ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

4/15 巨人 4-4 広島 → 伝説の幕開け澤村デビュー!しかし勝ち負けつかず

巨 人 4-4 広島

対広島:0勝0敗1分

勝利投手:

セーブ :

敗戦投手:

投手リレー

巨人:澤村→高木→久保→ロメロ→山口 捕手:加藤→鶴岡

広島:ソリアーノ→岩見→豊田→青木→サファテ 捕手:倉→石原

本塁打

巨人:ラミレス2号3ラン

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広島・マツダスタジアムでの3連戦初戦は期待のルーキー・澤村が初登板。初回に援護をもらい、六回まで無失点と堂々のピッチングを見せた。澤村は勝ち投手の権利を持ったまま七回途中でマウンドを降りたが、リリーフ陣が踏ん張れず、同点とされ、さらに九回に再び奪ったリードも守れず、4対4で引き分けた。

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澤村のデビュー戦。

巨人ファンなら、今後何年もチームを引っ張ってくれるであろう期待のルーキーの試合を見逃すわけには行かない。

が、残念ながら夕方から用事があった私は2回表まで車内のラジオで聞き、以降は携帯で随時チェックするという観戦になってしまった。家に帰り着いたときはゲームセットの瞬間だった・・・・・ってことで、CSフジテレビTWOを録画した試合を見直した・・・が、そのままのテンションで書き始めると、愚痴のオンパレードになってしまいそうだったので、グットこらえて一晩あけてから書きたい。

と、前置きが長くなってしまったが、こうして記事を書いている今も録画した試合を見ながら(2度目)書いている。

「緊張はしなかった」と試合後にコメントしている澤村だが、改めて見直してみると、オープン戦で見た姿に比べて若干力んでいるように見える。キャンプ、オープン戦で見る限り、もう少しコントロールは良かったような・・・剛球投手なのにコントロールが良く、変化球でも簡単にストライクが取れるところが澤村を並みのルーキー以上に評価しているところだったが。

まぁ、デビュー戦で力むなというのは、いくらなんでも無理か。本人が緊張していないといっても体は自然と力んでしまうものじゃないかと思う。それでも、通してみれば圧巻といっていいピッチングだったと思うし、結果的には勝ちも負けもつかなかったが6回2/3で6被安打、自責点0は素晴らしいと絶賛してもいい。欲を言うなら三振が1つしかなかったことが残念だというくらいか。むしろ、その後のチャンスで援護をしてあげられなかった打撃陣の方に反省材料は多いかもしれない。

「結果が全て」と本人もコメントしている通り、内容が良くても勝てなくてはエースでは無い。彼が将来の巨人を背負って立つ逸材なのであれば、2~3点取られても勝ち星がつくような結果が欲しかった気もするが、それは今後の楽しみに取っておくとしよう。次は21日の阪神戦(甲子園)のようだが、広島に比べて長打力のある阪神打線にどのくらい通用するか、彼の今後を決める上でも大事な試合になりそうだ。

もう少し援護を・・・と言った打線の方だが、1~4番はマルチ安打、ラミレスはマツダスタジアムでも文句なしの本塁打を放ち、今の時点では不満を言うほうが不評をかいそうな状態だと思う。

6回のチャンスに得点できなかった事が、その裏のライアルの悪送球を生み、失点されるという嫌な流れを作ってしまったのではないかと思う。相手のミスで広げたチャンスをしっかりとモノにしないと野球の神様は相手にチャンスを与えてしまうという格言どおりの展開になってしまった。去年、あと1勝で届かなかったリーグ制覇を奪還するためにも、あぁいったチャンスどころでは確実に1点をもぎ取る集中力を見せて欲しい。

また、8回のチャンスに久保へ代打を出す展開になってしまったことも悔やまれる。加藤の代打の亀井が1点取ってくれれば、もしかしたら久保を続投させて、8回を久保、9回を山口ですんなりと抑えられたかもしれない。結果的に亀井は三振、久保の代打 谷がライトフライということで、ここでも追加点を上げられることができず、1点差という厳しい場面でロメロを投入せざるを得なかったことも、失点に繋がってしまった。

(ロメロへの期待値は大きいが、あの場面で投げさせるには彼にもまだ経験値が足りなかったと思う)

さらに言うなら9回のチャンスに1点しか取れなかったこともミスといえばミスだろう。脇谷のタッチアウトがなければあと1~2点は入ってもおかしくない流れだった。広島からみればあのピンチを最小失点でしのいだことで、9回の攻撃に望みをつなげてしまったし、しつこく1点を取るという広島らしい野球をさせてしまう展開になってしまった。その証拠に梵の打った球は決して簡単な球ではない。その前の石井のフォアボール、代走赤松の盗塁が梵にあの集中力をもたらしたと言ってイイ。

それにしても、今年の広島は怖いと思わされた。

野村監督の機動力を前面に押し出し、しつこく1点を取るという野球が浸透しつつあり、そのためのメンバーも成長してきた。大砲が少ないのが欠点だが、相手から見たときに1点を争う試合展開にさせてしまうと体が硬くなってしまうチームであることは間違いない。澤村が三振を1つしか取れなかったことも、広島打線のしつこさに原因があるという見方もあながち間違ってはいないと思う。

同じ日、甲子園で同世代のマー君が魂の完投勝利をもぎ取った。

勢いだけではない、気持ちのこもった投球と、経験からくる投球術。そして馬力とスタミナはやはり先んじてプロに入っただけのことはあるなと感心した。経験だけは絶対的に澤村に足りないものではあるが、早い段階で彼においつき、そして追い越して欲しい。