巨 人 9-2 ヤクルト
対ヤクルト:1勝0敗0分
勝利投手:東野 1試合 1勝 0敗 0S
敗戦投手:石川 1試合 0勝 1敗 0S
投手リレー
巨人:東野→高木→久保→ロメロ 捕手:鶴岡
ヤクルト:石川→押本→日高→橋本 捕手:相川
巨人:長野1号3ラン
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球団史上初めて地方開催となった山口・宇部での東京ヤクルトスワローズとの開幕戦。初の開幕投手を任された東野が6回まで無安打ピッチングで試合をつくると、打線は、こちらも初の開幕スタメンを勝ち取った脇谷の先制タイムリー、坂本の2本の適時二塁打で石川を攻略。終盤には長野の3ラン本塁打などでダメ押し。9対2で勝利し、2011年の初陣を白星で飾った。
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プロ野球選手にとって、開幕戦は特別な意味を持つだろう。
でも、それはファンも同じ。
昨日、床屋に行って髪を切り、今朝は念入りに髭をそり、何故か部屋の片付けをしてその時を待つ。
さすがに山口には行けないので、今日はG球場でイースタンを見ようと思っていたが、急遽仕事が入ったので、自宅のパソコンの前で仕事をしながらG+のイースタン戦を見て、開幕2軍の越智、松本、マイケルらの出来を確認しつつ、テンションを高めてゆく。
17:30にG+の放送が始まる頃には、選手でもそこまで緊張してないんじゃないかと思うくらい心臓がバクバクして、思わず正座をしている自分に驚いた。
オープン戦でいい成績を残し、実力で勝ち取った開幕投手の座に緊張しているのではないかと心配した東野だが、本人もコメントしていた通り落ち着いていた。
ピッチングの極意は始動7割、リリース10割だと思っているが、今日の東野のストレートは理想に近い投げ方だったと思う。鶴岡との呼吸もピッタリで右打者のアウトローへのコントロールも良く、6回まではノーヒットのピッチングだった。
開幕ということで疲れが出たか6回あたりから抜けた球が見受けられるようになり、7回に2失点してしまったが昨シーズンが終了してから、キッチリと目標を持っていい練習をこなしてきたことが垣間見える投球で安心した。今後はより強力な打線(あえてどことは言わないが・・・)や夏場に同じ気持ち、体調で出来るかどうかで今シーズンの彼への期待度が変わってくるだろう。
臨時キャプテンのガッツに1本でもヒットが出ていれば、投手も含めた先発全員安打ということで、これ以上ないスタートとなったのだが、そこはまぁ我慢しよう。ベテラン衆に開幕からトップギアに入れて欲しいというのが贅沢な願いかもしれないし・・・。ガッツ、ラミレス、ヨシノブというベテラン三重奏のクリーンアップだが、試合を決定づけたのは脇谷、坂本、長野といったヤングジャイアンツの面々だった。特に坂本は2安打とも打点がつくという勝負強さを見せ、今年も「何か持っている」ことを証明してくれたことがうれしい。
しかし何といっても今日の殊勲は”鶴岡”だろうと私は思う。
急遽とはいえ、自身初めての開幕スタメンで同じく開幕初の東野をリードしなくてはいけない立場。しかも阿部の代役ということで期待される役割も大きく、コメントにも昨夜は寝付けなかったと言っていたほど。
しかしながら、エース対決の開幕戦という重い雰囲気の中、東野をうまくリードし、チーム初安打を放つと6回にもヒットで計2本の安打はどちらも得点のきっかけとなる貴重な安打で阿部の代役以上の働きをしたと思う。打点のついた坂本、失点後にスリーランで試合を決めた長野がお立ち台に立ったが、影のMVPは鶴岡だったのではないかと個人的には評価してあげたい。そしてキャッチャーが乗るとチームに良い影響が出るように、明日の試合にもいい流れを運んでくれたと信じている。