ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

9/11 巨人 11-6 広島 → 東野、坊主頭の効果は無かったが、クリーンアップの働きで勝利!

巨人 11-6 広島 9月11日(土) 東京ドーム

対 広島:13勝6敗0分

勝利投手:久 保 68試合 8勝 1敗 1S

敗戦投手:大 島 41試合 1勝 4敗 3S

投手リレー

 巨人:東野→MICHEAL→高木→久保→越智(C:鶴岡)

 広島:ジオ→岸本→大島→今井→伊東(C:石原)

ホームラン:

 巨人:ラミレス43号2ラン、阿部40号満塁

 広島:

16日ぶりに本拠地・東京ドームに戻っての広島22回戦は、互いにリードされれば追いつく、点の取り合いとなったが、七回に阿部の満塁弾などで一挙5点を奪って突き放し、11対6で広島に連勝した。

Yomiuri Giants Official Web より

今日の試合を一言で言うなら

「クリーンアップが仕事すりゃこんなもんじゃい!」(亀田風)

こんな感じだろうか。

が、今日一番印象に残ったのは矢野。

ライバル亀井がいつ復帰してくるか、戦々恐々としつつも崖っぷちに立たされている矢野にとって全てのチャンスで結果を出すことを求められているが、その期待に十二分に応えている。

今日も逆転され、何とか同点まで追いついた5回、代打で出ると出塁して次の坂本に繋げた。結果的に坂本が死球で出塁しラミレスのタイムリーを呼び込んだ。先発が崩れ、今日も厳しい戦いになることを予感していただけに、中盤で2点勝ち越したことで、その後を有利に戦えるきっかけを作ったということで、大きく評価したい。

昨年は8月9月に谷が爆発し、チームを優勝に導いたが、今年はラッキーボーイ矢野がその役を担いそうだ。大量点で勝ってようが、負けてようが、1点を争っていようが、ゲームの流れに関係なく常に集中力を保って戦う姿は、今のチーム状態と同じ状況。似たような立場に立たされているエドガーや脇谷などといった選手たちと合わせて下位打線の踏ん張りがチームに活気を与えていると思う。

しかし、何といっても今日はクリーンアップの活躍に集約されるだろう。

特にラミレス。5回はノーアウト2,3塁という絶好のチャンスを作ったものの、松本、ガッツが倒れて2アウト2,3塁になってしまったところで、貴重な勝ち越しのタイムリー。7回にも1アウト満塁で右方向へのチームバッティングが試合を決定付け、雰囲気が変わったところで阿部の満塁ホームランを導き出した。

4番が仕事をすれば勝てる!下位打線から1,2番がチャンスをつくり、3,4,5番で返すという理想どおりの打線が機能した試合でチームの結束も高まったのではないだろうか?

とはいえ、暗雲立ち込めるのは投手陣。

心機一転と頭を丸めた東野だったが、3試合連続で3回持たず降板という結果に・・・来週は甲子園で週末に阪神と戦う。恐らくこの広島戦と同じローテが先発になると思うのだが、藤井はともかく東野に関しては非常に心配だ。というより期待することが出来ない。チームが3位という状況でなければ、むしろ対戦の少ないファームの若手をぶつけた方がまだ打ちにくいのではないかと思うくらいだ。それでも原監督は東野を引っ張らず、1点のビハインドで変えたところが今日の勝因の1つにもなった。

何度も言うが、いまの先発には5回、もしくは4回まででいいからリードした状態を維持、最悪でも同点で中継ぎに回してくれればいいと思っている。巨人打線にとっては5回くらいまでで2点のビハインドくらいなら勝ちパターンの中継ぎを投入してもいい展開。もちろん相手投手の状態にもよるが、正直な話"今は"中日以外であれば終盤においつく、逆転する可能性は十分にある。

ただ・・・・・今日も原監督の投手リレーには疑問が残る。

先発の東野がダメダメだったため、2番手マイケルがロングリリーフになるのは仕方ない。むしろなれない役をこなしてくれて素晴らしかったと思う。そしてピンチで登板したリッチギー(高木)も素晴らしい、あそこで失点していたら流れを広島に持ってゆかれて負けていたかもしれないほど、今日のキーになるポイントだった。次の久保も6回を無失点に抑えて、7~9回は越智→山口→クルーンで締められる!と思っていたが、まさかの久保のイニングまたぎ・・・私の心配は的中し7回に2失点。その裏に5得点したからよかったものの、ここは磐石のリレーで7,8,9回を回して欲しかった・・・。5点とれたので8回の越智も9回まで引っ張るのではなく、星野や上野にチャンスを与えるなりして、やばくなったところでクルーンを使うという選択肢もあったのではないだろうか?

山口、クルーンを休められたと実況アナは言っていたが、越智にしても2イニング投げさせるような展開ではなかったと思う・・・・山口、クルーンを休ませるのであれば、むしろ8回に星野or上野を登板させてから、9回に越智で締めるという展開もアリだったのではないかと(まぁ、星野、上野はあくまでもワンポイントで考えていたのだろうけど)。

今日は試合前にG+で久々のそして今季最後の”直生”を放送していた。直生では投手陣の練習は見れず、フリーバッティングが中心の放送になるが、坂本、ガッツがバッティングしている後ろで中西氏が見学しており、練習後にガッツに何か話をしている姿が印象的だった。また、広島の石原、栗原がやってきてガッツと何か談笑している姿も放送され、まぁ国際試合で一緒だった仲というのもあるだろうが、非常にリラックスしたムードを感じ、それが良いことなのか悪いことなのか、判断に苦しみながらも気負った姿も見られず、まぁいっかと自分をなだめ、頭を丸めた東野も気合がこもった表情で頼もしく感じたものだった。(東野に関してはそれが空回りに終わってしまったが)

今年は直生の放送が少なくて不満だった。来期はもっともっと放送してもらいたい。

(球場に行けよ!といわれそうだが)

さて、阪神は負けたが中日は勝利。投手陣が安定している上に打線がここ数試合上向きになっていて非常にやりづらい相手になったが、幸か不幸か中日との対戦はもうない。土をつけるのは他球団にお任せすることになるのだが、残り試合を仮に中日が7勝6敗(.560)で終わるとすると、阪神は13勝7敗、巨人は13勝5敗が必要となる(テレビ見ながら取ったメモなんでひょっとすると間違ってるかもしれないが)。これを5回しか負けられないと取るか、まだ5回負けられると取るか微妙なところだが、今の中日の勢いを見ると7勝6敗どころか9勝くらいしそうな感じ。となると、やはり巨人はもう1敗も出来ないに近いくらいの崖っぷちにいると思って間違いないだろう。

残り試合が5試合多いのが唯一の強みだが、残り試合は

広島 2試合

阪神 5試合

ヤクルト 5試合

横浜 6試合

ん~~~~どう考えても、広島、横浜には1敗も出来ず、阪神、ヤクルトには最低でも5分、どちらに対しても勝ち越しが必要となる・・・・と数字だけ見れば、ちょっとめげそうになるが、打線の調子がいいうちに何とか連勝を伸ばして希望を繋いで欲しいなと切に願うしか・・・・ないか。

まずは明日の広島戦をキッチリと勝つことが鉄則、続くヤクルト3連戦が鬼門となる。ヤクルトは巨人相手に3連勝すればCSへの望みがぐっと近づいてくるだけに、必死になってくるだろう。それをつき離せられるかどうか、巨人にとってもその後に阪神との3連戦が待っているだけに、非常に重要な戦いになることは間違いない。