ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」9/7 巨 3-2 阪神 → ツッコミどころの多い試合だったけど、勝ったので問題なし(と澤村のこと)


阪神 10勝3敗0分 甲子園

勝利投手:メルセデス 10試合 3勝 4敗 0S
セーブ :デラロサ 14試合 1勝 0敗 9S
敗戦投手:高 橋 5試合 2勝 2敗 0S
・投手リレー
巨人:メルセデス→高梨→大竹→大江→中川→デラロサ 捕手:大城→炭谷
阪神:高橋→ガンケル→岩貞→岩崎 捕手:梅野
本塁打
巨人:
阪神:糸原3号(九回ソロ)
NHK BS1 にて観戦 解説:今中慎二 実況:宮田貴行
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甲子園球場で行われた阪神タイガースとの13回戦。巨人先発のメルセデスはテンポ良く阪神打線を封じて6回を被安打2、無失点の完璧な投球を見せる。打線は今季苦手としていた阪神先発の高橋に対して粘り強く攻めて3点を奪い、七回からは細かい継投でリードを守り切った。メルセデスは復帰戦を白星で飾って3勝目。巨人は両リーグ最速の40勝に到達し、貯金を今季最多の「18」とした
(https://www.giants.jp/G/result/202009071index.html)
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なんていうか・・・ネットニュースをざわつかせるような場面が色々とあったゲームでしたね。
個人的には11安打+5四死球をもらって3点しか取れなかったし、そのうち2点はいただいたような点でしたから、流れとしては投打の打が空回りしてしまったゲームという点で、原監督が言うように「勝ってはいたんですけど、なんかこう、劣勢感がありましたね」を感じたゲームではありました


相手がもっとしたたかで、満員の甲子園でアウェー感が満載だったら、ヤバかったなぁ~って思います


でも、逆に言えば、そんな中で最後は勝利したわけですから、基本的には無問題


先発のメルセデスは今までの中で最高の出来でした。投手有利な追い風もあってか、ストレートの球威があって、制球も悪くない。離脱したことで疲労も抜けたのか、躍動感がありましたね。
そんな中で、私がアレ?って思ったのは、随分と球持ちがよくなったなぁ~ってところ。悪い時は上半身の開きが早くて、ボールが見えやすそうに見えてたんですが、今日は身体の開きを抑えて、ギリギリまでボールを離さず、しっかりと体重が乗ってからリリースをしていた。
全盛期の杉内の脱力フォームとはまた違った感じだけど、ひょっとして、阿部2軍監督と杉内コーチがメルセデスのピッチングに何か助言を与えた?と思わせるような感じでした


もともとそれほど球威があるわけではなく、キレと制球で打ち取るタイプなのに、今日は6イニングで5つの三振をとっていたってのも良かったし、そもそも6回が課題の投手だったはずなのに、代打が間に入ったとはいえ、三者凡退でキッチリと終わらせた。病み上がりってことじゃなければ、球数的にも7回どころか最後まで投げさせてもいいのではないか?と思わせる好投で、次への期待が高まります


追い上げもキツかったですが、最終的にメルセデスに勝ち星がついたことで、本人の中でもホッとした部分もあるでしょうし、ひょっとしたら一段、階段をあがったかも?と我々ファンに思わせてくれるだけでも、素晴らしいピッチングだったと思います。


そこからは7回の継投に話は移るわけですが、ちょっと前にも1イニングに勝ちパを大量投入というゲームがありましたね、状況的にはそれに似た感じでしたけど、個人的には勝ちパ5人衆は休養も十分でしたし、リードしている展開だったので、8回中川、9回デラロサがいるわけですから、何の気兼ねもなく投入できるところでしたので、イニングの中での修正を期待するよりもダメだと思ったら代えるのは悪くありません。
贅沢を言えば、常に5人衆のうち、3人、出来れば2人だけで試合を終わらせることができて、休める投手を作り続けられる運用が出来れば最高ですが、そうそう甘くは無いですし、明日は菅野なので、ある程度長く投げてくれることまで計算に入れるのなら、多少のムチャ振りは想定内でしょうし、おそらくブルペンでは相手の打順を見据えながら、それぞれ準備をさせていたと思います


2ストライクと追い込みながら、大ファールで大江にすかさずスイッチをした場面も、去年のソトの打ち直しホームランが頭をよぎった(私だけ?)のかもしれませんし、あの時点では3点リードしていたわけで、一発を打たれるよりも1点はやむなしで被弾リスクの少ない大江にスイッチしたということであれば納得。岡本がボールを抜かさないだけでなく、あと一歩でアウトに取れたかも?という見えない守備にも助けられて最少失点で凌ぐことができたのも、原監督のここが勝負!という意識が選手に伝わっていたからと思います。


投手陣全体でも、四球を与えたのは最後のデラロサの1個だけで、守りのリズムは悪くありませんでしたから、(阪神サイドの意見は違うでしょうけど)締まった形でゲームを作れた悪くない勝利だと思います
(試合時間も無駄に長くならず、早めに休めて明日に備えられますし)

 

一方で攻撃面ではランナー3塁という場面を5度も作りながら、最後まで攻めきれずに相手のミスに救われた形での得点というのは不満ですけど、投手能力にすぐれた阪神投手陣の粘り勝ちというところもありましたし、岡本、丸の打球は風が無ければ・・・という惜しい当たりもありました。
こちらがリードしている展開だったので、相手が勝ちパではなくビハインド要員を出していたら、もっと大胆に攻められていたかもしれませんが、ビハインドでも良い投手を惜しげもなくつぎ込んできたところで、守り切られたという風に考えて、そこは切り替えるのがイイですね。
でも、良い場面もありましたよ、5回の岡本さんのタイムリーはもちろんなんですけど、それ以上に、3回のメルセデス送りバント。1、2回の高橋のピッチングを見て、こりゃ厳しいなぁ~と思っている中で、大城、吉川の連続ヒットでチャンスを作ってからのメルセデスの一発回答。ま、ここも木浪との連携が良くてサードのカバーにキッチリ入られていたら6回みたいにダメだった可能性もありましたけど、リズムよくチャンスを広げる貢献ができた彼のバントを褒めてあげたいです


ゲーム序盤で1アウト2、3塁を作って上位打線で1点も取れないと、雰囲気は最悪になるところでしたから、相手の暴投に助けられたとはいえこの回の先取点は大きかったですね。
(それがまた次の得点への伏線ともなったわけですし)


これで、雨で流れてしまった1試合を除くと、DeNAとの首位攻防戦は3連勝、続く阪神との首位攻防戦は2勝1敗と、13連戦の前半としては完璧と言っていい勝敗数で終われた。
あくまでも個人的な感想ですがゲームを見ながら、3連覇中の広島が2位に上がってきたチームを次から次へと打ち破り、優勝を手にしたような、そんなことを思い出してしまいました。
(ちょっと言いすぎですかね(笑))


数字の上では両リーグ最速で40勝を達成し、貯金も18に増え、今のところ順調です。
菅野、戸郷が前半戦のローテを引っ張り、今季のキーマンだと言ったサンチェスも戻ってきました。今村の覚醒か?という2試合と、田口、メルセデス左右のローテのバランスも良くなり、3人いたら御の字の勝ちパも5人いて、気が付けば投手陣はかなり厚くなりました。
厳密に振り返ってないので確定したことは言えませんが、少なくともリードしている展開で、終盤に逆転された記憶もほとんどなく、坂本、丸の状態が上向きなこともあって、現状では怖いくらい後半戦に向けて順調に来ている気がします。


ただ、毎年、こういう時には言いますが、「好事魔多し」は常に付きまといますので、チームの雰囲気が良い状態だからこそ、緊張感を失わず、コンディションには細心の注意を払って、戦って欲しいですね。
極端な話、サカマルオカが2人離脱するだけで、ベンチの雰囲気は一気に暗雲が立ち込めるようになるわけですから。


そして明日はいよいよ菅野vs大野


開幕から負けなしのエースと、5完投の中日のエース対決。
互いに初回からエンジン全開の一歩も引かない対決になりそうです。
もちろん、勝利を願ってやみませんが、それ以上に意地のぶつかり合いの投手戦になりそうで、巨人ファンというよりも野球ファンとして非常に楽しみにしています。
ロドリゲス、今日の高橋遥人をチームとして攻略しようとしたように、そろそろ大野にも土をつけて攻略しないといけませんから、実のところエース対決というよりも、エースに対する攻撃陣の攻略を両チームがどうしてゆくのか、そっちにも興味があります。


追記

澤村のトレードが発表になりました。
昨日の記事のコメントにも感想をいただいているので、私も一言。
トレードの噂は前から出ていましたね、澤村の立ち位置を考えると、最低限でも今の鍵谷以上のピッチングが出来ないと戻ってこれないわけで、仮に2軍である程度結果を残したとしても、阿部2軍監督が太鼓判を押せる状況にならない限り復帰は難しいと思ってました。
このままモデルチェンジを模索しながら巨人に居続けるのが良いのか、新天地で羽ばたくのが良いのか、恐らくフロント、現場も悩んだかと思いますが、澤村本人がさらに輝くためを思って、トレードに踏み切ったのだと解釈しています
ただ、トレードとなるなら、投手陣に課題があり、唯一澤村が言うことを素直に聞く、尊敬する内海のいる西武だと勝手に思っていたので、ロッテというのは予想外
(もともと同一リーグはありえませんでしたしね)


表面的には将来性があって、左の強打者が欲しい巨人とソフトバンクを追撃するために、投手陣を厚くしたいロッテとの間での Win x Win ってことになってますが、それ以上に澤村に新天地で活躍して欲しいという原監督の愛情だと前向きに考えたいと思います。

ひょっとしたら日本シリーズで相まみえることがあるかもしれませんし、もともとパワーピッチャーの澤村もひょっとするとパ・リーグ向きかもしれません。熱い井口監督と、厳しい吉井コーチのもとで、澤村がレベルアップするなら、ファンとしてもこのまま終わって欲しくない選手の一人ですので、新天地での活躍を期待しないわけにはゆきません。


再生しきれなかった原監督と阿部2軍監督にとっては、悔やむことも多いでしょう
私の中でも・・・ストッパーに転向した時に、「いずれは藤川球児のようなわかってても打てないストレートを投げるストッパーになる!」ってブログで言いましたし、原監督が3次政権で復帰した時に先発復帰を打診したのに、それを断った話を聞いた上での今を見ると、「あの時先発復帰してたら今頃・・・」なんて未練を感じてしまいます。


内海、長野、澤村…巨人を愛しすぎて入団の経緯を色々と揶揄された選手たちが、そのチームを去ってゆく姿(しかも全員ドラ1)を見るのは悲しいことですが、新天地で輝く姿を見るのもまたファンとしては嬉しいことです
今、この3人がチームにいたとして、どれだけの居場所があったかと言われれば、前向きなコメントを言いづらいチーム状況ですから、チームを愛する以上に、個人事業主として決して長くない現役生活を少しでも長く全うするために、必要だと思われているところで元気に活躍する姿を見せてくれることが、今、私が最も見たい姿なので、澤村にも輝かしい姿を見せて欲しいなと願ってます


(ってか、そのおかげで、他球団の試合を見る頻度が格段に増えて、忙しいわ~(笑))

 

香月についてはまた今度

 

管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/a