ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」10/7 巨 3-6 DeNA → 田口について同じこと言うの、これで何回目だろう…


DeNA 11勝6敗0分 東京ドーム

勝利投手:平 田 31試合 1勝 0敗 0S
セーブ :三 嶋 37試合 1勝 1敗 12S
敗戦投手:田 口 14試合 5勝 5敗 0S
・投手リレー
巨人:田口→鍵谷→高橋→ビエイラ 捕手:大城
DeNA:平田→伊勢→砂田→エスコバー→石田→三嶋 捕手:戸柱
本塁打
巨人:丸20号(四回ソロ)
DeNA:ロペス6号(六回2ラン)、ソト19号(六回ソロ)
日テレG+ にて観戦 解説:川相昌弘 実況:山本健太
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東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの17回戦。巨人打線は1点ビハインドの初回、ウィーラーの適時打で同点に追いつくと、四回には丸の2試合連続本塁打で1点を勝ち越す。一方の先発・田口は初回、併殺崩れの間に先制点を許すと、1点リードで迎えた六回には味方の失策が絡み同点とされる。さらに続くロペス、ソトに連続本塁打を浴び、六回途中5失点でノックアウト。七回からは今季初登板の高橋が2回2/3を1失点に抑える好リリーフを見せたが、味方の援護なく3対6で試合終了。失策で流れを失った巨人は一発に泣き、逆転負けを喫した
(https://www.giants.jp/G/result/202010071index.html)
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去年田口が中継ぎで結果を出したのは、登板していきなり全力投球で150km/h近くを連発してたから
先発復帰した今シーズンは長く投げることを意識したのか、ペース配分を考えるようになってしまい、かつて2桁勝った時の残像を追い求めているから…
練習風景やYouTubeでのモノマネを見ていれば、見たものを体現できる器用な選手だということはわかるけれど、それだからこそ手先の器用さで何とかしようとしているのではないかと、ずっと不満だった


キャリアは長いけど、年齢的にはまだ若い投手なので、そういう大人のピッチングではなく、初回からいけるところまでゆく!くらいの迫力あるピッチングをする、その結果4~5回で息切れするようであれば、それ以上投げられる体力をつける、そういう荒々しさが備わって初めて、持ち前の器用さと制球力とが融合して一流のピッチャーになれると思っているので、正直言って、菅野のようなギアを上げ下げするような投球は、現時点では似合わない。


それを強く感じたのは、後に投げた高橋優のピッチングが余りにも対称的だったから。
同じ左投手で、球速も持ち球もそれほど違いは無いけれど、今日に関しては明らかに高橋優の方が腕が振れていた
(変化球になると腕が緩むという欠点は改善されてなかったけど)


左右どちらのバッターに対してもインコースを積極的に投げ切り、カウントが悪くなってもそこからしっかりストライクを取れる。昨年、良かった時の高橋優のピッチングをしっかりと取り戻していたのが印象的で、中継ぎ登板ということもあるけれど、いきなりMAXで投げていたのが、若々しくてとても良かった。


少しでも長いイニングを投げて、ブルペンを楽にさせたいという想いはあるだろうけど、田口もまだ25歳の若武者なんだから、若者らしい攻めのピッチングで相手をねじ伏せて欲しかった。
今回も前回と同じく「自分の悪いところが出ました」とコメントするのであれば、そこは克服しないといけません。


日本シリーズに投げる権利がある先発投手は4~5人、立ち上がりの悪さと中盤での不安定さを克服しないことには、先発として起用される可能性は低く、少なくとも今日の内容では一歩後退というところでしょう。
個人的には、もう少し身体を絞ることで腕の可動域を大きくし、終盤までのスタミナを蓄える。意識と身体の改革をしないことには、今後も同じようなピッチングを続けることになりそうな気がします。


で、高橋優の話に戻りますけど、非常に良かったですね。
病み上がりのシーズンで、2軍でも完璧というわけではなかったので、ちょっと心配してましたし、1イニング限定くらいで考えているのかな?って思ってましたが、内容が良かったからか、最初からそのつもりだったのかはわかりませんが、原監督と宮本コーチは最終的に2回2/3まで引っ張りました。
DeNA打線も久々の高橋優ってことで、球筋を思い出しながらの対戦だったので、多少戸惑ったところはあるかもしれませんが、幼げな顔に似合わず、ズバズバ投げるあたりはさすがでしたし、それに翻弄されてました。


こうなると、田口と高橋優の先発と中継ぎの配置転換なんても、つい考えたくなりますし、原監督も田口の起用の難しさに触れていましたが、ちょっと期待してしまいたくなるところも正直なところありますね。
ま、まだ1試合なんで結論を出すには早すぎますけど

 

オーダーとしては、坂本を休ませて、吉川尚をショート、田中俊をセカンドにという形で、半分はお試しというところもあったと思います。
吉川尚のショートは守備範囲とグラブさばきは問題ないけれど、セカンドの時から課題となってる送球に課題を残し、それが結果的には試合の勝敗を左右するような形になってしまいました。
坂本もヤクルトの宮本の自主トレに同行して向上させるまでは、魔送球が多かったので、吉川尚を余り責めるのはかわいそうだと思いますが、取ってからのボールの握り直しが多かったりして、本人も送球に不安があるのではないかと思います。
結果論で言えば、吉川尚はセカンドのまま、増田大をショートで先発起用した方が守備は安定していたのではないかと思うところですが、そうなると終盤で増田という切り札を使えなくなるので、今回は吉川尚と田中俊のコンビに賭けたのでしょう。


いずれは坂本もショートから退き、吉川尚がそこに入ることになるのでしょうが、現時点ではまだ早いな…というのが見えた試合になりました


攻撃面では今日のDeNAブルペンデーと予想されていたので、平田から早々に得点を奪い、1点でいいから優位に立てば勝ちパを継投することが難しく、中盤以降にさらに点を加えられると踏んでいて、丸のホームランで勝ち越したときには、ここから継投に入って、追加点を取れると思っていたのですが、今日のラミちゃんはマシンガン継投はその通りなんですが、平田を5回まで引っ張る選択をし、それがハマったことが敗戦に繋がった気がします。


巨人目線で言えば、初回に制球難だった平田を攻めたものの、1点しか取れなかったことが最後まで響いた形になり、あの局面で2点以上取れていれば全然違う流れになっていたはず・・・と思うのですが、それは1回表のDeNAも同じ気持ちだったと思うので、初回の互いの攻防は痛み分けということになってしまいました。


岡本の前に坂本がいなかった弊害かどうかわかりませんが、攻めきれなかった一因に今日の若大将が、ちょっと強引だったというのがありそうです。
昨日はチームバッティングで4安打しましたが、今日は1、2打席とも外角の変化球、それもあきらかなボール球を追いかけての三振で、自分が何とかしなければ・・・という意識が強すぎたような気がします。
それを引きずってか、3打席目、4打席目ともに微妙にとらえきれず、結果的に4打数ノーヒットで終わってしまった。
敗戦の責を負うのが4番と言っている岡本ですが、せめて初回にもう少し打席で落ち着いて、ウィーラーに続いてタイムリーでも出ていたら、その後のDeNAの継投も変わっていたでしょうし、そうなれば終盤で一発!という可能性があったので、初回の三振は今日の勝敗に直結したミスだったと思います。

 

ま、巨人が負ける時は何故か阪神も負けるというヘンテコなジンクスのおかげで、負けたにも関わらずマジックが1つ減るというラッキーな日ではありましたが、負け越して終わるのはやはり良い気分ではないので、明日のサンチェスにはしっかりとゲームを作ってもらいましょう。


幸いにも鍵谷以外は勝ちパを温存できたので、明日は総動員できますから、とにかく1点でもリードしさえすれば、原監督の勝ちパのマシンガンリレーが出来ますし、キャプテンも復帰してくるでしょうから、何とか勝利して、この10連戦を負け越しなしで終わって欲しいですね。

 

追記
今日の高橋優のようにビハインドで投げる投手が、ゲームを作り直してくれると、後半に期待が持てる。
追いつき、追い越すことはかないませんでしたが、本来は宮國にこういうピッチングをしてもらい、ビハインドのロングリリーフで耐えて、味方の反撃を待つ・・・という役割を担ってもらいたかった…
その点では今日の高橋優はそれをしっかりやり遂げました。それを繰り返すことで、信頼度が増し、じゃあ、勝ちパで使おうか?いや、先発をやらせてみようか?ってステップアップするわけで…田口と高橋優の対比もさることながら、宮國と高橋優の対比という点でも感慨深いゲームになりました。

(だからといって、次に高橋が炎上したらまた印象は変わるんでしょうけどね、あくまでも今日のピッチングを見る限り・・・ってことで)

 


管理人:みんぐ
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