対 DeNA 7勝10敗1分 東京ドーム
勝利投手:山崎伊 17試合 5勝 4敗 0S
セーブ :
敗戦投手:濱 口 16試合 7勝 5敗 0S
・投手リレー
巨人:山崎伊→鍬原→今村 捕手:小林→喜多
DeNA:濱口→三浦→坂本 捕手:戸柱→嶺井
・本塁打
巨人:吉川7号(二回ソロ)、ウォーカー20号(四回満塁)、ポランコ20号(四回3ラン)、中田18号(六回2ラン)、ポランコ21号(六回2ラン)
DeNA:宮崎10号(五回ソロ)
日テレG+にて観戦 解説:山本浩二、荒木大輔 実況:山本健太
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Giants Official Web
(https://www.giants.jp/G/result/202209071index.html)
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原監督の「やっぱり野球の厳しさというか怖さを改めて感じますね」という言葉がこのゲームを表してます。
野球は互いの投手の出来や、流れによって、振り子の針は簡単に変わるもの、それを戻したり、自分たちに引き寄せたりするゲームなわけですが、一流選手同士の戦いですから、前日のように拮抗したゲームもあれば、今日の試合のようなことも起きる。
「怖さを感じる」というのは、そういうところですね
まぁざっくり言ってしまえば、9連戦が始まったばかりのDeNAとしては、ブルペンを温存したい、そんな中で先発投手が点を許したけど、代えるわけにもゆかず、せめてイニングだけは進めて欲しい・・・
そういう葛藤が見え隠れし、そこに前日の鬱憤がたまっていた巨人打線が襲い掛かった、という図式でしょう
4人の選手がお立ち台に上がりましたが、そういう意味では、小林のタイムリーが起点となり、それでも投手を代えられないという状況を作り出したわけで、影のヒーローは小林だったのではないかと思います。
(一緒に観てたカミさんが、「え~!小林どうしちゃったの!」って絶叫するくらいの衝撃のタイムリーでしたから(笑))
これまで何度も吉川のインロー打ちは亀井並の天才的なバットコントロールだと書いてきましたが、この試合でもそれがさく裂!とにかく低めに投げる!というのは吉川には通用しないというのを見せてもらいました。
先に3塁打が出ていれば、サイクルヒットの可能性もあったでしょうけど、3塁打を最後に残してしまうと、かなりきびしいので、本人も意識はしてなかったでしょう(いや、あわよくば!くらいは思っていたかもしれないけど(笑))。
いずれにしても、7番に入ってから結果を出し続けている状態では、そろそろ上にあげても・・って思いたくなってしまいます。下位から上位に繋ぐことでビッグイニングを!という気持ちもありますが、それは、クリーンアップがしっかりしていればの話で、そもそも得点力が不安定な中においては、安打数よりもやはり出塁率が大事。
ある程度、塁を賑わせたうえで、中田、岡本で点が取れなければ仕方ないというのが今の巨人の形ですから、ウォーカーの調子が上がってきたといっても、やはりクリーンアップの前にウォーカーが塁にいるのと、吉川が塁にいるのとでは、バッテリーへのプレッシャーは全然違いますから、考え時かな?って思います。
(この試合のパターンでハマっちゃいましたから、しばらく変えないかもしれませんけど)
それにしても、ウォーカーの守備は上手くなってきました。2軍での守備練習の模様まではわからないので、何とも言えませんけど、コツコツと亀井コーチと二人三脚でやってきたことがプレーに表れている気がします。この試合の2つのファインプレーも最初の動き出しの時点で遅れてしまえば、そもそも追いつくことも無かったですし、半ば座ったままでの送球であそこまで投げられるのは、確実に成長の証。
もともと持っている身体能力は日本人選手以上ですから、そこに技術が加わればこうなることは分かってはいたものの、本人のやる気と真面目さが同居していなければ実現できないことでもありますし、ベンチでの亀井コーチの嬉しそうな顔を見れば、こちらも釣られて嬉しくなってきます。
ヤクルトのオスナ、サンタナが今シーズンも勝負強さを発揮して、今の順位の原動力になっているのは間違いないですが、攻撃力という点だけで見れば、数字の上ではポランコ、ウォーカーも負けてはいませんね。特に1年目ということを考えれば尚のことかと思います。
彼らの代わりにもっと若手を!という気持ちはありますが、じゃあ、松原を開幕からここまで使い続けていたら、彼ら以上の結果を残していたか?と言われると微妙な気がしますし、伸びしろに期待したい秋広なども、今の巨人の置かれている立場を考えると、成長のために勝敗を犠牲にしても使うという状況では無いので、なかなか厳しいか・・・と思ってしまいます。
ウォーカーは不振で2軍にゆき、ポランコもしばらく低迷が続いてましたけど、我慢の限界ギリギリというところで結果を出されてしまうと、これを越える若手は今のメンバーにはいないのか・・・と悲しい気持ちにもなります。
(使わないから成長しないって意見もあるでしょうけど、使いたいと思わせることも必要ですからね)
先発の山崎伊は、終始、ボールが高いかなぁ~って目で見てたんですが、スライダーとシュートをうまく使い分け、とにかく相手のタイミングを外しまくってましたね。あ!甘い!って思ったコースでも打ち損じるということは、バッター目線から見てコンタクトの難しい球だったのでしょう。
テンポを重視していたとのことですが、相手に考えさせる余裕を与えず投げてゆく様は小気味よく、四死球0が証明するようにストライクゾーンで勝負出来ていたのは大きかったと思います。
イニング間には常に小林と会話して、その後に桑田コーチが話しかけるという様が見れてましたし、直生でも小林と話している姿が見れました。
バッテリー間で事前にこの試合のビジョンを共有出来ていたことが、この結果に繋がったのだと思います。
ピンチらしいピンチが無かったので、そういう場面でこのコンビがどういう選択をしたのかはわかりませんでしたが、偏りがちな大城の配球に比べると、バリエーション豊かで、厳しいコースへの要求が少なかったという点で、この二人のコンビは息が合っていたと思いますし、また見たいと思わせてくれました。
球数が少なく、点差もあったことから、最後まで投げさせても・・・という気もしないでも無かったですし、解説のお二方もそれをにおわせてしましたが、今週は6連戦、再来週には9連戦もあることから、ほどほどのところで終わらせたんでしょうね。
それでも、7イニングを投げ切ったのですから、貢献度たるや大きなものですし、区切りである5勝目をゲットし、自身も貯金を作ることが出来たわけですから、大きな自信にして欲しいと思います。
点差による余裕から喜多を出せたのも良かったですし、そこで初ヒット、初タイムリーが出たのも彼にとって大きな出来事。これだけのヒーローが出ていなければ、お立ち台でコメントを求めてもいいくらいです。
前日の緊迫した敗戦で、大勢が使えない、6連戦の2戦目だから出来れば勝ちパも使いたくないという状況の中で、彼らに準備させることもなく試合をこなせたのは本当に大きくて、ちょっと点は取り過ぎだけど(笑)理想的な勝利だったと思います。
まぁ、こういう展開だと、塁上を賑わせた方が疲れるので、翌日のゲームは沈黙したりするものですから、反動が怖いのですが、疲れたって言ってられる状況ではありませんから、この勢いを継続して、井上に8人目の初勝利をプレゼントするよう、今日も打線の爆発を期待したいものです。
追記1
さんざん宣伝した漆黒ユニフォームで黒星って、なんて不吉なんだ!って前日は思いましたが、その嫌なムードを払拭してくれたと思います。原監督も言ってましたが、ホッとしているのは、この企画を考えたチームスタッフとデザイナーのYohji Yamamotoさんでしょう。私もユニフォームを購入しましたが、この試合がきっかけとなり、これがシーズンの名物となるように常態化してくれるといいなと思います。
追記2
ポランコに関しては、2本目の逆方向のホームランが良かったです、あの感触忘れずにいてくれれば、今日もちょっと期待できるかな?
追記3
唯一残念な点があるとするなら、鍬原かなぁ~こういう展開ではリリーフの気持ちの作り方も難しいかもしれませんが、隙を見せずにゲームを進めるというのも重要な仕事。最後の僅かなDeNAの抵抗が、次の試合に繋がらないことを祈るのみです。
追記4
中田ではなくあえて丸のところで代打に出したナカジ。チャンスの場面だったのでチームとしては、1,000打点のお膳立てをしたってことなのかな?結果は残念だったけど、せっかくだから、東京ドームでの連戦中に何とか達成して球場全体でお祝いしてあげたい
管理人:みんぐ
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