ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛のみんぐ」5/9 巨 7-5 ヤクルト → サヨナラ勝利なれど、巨人にも緊急事態!

対 ヤクルト 4勝2敗1分 東京ドーム

勝利投手:高 梨 14試合 1勝 0敗 1S
セーブ :
敗戦投手:石 山 16試合 0勝 2敗 9S
・投手リレー
巨人:今村→田中豊→大江→桜井→戸根→井納→高梨 捕手:大城
ヤクルト:サイスニード→今野→清水→近藤→マクガフ→石山 捕手:中村
本塁打
巨人: 丸3号(二回ソロ)、岡本和6号(八回ソロ)、岡本和7号(九回3ラン)
ヤクルト:
日テレG+ にて観戦 解説:山本浩二 実況:佐藤義朗
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Giants Official Web
(https://www.giants.jp/G/result/202105091index.html)
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若大将が2打席連続のホームラン、しかも2打席目はサヨナラとなる3ランホームランで、テンション爆上がりになるはずの勝利なのだが・・・


素直に喜べない


いや、日曜の勝利、しかも4番の活躍とあれば嬉しくないはずはないのだが、私を含めたファンの心情は心配の方が大きいだろう
エースの離脱も痛いが、それはまだ週1度のビハインドで済む。
キャプテン坂本の右手親指骨折は、全試合に影響するので重大さに置いては、さらに大きいと私は考える。写真で見る限り、ぷっくりと腫れあがった親指の付け根は症状の重さを表すし、問題なのは骨折となると単に骨がくっつけば終わり、で済む問題ではなく、周辺の筋肉の衰えを戻すために長い時間がかかるだけでなく、関節の可動域が元に戻らない場合は送球面に影響し、当然バッティングにも影響してくるということ。


プロレベルのアスリートの世界では、ほんの僅かな身体の影響がプレーに直結するだけに、数か月の坂本離脱ということだけではなく、坂本自身の選手としての今後に繋がるだけに、今は心配で仕方ない。
こういうことがあると、鈴木尚広がしていたような分厚い手袋をせめて足が使えるランナーだけにでも、義務化出来ないものかと思ってしまうし、昨日のプレーの時にせめてしていてくれていれば・・・とタラレバを言いたくなってしまう。


エースとキャプテンという投打の柱を欠いた状態で、首位の阪神に肉薄し、今週末の直接対決に向かうだけでなく、その後の交流戦という大事な期間に精神的支柱であるキャプテンがいないことが、どのように影響するのか、今頃首脳陣は頭を悩ませていることだろう。


ってことで、勝利したのにいきなり暗い話から入ってしまったが、このゲームの内容に話を戻そう。


先発の今村は前2回のピッチングのふがいなさを何とか取り戻そうと、初回から全力で投げている感じが伝わってきた。とにかく低めを意識しているのは伝わってきたし、責任回数を投げたいという思いも画面越しにわかるピッチングで、長打力に優れた選手の多いヤクルト打線を相手に、とにかく甘いところには投げないという意識が強すぎて、球数も多くなってしまったように思うが、そこはもう今村のピッチングスタイルだから仕方ないところ。
3回はとくに慎重すぎたけれど、最少失点で抑えられたことで、その後のピンチも何とか切り抜けた。4、5回と追加点が取れたので、6回もマウンドに立たせてもらえ、何とか勝利投手の権利を手にしての降板。
このゲームで勝利投手になれていれば、この力投も報われたのだが・・・

 

何故、田中豊を回跨ぎで投げさせてしまったのか


以前にも書いたけど、個人的には田中豊に関しては、私の評価は低い。せっかく良い球を持っているのに、あまりにも投球が雑で投げるたびにフォームがバラバラ。
ある意味、それが個性だと評価されているのかもしれないけれど、桜井も含めて、私はコントロールの悪い投手は嫌いです。それを上回る球を持っていて、まだ若くて修正可能なビエイラあたりは許容範囲だけど、それなりの経験値があって勢いだけで投げる投手は、正直言ってみていて怖い。
余談になるが、子供たちに野球をたまに教えているが、投手に関してはとにかく土台となる下半身の大切さと、リリースポイントを常に同じにすることを意識させている。ピッチング練習では左右や高低の投げ分けなんてさせることをせず、やっているのはアウトローに50球、インローに50球という偏った配球。アウトローに10球のうち6球以上行かない限り、他のコースには投げさせないし、変化球なんてもってのほか。
困った時に思ったところに投げられない投手が、自由自在にバッターを翻弄出来るはずもなく、自分に何があっても、ここにだけは投げられるという自信を与えてあげることが先決だと考えているから。


よく年末年始のスポーツ特番で、小学生や中学生を相手にプロの選手が対戦するなんて企画があって、子供たちがプロを抑える場面などあるけれど、たとえ120km/hしか投げられなくても、ヒットが出にくいコースに投げることさえできれば、トップアスリートであってもミスを誘うことは出来るわけで、そういう原点に立ち返って欲しいなと、ゲームを見ていて思いっきり感じた。


特に田中豊には入団した当初の「ラーメン大好き!」って言っていた頃の大竹臭がして、自分の立場がわかってないなぁ~と感じていただけに残念に思う。
(本人は真剣にやってるんでしょうけど)
桑田、杉内のようなキレと制球力を重視していたコーチから見て、今の巨人の中継ぎ右投手はどのように見えているのだろう、どういう指導をしているのだろう、どういう投手にしようとしているのだろう、そこが見えてこないだけにもどかしさを感じてしまった。


前日にゲームが無く、月曜も無いとなれば、ブルペンに多少の無理はさせやすい。ましてや6回終了時点でリードしているわけだから、回跨ぎなんてことをせず、現状で信頼のおける鍵谷に7回を任せ、8回を中川、9回は一人一殺でゆくか高梨に託す。くらいの強気の継投で良かったのではないかと・・・
ヤクルトが今村が降板した時点で、巨人の中継ぎなら追いつけると清水を出してきた強気の継投に応えるような采配合戦が見たかっただけに、打たれて逆転されたというよりも投手が右往左往して結果的に追い越されたということが、今のブルペンの不安定さと迷走ぶりを際立たせてしまった感じで悲しかった。


あ、大城のポロリも大反省ね、スモークも悪いけど、プロならあれはこぼしちゃダメ


まぁ、愚痴ついでにいうなら、本来は初回のチャンスに点を取ってなきゃいけないし、5回までに5点くらい取れた展開だったので、最後に若大将が意地を見せたけど、ゲームとしては中盤までで決めてなきゃいけないゲームだった
勝っても余り嬉しさを感じないのは、坂本離脱もそうだけど、その辺の噛み合わなさなのかもしれない。

 

とはいえ、ホームで負け越しだけは避けられたので、そこは素直に喜ぼう
(負けてたら雰囲気最悪だったし)


楽しみにしていた九州のファンには申し訳ないけれど、遠征が無くなったのはチームの体力的には、ぶっちゃけありがたい。
21日まで移動が無くなったので、ファームとコンタクトを取りながら総合的に戦力を入れ替えることが出来る。好調の香月の足の状態が気になるところだが、キャプテンの穴を埋めるために、吉川、廣岡には頑張ってもらうことになるだろうし、ナカジとスモークの併用も視野に入れたい。
平内が上がってくることで、前回よりどの程度修正されているのかを見る楽しみもあるし、今はチーム全体でカバーするしかないわけで、エースとキャプテンの不在という事態が、結果的に若手の目を開かせ、ベンチに一体感が生まれるようになるのなら、せめてもの明るい材料となる。


明日以降は若大将がバッティングでチームを鼓舞しなければいけないわけで、その点でも終盤とはいえ2打席連続のホームランはチームに活力を与えたのではないかと思う。


今週はガッツリ6連戦あるので、そこでどういった投手編成にするのか、楽しみながら見たいと思います。

 

現実問題として、阪神がカード負け越しを続けることは考えにくいし、こちらがスイープを続けることも想像しにくいので、今はただ離されないようについてゆくだけかな。5ゲーム差になってしまうと、さすがにしんどいので今の差をキープし続けられるかどうかが大事。
今は阪神を意識しすぎないように、交流戦でいかに星を落とさないかを考えながら、改めて戦力を見極めることが必要だと思う。

 

追記

全ての選手が頑張っているので、余り個人攻撃をしないのが私の基本ベクトルだけど、どうしても言いたくなってしまうのは、ちょっとした意識や練習の仕方の改善で、もっと良くなるのに!って思うからです。田中、桜井は武器は持っているのに、頑張るベクトルがちょっと違ってるんじゃないか?って思うがからこそ

 

管理人:みんぐ
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