阪神、佐藤選手の契約更改の問題で野球界が揺れてますね。
正直、この話題は荒れる元になるので余り触れないほうがいいかなと思わなくもないですが、あくまでも私個人の私見ということで思うことを・・・
まず、FA権についですが、基本リールは
国内FA権:
1軍出場選手登録日数が145日以上のシーズンを8シーズン(2007年以降の大学生・社会人ドラフト入団選手は7シーズン)経過すると取得
海外FA権:
同様に9シーズン経過すると取得
そこに故障などによる一部例外措置が加わります。
これは、選手会が手に入れたもので、ドラフト制度により意中の球団では無かった選手が移籍する権利を手に入れたり、活躍に見合った報酬や起用を求めて宣言するなど、理由は様々でしょう。
これはあくまでも選手に権利があり、一般的に考えれば、一生のうち現役でいられる期間、さらにピークをキープできる期間が極めて限られた職業ですし、会社員ではなく個人事業主であくまでも球団とは契約で成り立っている関係ですから、その時間の中で悔いのない人生を送るために、そういうシステムは必要と考えます。
サラリーマンの世界でも終身雇用が過去のものとなっている現在、自分をより高く評価してくれるところに行きたいと思うのは当然であり、一方の球団はそこまでの選手にするために、時間と労力とお金をかけてきたわけで、手放したくないのは当然。両者の思惑が噛み合って、その交渉は常に注目されます。
余談になりますが、私は20代の頃からエンジニアとして働いてます。それこそ、趣味レベルでプログラムを組んでいた人間が、仕事としてどこかの会社の基幹業務を任されるようになるまでには数年かかりますし、育てる側の技量も問われます。ある程度、上にゆくと単なる技術レベルではなく、コストや期間、クライアントの要求を表現するための技量や人間力、交渉術なども必要となります。一方でこの世界は数カ月単位で技術革新が行われるため、常に最新の情報を手に入れ、それを使いこなす勤勉さも必要で、一定の技術を手に入れたらそれを熟成させてゆくという職人的なものとは全く違う世界があったりします。
それだけ人材育成は企業にとって大きな問題で、5~10年かけてそれなりの技術を持った人を育てるより、すでに育った人を引っ張ってくる方が楽だってことで、若い時は、そりゃもう美味しい条件で甘い言葉を投げかけてくる会社がたくさんいました。
(当時は今以上にエンジニア不足でしたし)
今後は技術的なスキルはどんどんAIに取られてゆきますので、求められるのは人間力ってことにIT業界はなってゆくと思ってます。
で、話は逸れましたが、選手が選択の自由を手に入れるFAと違うのがポスティング。
簡単に言うと、海外FA権を持たない選手が、球団の承認を前提にMLB(メジャーリーグ)球団と契約・移籍できる制度。
今回、サトテルが球団と交渉しているのが2026年シーズン終了後にポスティングさせてくれることを書面化して欲しいと代理人を通じて球団に申し入れ、それを良しとしない球団との交渉が長引いているという状況。
MLBの年俸の高騰や年金制度、為替などの影響もあって、契約さえ手に入れてしまえば、日本の数倍から数十倍の報酬が手に入る状況も手伝ってか、今後も増えてゆくことは間違いないでしょう。
恐らく今問題となっているのは、昨年の阪神の優勝にサトテルが果たした役割は非常に大きいし、キャリアハイを出したタイミングで売り込みたい、限られたピーク期間で最大限自分を表現したいなど、想像できる中で要求し続けていることで、普通に考えれば連覇以上を狙う球団としては欠かせない選手の流出は了承できるものではないし、彼によってもたらされる収益はプレーだけではないですから手放したくないのは当然。
邪推をすれば代理人から美味しい話を持ちかけられて、本人もその気になって聞く耳を持たない佐々木朗希状態に近いものを感じますが、これまで彼の成長を見続けてきて、この先も同じ時間を共有したいと思っているファンから心無い発言が出てくるのもわからなくはありません。
大谷の場合は、高校卒業時点でメジャー志望を公言しており、むしろポスティングを条件に日本プロ野球に入るよう説得したという経緯もあるため、単純に比較は出来ませんし、岡本、村上が好意的に応援されているのは、これまで球団に対して長きに渡って貢献してきたからであり、在籍期間という点で差異があるのが違いでしょうか?
個人的には日本のプレーヤーがメジャーの舞台で活躍する姿は応援している派なので、本人が「今だ!」って思うタイミングでゆかせてあげたい反面、「とはいえ、球団に対する貢献、ファンへの感謝という点では、まだ時間が足りてないかな?」というのが本音です。
落とし所が見えない状況ではありますが、あくまでも球団側に権利があるため、納得を得るとするならば、ある程度のハードルというか条件を提示した上で、それをクリア出来たら了承するというところでしょうか?
最終的な決着がどうなるのかはわかりませんが、佐々木朗希、佐藤輝明のこのポスティングの流れは今後も加速することは間違いありません。
すでに一般目線で言えば、大谷効果により日本プロ野球よりもメジャーリーグの方が話題になる件数が増え、今では小学生でさえもメジャーリーガーの名前を何人も口にするようになった時代ですし、ヘタしたらプロ野球中継よりもメッジャー中継の方を見てる時間のほうが長いという人もいるでしょう。
野球が好きな子供の親御さんにしても、いつかはメジャーリーガーに!って思いで野球をやらせている仮定は多く、プロ野球はそこにたどり着くための手段という考え方を持つ親を何人も知っています。
NPBは重い腰をあげないでしょうが、今後、必要になってくるのは入団時に交わす契約の中でメジャーへの希望やFA、ポスティングに関する条項をあらかじめ明記してゆく流れになると想いますし、そのための条件をプロ野球機構、もしくは各球団が考えてゆくことになるのではないでしょうか?
例えば入団時に22才入団選手が30歳になる前にポスティングしたいという口にした場合は、1軍活躍日数がこれくらいで、*年連続でタイトルを取ることなど具体的なハードルを示すことが必要になるかと。
同時にFAの期間や条件も見直しがかかるかもしれませんね。
今回の岡本の場合がわかりやすくて、球団としては当然、もっといて欲しいと思っても、あと1年するとFA権を取得してしまい、それで移籍された場合は球団には人的補償もなければ金銭保証も無いわけで、それなら今のほうが・・・というのも大きな理由でしょう。
(結果的に、その譲渡金が有効に使われたどうかは今季が終わらないとわかりませんけど(汗))
そうなると、海外FA権ゲットの前にダメ元でポスティングを容認し、希望球団が無かったら残るという流れが一般的になるのは目に見えています。
メジャーに挑戦したいと願う選手は増える一方でしょうから、交渉決裂時の対処も含めて、真剣に考える時に来ているのは間違いないです。
一方で同じ悩みを抱えているであろうJリーグはどうか?といえば、サッカーの場合は 「連帯貢献金」というのがあります。
選手が満12歳から23歳までに所属した育成クラブに、国際移籍の際に分配され、移籍金総額の5%が、移籍金とともに支払われ、12~15歳に所属したクラブ(年0.25%)、16~23歳に所属したクラブ(年0.5%)。
Jリーグの育成クラブ(ユースや中学・高校時代)にも分配される。
育ててくれてありがとう!って感じでしょうか?(笑)
サッカーには明確にワールドカップ優勝という長年の目標があり、そのために必要な明確な機構のビジョンがあって、そこに対して幼少期から育成環境や指導者の育成、競うだけではない一体感が全世代の中に根付いている感じで、それがJリーグ発足からここまでの時間をかけてようやく目を出しつつあるというところに来ているでしょうか?
まだ目標には大きな壁がいくつもありますが、ひょっとしたら生きている間にワールドカップ優勝なんて夢が見れるかもしれない・・・という期待は感じさせてくれています。
(U23サウジ杯の決勝も、この後見なければ!)
(プロ野球も球団管理のリトルはありますし、各年代での代表による国際大会はありますが、何となく各球団で争っているだけで世界にアピールするための意思統一はされてない印象)
今や海外で活躍している日本人選手の数は、覚えられないほどの人数となり、ジュニア世代も含めたらとんでもない人数です。
日本を通り越して幼少期から海外のジュニアクラブチームで練習することは珍しいことではなくなり、日本のプレー人口は少子化の影響なんのそのでしっかり確保されている状況。
競技としての規模やプレーするためのハードルなどもあって、野球を同列に語ることは出来ませんが、今や環境さえあればメジャー全球団のゲームが見れる時代において、「日本はこうだから」って古い考えでやっていては、萎みこそすれ発展の望みは薄いなと想います。
だからといって、今回のサトテル騒動は選手を応援したい気持ちは正直薄く、その上で何とか双方が納得する形でまとまって欲しいと願ってますし、彼が今季、さらに強敵となった状態で戦って勝つことを目標としたいところです。
皮肉にも今年はWBCとワールドカップが同時に開催される年。良い結果を出して世間が盛り上がれば、それぞれの競技人口は増えるでしょうし、日本の重い空気の中で明るい材料となるでしょう。
それはオリンピックにも言えますし、スポーツで日本を明るく!という年になってくれればいいなと、今回の騒動を俯瞰で見ながら、これまで思っていたことを連ねてみました。
見苦しい話で申し訳ないですし、賛否あるのは重々承知しています。
管理人:みんぐ
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