギアを下げながら要所でギアをあげるという、そういうスタイルを考えてもらいたいなと思う


とはいえ、結果的には数字だけ見れば、6回は投げ切ったわけで、坂倉に打たれた3ランが無ければ6回3失点で、負けた原因を打線のせいに出来たわけだから、長野への四球と坂倉への不用意な一球は忘れないようにして次に生かして欲しい。


一方で巨人打線に投げる森下のピッチングは野球ファンとして楽しみにしていたのだけど、いやぁ~やっぱり良いピッチャーですね。
ストレートのボールの回転は素晴らしく、カーブを交えた緩急に、左右への制球力は素晴らしいの一言。
こりゃ、背番号18を渡したくなるのもわかるってもんで、次に当たる時に攻略のしがいがある若武者だなぁ~って目で見てました。
(カミさんはあのベビーフェイスにやられてましたけど(笑))


私の中では皮肉にも、途中で登板した宮國の1年目、2年目を思い出し。
「宮國もデビューした時は、糸を引くようなストレートとカーブでバッターを翻弄したたよなぁ~」なんて複雑な気持ちになりました。


荒々しいピッチングではなく、かといって変則でもない。あくまでも正統派としての日本人投手らしいピッチングでどんどんストライクを投げ込んでくる姿にワクワクするものがありました。


初物に弱いのはいつものことなので、余り言いたくないですが、次に当たる時には、しっかりと攻略できるようにチームとしてデータが取れていることを願いたいですね。
個人的には戸郷の新人王のライバルであるので、こっちが打てなくて、戸郷の足を引っ張ってどうすんだ!ってテレビの前でツッコミそうになりましたが、森下も戸郷も選考委員が迷うくらい、シーズン最後まで投げ切って、リーグを盛り上げてもらいたいなと思います

 

打線の方は、森下のピッチングが素晴らしかったので、なかなか打てないのはしょうがない感じですが、せっかく調子が上がってきたと思ったキャプテンが、また打席で固まっている姿を見せたのは残念。
相手が良い投手であれば、それこそ、キャプテンと4番が率先して攻略しなければいけないわけで、坂本、岡本に元気が無かったのは最後まで響いてしまいました。

(岡本は最後にチャンスメークしましたけどね)


一方で、最終回に意地を見せることになった、北村、岸田の粘りとバッティングは評価しても良いと思います。重信はヒットにこそならなかったけどいい当たりをしていたし、上がってきたモタは結果が欲しくて何でも振ってしまいそうなところ、しっかりボールを見極めて四球と奪っただけでなく、ホームにも帰ってきたし。ゲーム終盤はヤングジャイアンツがあわやというところまで、追い詰める姿を見せてくれたので、同じ敗戦でも無抵抗試合と違って、割と充実感があったりします。


週前半の阪神戦でスイープできたので、遠征での広島戦を1勝でも出来れば、今週は4勝2敗で貯金が2個増えるともくろんでいたのですが、今日の森下、明日の大瀬良と現エースと次期エースと戦うことになり、日曜のローテに不安をかかえる巨人としては、ちょっと厳しい3試合になりそうな予感がしてきました。
最悪、3タテされても5分だからって言い訳もできそうですが、出来れば明日の畠には前回の課題をクリアしたピッチングを見せてもらい、大瀬良から勝利を奪って、穏やかな気持ちで日曜の試合を観戦できるような展開に持ち込んでもらいたいものです

 

追記

宮本コーチの田口への「残業投球」って記事

愛ある叱咤で良かったです。それを次にどう生かすかは田口次第

あと、内海の登板・・・楽しみすぎる

 

管理人:みんぐ
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