ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」11/22 巨 2-13 ソフトバンク → さすがにどんな言い訳も通用せんよなぁ~(涙)


対 ソフトバンク 0勝2敗0分 京セラドーム

勝利投手:石 川 1試合 1勝 0敗 0S
セーブ :
敗戦投手:今 村 1試合 0勝 1敗 0S
・投手リレー
巨人:今村→戸郷→田口→鍵谷→大江→高梨→大竹 捕手:大城→炭谷
ソフトバンク:石川→嘉弥真→高橋礼→岩嵜→杉山→椎野 捕手:甲斐
本塁打
巨人:ウィーラー1号(五回2ラン)
ソフトバンク:甲斐1号(二回ソロ)、グラシアル1号(三回2ラン)、デスパイネ1号(七回満塁)
日テレG+ にて観戦 解説:赤星憲広 実況:佐藤義朗
ゲスト:藤川球児青木宣親
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京セラドーム大阪で行われた福岡ソフトバンクホークスとの「SMBC日本シリーズ2020」第2戦。巨人先発の今村は期待に応えられず、二回途中4失点で降板。後を受けた戸郷、田口も失点を重ね、前半で7点のリードを許す。五回にウィーラーが右越え2点本塁打を放ったが、その後もデスパイネに満塁弾を浴びるなど、投手陣が3本塁打を含む被安打15、13失点と崩れて大敗。巨人は本拠地扱いの2試合で連敗を喫し、24日から敵地・福岡に乗り込む形となった
(https://www.giants.jp/G/result/202011221index.html)
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案の定、ネットはアチコチで大炎上してますね(笑)
ま、しょうがないか、最初からゲームを見て、それをまた最後まで見れば、一体なんの罰ゲームだ?と思わなくもない結果でしたから。必然的に、このレポートも愚痴のオンパレードになることが予想されますので、今日の結果を振り返りたくないファンの方は、ここでやめておいた方がいいかも(汗)


観戦レポートにはびっしりとダメ出しが書き連ねてありますが、それらを全部解説すると飛んでも無い文字量になってしまうので、順不同で気になったところを列挙してゆきます。


まず、戦前からわかっていたことを・・・


スタメンオーダーを1~9番まで両チームを1対1で比較した場合、予想先発ローテを1対1で比較した場合、控え野手を同じく、ブルペンを同じく・・・と比べた場合に、トータルで見れば不利なのは明らかで、そんなことは初めから判明していたこと。もちろん、そこにはセパの違いもあるし、戦略的なところもあるわけで、そういった数字上の不利な部分は分析上あらわにした上で、そこを覆すべくあらゆる場面を想定して、準備をしてきていると思っていた
データ分析能力という点、短期決戦での強さ、戦い方も相手の方が上なわけで、それをどう覆すのか、分析班を厚くしたのは巨人もそうだし、くせ者元木コーチをヘッドにし、時に大胆な指示をする石井琢朗コーチが、どういった戦略を練るのかを楽しみにしていた。
昨日の初戦は菅野という事で、真っ向勝負で行って、力及ばずだったのは原監督らしいと言えばらしいので、それはもう結果を受け入れるしかないと思っていたのだが、今日に関しては昨日とは全く状況が違うゲームなわけで、初戦を負けたゲームに挑むにしては、あまりにも変化が無さ過ぎるというのが、オーダーを見た場合の最初の印象。


2番手に今村を送り込んだのは、昨日の菅野の後に同じ右のサンチェスや戸郷を持ってくるのは危険だと思って、目先を変える意味でシーズン終盤、左投手の中では一番結果を出していた今村を指名したのは、個人的には理解できる
ただ、オーダーに関しては、吉川尚、松原は初戦の結果だけで動かさないで欲しいと昨日書いた通り、固定してくれたのは良かったが、いくら京セラドームでは印象的な活躍があったとはいえ、フェニックスで結果を残していたわけではない亀井を連続でスタメンに入れたのはちょっと疑問。相手にとっては嫌なバッターかもしれないけれど、より嫌なのは僅差の場面で代打で出てくることの方だと思うので、状態が上がるのを待ちながら使うくらいなら、ベンチにいてくれた方が相手にとっても嫌だったと思う。


短期決戦においては、のんびりと打席数を与えるよりも、瞬間瞬間で良いバッターを積極的に使う、1~2試合、いや数打席で使えるか使えないかの判断をする瞬発力が必要になるので、「亀井なら何とかしてくれだろう」という期待を持ってしまった元木ヘッド(オーダーは元木ヘッドが決めてるだろうから)が、少し後ろ向きな判断をしたのではないかな?って思うし、キャッチャーとしての動きに迷いの見えた大城を昨日のリベンジとばかりに、連続で先発起用したのも疑問。脳内をリセットする意味でもバッティングに期待するのであれば、守りのことを忘れさせて攻撃に専念させるべく、DHには大城を使うべきだと思った


結果的には攻めも守りも集中できず、どちらも中途半端なままで、真っ白になった頭を冷やす余裕もないほど、追い込まれてしまったように思う。


今日の試合で言えば、打たれた投手が悪い様に見えるけれど、藤川、赤星、青木の解説陣に散々ディスられたように配球面もひどかった。昨年同様、餌を巻いてストーリーを描いて配球している甲斐に比べると、素人目に見ても大城のリードは場当たり的であり、内野ゴロが欲しい場面で高めを要求したり、四球を恐れるがあまり追い込んだにも関わらず相手バッターの体制を崩すような大胆な配球が無かった。
ただ、僅かながら弁護してあげたいのは、それは大城だけの責任ではなく、バッテリーコーチ、投手コーチを含めた守りの指導者が背中を押してあげられなかったことに責任があるし、菅野で負けたという重荷を彼に背負わせてしまったことも原因の一つだと思う。


だからこそ、パ・リーグの戦い方を知る炭谷を・・・って戦前には考えたのだが、よく考えたら、そもそも炭谷はパ・リーグで勝てるキャッチャーだったんか?って思ったし、ソフトバンクからしたら、むしろ炭谷が来た方がデータが揃ってるんじゃないかって考え直したんで、それは無いなと。
ならば、半分はギャンブルのつもりで岸田をって昨日は書いたのだけれど、その勇気は首脳陣に無かったんだろうなぁ~
(それで負けたら、それこそ何言われるかわかんないし)


結果的に冒険するよりは、少しでも安全な方へ・・・というマイナス思考が、今日の結果を招いたんだと思う。

(そしてそれは選手全員に伝染する)


先発の今村は良くも悪くも彼らしい。
第2先発が準備しているのは通達のあったことだろうから、初回から飛ばしてゆくつもりで投げていたんだろうし、事実、先頭の周東を三振に取ったところは素晴らしかったけど、四球を出したことで一気に悪い今村モードになってしまう。そこからの3連打による先制で結果的に立ち上がりに3失点したことで、今村はもとより大城までもがパニックになってしまい、修正どころではなくなってしまった。


3回までの6失点は当然攻撃面にも影響し、大胆な攻撃ではなく、まずはランナーを貯めることに意識がいってしまうばかりに、自分のバッティングをするよりも出塁することの方へ頭が行ってしまい、先制したことでブンブンフルスイングしてくるソフトバンク打線とは対照的に当てに行くような迫力の無い打ち方になってしまった。


セ・リーグにはいないタイプとはいえ、昨日の千賀にしても今日の石川にしても、それぞれ野手陣は各自が予習はしていたと思うし、ミーティングの中でも注意すべき点は確認していたと思うけれど、前日に続き、主導権を握られてしまったことで一気に計画が狂ってしまった。


試合前は先制されることもあるかもしれないが、今村が3~4回を1失点、悪くても2失点くらいでしのいでくれると期待し、序盤は初見の石川をまずは観察した上で、中盤までにアジャストしようと思っていたと想像するけれど(もちろんこっちが先制出来るに越したことはないけど、そうそう甘くないことも想定した上で)、いきなり予想の斜め上を行ってしまったので、どうすることも出来なかったと思う。
一方で第2先発として準備させていた戸郷がグラシアルに被弾したとはいえ、持ち前のメンタルの強さでソフトバンク打線に通用していたのも悪い意味での計算外
結果的には戸郷を2戦目に先発させていた方が良かったのではないか?というタラレバ批判を受ける羽目になってしまう。


計算外はまだまだ続く・・・なれない球場での岡本が突っ込み切れずファールフライを取り損なってしまってからの、ボーク・・・からのグランドスラム。鍵谷のストレートは決して悪くなかったけど、そこに拘り過ぎて、ベンチ、ネクストからタイミングを計っていたデスパイネにまんまとやられてしまう
(今日の鍵谷に関しては、ネットで叩かれるほど悪いとは思って無いです)


ポストシーズンで結果が出てない丸をチャンスの場面で代えることが出来ず(っていうか代えられるわけもないが)、予想通りの三振から、せっかくボールをしっかり見極めていた中でのナカジの三振という、空気感を変えることの出来る場面での無失点


今日のナカジは3-1からのど真ん中を見逃した場面が夢にでるかもしれないけれど、なんだかんだ言って、しっかり自分のスイングが出来ていると思う、というか、打線の中で振れているのはパ・リーグ出身のナカジとウィーラーな感じ。京セラドームでの経験値もそうだし、パワーピッチャーに対する対処もそうだし、打線の中で、この二人だけが戦い方をわかっているなと感じた
(そういう意味では高梨のピッチングもそうだった)


1塁からライト前ヒットで躊躇なく3塁まで進むソフトバンクの走塁もそうだし、全体的に見ると原監督がやりたいと思っている、理想としている野球をやっている感じで、ベンチで見ていながら歯がゆさを感じているんだろうなと思った。
ここからどう修正しようとするのかわからないが、ある意味では、原監督の悪い部分、「正々堂々と」というところが地力の違う相手に負に噛み合ってしまっているので、こういう時こそ野村監督流の「弱者の戦い方」が必要になるのではないかと思う。
(そのノウハウは持って無さそうだけど(笑))


先にも言ったように、短期決戦では不調者の状態が上がるのを待っている間に終わってしまうので、割り切った上で、丸がダメだと思えば、ウィーラーを5番に持ってくるとか
(今は坂本、岡本が返す人ではなく、帰る人になっているので、チャンスで丸に託すのではなくウィーラーに託すなど)
の奇策が必要になるのかもしれない。


プロ野球ニュースでは、エモヤンに吉川尚、松原は小技が出来ないから怖くないと揶揄されていたけれど、そこは昨日も書いたように、そういう技術も必要だと心に刻ませるためにも、打順に入れ替えはあるにしても、スタメンから外すべきではないと思っている
彼らの野球人生は今年で終わりではないし、巨人の野球もまだ終わりではない。
このまま、外してしまっては、ただトラウマが残るだけになってしまうので、本気でさらなるレベルアップをさせたいのであれば、たとえ屈辱であっても個人的には彼ら二人には自分に足りないものをしっかりを身体に刻ませるべき。
(それは、このシリーズの勝敗以上に大事だと思ってます)


特に吉川尚の送球ミスは自分のプレーがどれだけその後に影響するのか身に染みただろうし、その悔しさがオフの糧になると信じている・・・いや信じたい。


明後日からはソフトバンクの本拠地での戦いになるわけで、すでに崖っぷちに追い込まれているに等しい状態ではあるけれど、ここからどう開き直れるのか、マイナスではなく、プラスの気持ちに持って行けるのか・・・
恐らく一番寝れない夜を過ごすのは、選手以上に元木ヘッドと宮本コーチだろうから、そうだ!俺らはチャレンジャーだったんだ!って思い出して、どれだけ選手の背中を押してくれるのか、そして日本一に飢えているキャプテンが選手たちをどう鼓舞するのか、空いた一日をどう使うのか、そこに期待して、諦めずに明後日の試合を楽しみにしたいと思います。


書きたいことの半分も書けてないけど、これ以上書くと読んでる方も嫌になるだろうから、やめときます(笑)


追記
さて、GetSportsの岡本特集見て寝るか・・・・(笑)

 

管理人:みんぐ
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