ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

まぁ何も開幕ダッシュすることはないから長~い目で・・・

貧打、花は咲かず・・・と監督自ら自虐的だったオープン戦ではあったが、最後のマリナーズとのエキシビジョンマッチで何とか本来の姿が見え隠れ・・・したところで開幕を迎えられるのは何より。

仕事が忙しくてドームに行けなかったのは残念だけど、生イチローはWBCの時に見たからいっか、と勝手に溜飲を下げつつTV観戦のマリナーズ戦。

岩隈、川崎、そしてイチローの活躍も見たいが、それは巨人の負けを意味する。川崎、イチローには多少打たれても失点を許さず、岩隈からヒットは打てども得点はかなわず、後半に2~3点取って勝利で終了するのが一番盛り上がる勝ち方かな?なんて妄想していたが、思いとは裏腹に巨人打線が爆発しちゃうことに・・・(汗)最後は西村がウェルズを打ち取ってゲームセットになるが、どんだけアウェーなんだよって雰囲気にびっくり。

まぁ私もイチローの打席は見たかったけど・・・・(でも西村が打たれるところも見たくない)

さて、開幕前最後のゲームということで、このゲームのオーダーがそのまま開幕のオーダーだと考えてもいいんじゃないだろうかってことで、振り返ると

1 坂 本

2 ボウカー

3 長 野

4 阿 部

5 村 田

6 小笠原

7 高橋由

8 矢 野

9 寺 内

だった。色んな打順を試されたボウカーだったが、どうやら当面は2番で落ち着きそうだし、すくなくとも開幕においては4番は阿部ということで決まりだと思う。

開幕戦はヤクルトは石川だろうから、もう少し右を揃えるかと思えなくはないが、谷はあくまでも代打の切り札だし、大田には荷が重い。矢野の故障具合が気になるところだが、DHは無いわけで、上記で言うと、8番に寺内が入る形で行くんだろうと思う。

誤算は期待していた藤村、松本の復活が叶わなかったことか、、、この二人が1,2番に割って入るくらい結果を出していたら、坂本、ボウカーを後ろに回すことができる。相手投手からしてみれば、こんな恐ろしい打線は無いだろうという布陣が出来上がるのだが・・・今期は強い打球を打って2,3塁打を狙いたいといっていた松本は、期待値の大きさで大田に敗れる形になり、代走役としても鈴木に敵わず一歩後退。そして少なくとも去年以上の成績は残してくれるだろうと思っていた藤村は、守備でミスるわ、相変わらず三振ばかりだわと良いところなしで寺内、高口を押しのけることができない状態。

脇谷が自由契約→育成(リハビリ)となり、古城が左肩甲骨を骨折して離脱している今の状態は、セカンドのポジションを奪い取るには絶好のチャンスといえる。もちろんそれは寺内、高口もわかっているわけで、死に物狂いでポジション争いをしていることと思うが、(今の)藤村にはそこまでの気迫みたいなものが画面からは伝わってこない。

例えば青木が抜けて、今年は大きなチャンスと捉えているヤクルトの上田は何としてもポジションを確立してやるという思いが伝わってくるし、何としても三振しない!転がして生きる!というバッティングを徹底しているし、出塁した後はとにかく走りまくってアピールしている。藤村にも外から見ていても伝わるくらいのあぁいったハングリーなスタイルが見えればいいのだが・・・優しすぎるのか?

まぁシーズンは長い。自主トレ、キャンプでは相当鍛えたはずなので、その成果を何としてもシーズン中に発揮してくれることを願いたいと思う。

もうひとり・・・昨シーズンはファームで結果を残しつつも1軍ではわずか1打席に終わってしまった隠善にも期待したい。

そして不安があるとすればガッツか・・・

頑なに秘密練習に徹するガッツだけに、現在、どういうトライをしているのか全く見えてこないのが不安をさらに大きくしているが、体調は去年に比べれば遙かにイイと本人も言っているだけに、早く元の頼もしい姿を取り戻してほしい。

とにかくオープン戦では余りにも存在感が無さすぎたし、彼独特のオーラも感じられなかった。個人的には豪快に三振してくれるくらい振ってくれるならまだ安心もできるが、思いのほか見逃し三振が多いのが気になっている。去年から立浪氏が「始動が遅い」と散々言っているが果たしてそれだけなのだろうか?

昨年はヒットが出るたびに「これをきっかけに!」と何度も願いながら結局浮上することができなかった。だからというわけではないが、今シーズンも1試合、2試合打っただけでは安心できない不安感がどうしても拭えないだろう。根が真面目な選手だし、人のアドバイスを受け入れないという話もよく聞くので袋小路に入ってやしないか、そこが心配だ。年齢や衰えを口にする評論家も多いが、今のご時世、まだまだ老けこむ年齢ではない。巨人の選手の中で誰よりも体のケアを大事にしている選手だし、自分の体がどういう状態なのかは自分が一番分かっていることと思う。昔の姿を取り戻すというよりも、全盛期よりもさらに進化した自分を見せるくらいの意気込みを打席で見せてくる日を待ちたいと願うばかりだ。

ちなみに自分が教えている選手だったとしたら・・・ライトポールに当てるつもりで、三振してもいいからフルスイングして来いというかな。

ライン際に打つつもりなら自然と始動も早くなるし、もともと左足に体重がしっかり残る打ち方だから前につんのめることもないし。

(って大きなお世話か)

あとは矢野・・・開幕スタメンの座が手に入りかけたところで故障(骨には異常はないらしいのでひと安心だけど)って、どんだけ運が無いんだよ!と嘆きたくなる。

うまく行けばヨシノブと矢野とで相手投手に合わせたライトのやりくりを期待していたんだが・・・彼が打席に立った時の球場の一体感が大好きな私としては、一日も早く万全な状態に戻ってほしいと願ってます。

一方でうれしい誤算はボウカーが思いのほか結果を出したことだろう。

オープン戦の成績はあてにならないと言うし、少なくとも軟投に弱そうな弱点も見え隠れしてはいるが、日本野球への対応具合はクロマティ以来と言われるのも納得のバッティング。さらに今年にかけるヨシノブのバッティングもうれしい誤算。

このボウカー、ヨシノブの好調さのおかげで、大田をスタメンで起用しながら育てるという当初の予定が狂ったと言っていいのではないだろうか。

前述のガッツの調子が上がらなければ、ヨシノブをファースト起用し、大田をセンターにという布陣も考えられるのだが、ガッツがベンチスタートでしょぼくれている姿も見たくない。

当面は勝ちゲームの代打は谷で、負けゲーム(もしくは大差で勝ってるゲーム)での代打、守備固めに大田という使われ方なんだろう(堀内氏もそんなこと言ってたな)。僅差のゲームではないところで使われれば、相手投手も一線級ではない場合も多いし、そこで結果を出し続けてやがてスタメンに・・・・というルートをたどるのが大田にとって一番の近道のような気がするので、しばらくはスタメンで見れなくても我慢するか。

投手陣は宮国が存在感を出したことで、ゴンちゃんを中継ぎに回す計算がたったのではないかと想像する。内海、澤村、杉内、ホールトン、東野、宮国で先発を回し、ゴンちゃん、越智、山口、高木(京のほうね)が中を務め、西村or久保がストッパーに回る。

東野が去年のようにキョドったり、宮国がくじけちゃったりしてもゴン、西村がいつでも先発に回れる層の厚さも台所の安定感につながっている。懸念だった左のワンポイントも高木(京)が面白い存在となっているし、星野も去年よりも成長してそうだ。小野にしてもオープン戦では悪くない結果を出しているし、良い意味で投手陣は監督を悩ませている状態だろう。あとは、梅雨時や夏場になって落ちてくる投手の代わりに「俺が!俺が!」と生きのイイ投手たちがこぞって出てくれれば言うことなしだが。

開幕3連戦で優勝が決まるわけでもないので、そこにピークを持ってくる必要はないが、去年あと一歩のところで優勝を逃したヤクルトはしょっぱなからMAXで来るだろうし、何より負け越している相手なわけで、今シーズンも序盤から突っ走られないよう、去年の借りを返すつもりで勝ち越しスタートしてくれるとうれしい・・・・かなぁ。

4,5月絶好調で尻つぼみになってしまったシーズンもあったんで、勝ちすぎるのも嫌な感じだし、何だかんだ言って夏場は弱いので、それまでにそこそこの貯金も作っておきたいし、、、負ける姿は見たくないが、勝ちすぎるのも不安になるってファンってのは勝手なもんだな(って私だけか?)

追記

川崎、開幕メジャー決定おめでとう!スタメンが確約されているわけではないけれど、持前のキャラはチームに浸透し、少なからず好影響を及ぼしている様子。チーム内で孤立しているイメージの強いイチローと選手のパイプ役としての役割も期待したいし、心なしかベンチでのイチローの笑顔も増えているような気がする。