ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/8 巨人 4-3 ヤクルト → 結局、小川は攻略出来なかったけど、勝たせなくてよかった

巨人 4-3 ヤクルト 対ヤクルト: 14勝 9敗 1分

勝利投手:沢村 34試合 5勝10敗0S

セーブ :

敗戦投手:石山 60試合 3勝3敗10S

投手リレー

巨人:内海→菅野→澤村 捕手:阿部

ヤクルト:小川→バーネット→石山 捕手:中村

本塁打

巨人:長野19号ソロ

ヤクルト:

東京ドーム

日テレG+ にて観戦

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今季シーズン最終戦となった、東京ヤクルトスワローズとの24回戦。初回に3点を先制されるが、四回に長野が左中間スタンドに飛び込むソロホームランを放ち反撃。さらに八回にボウカーのタイムリーで1点差に詰め寄ると、最終回には無死満塁から村田がフェンス直撃の逆転サヨナラタイムリーを放ち、4対3で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。投げては内海、菅野、澤村のリレーでヤクルト打線に追加点を与えなかった。ジャイアンツは3年連続シーズン最終戦サヨナラ勝ち。84勝53敗7分でレギュラーシーズンを締めくくった

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ペナント最後の試合

CSを睨んでの最終調整といった感じだけれど、だからといって負けていいわけでは無い

最多勝が決まり、新人賞も当確の小川に勝ちをつけさせないという事も、来シーズンのことを考えれば大事な仕事

ゲーム前に原監督は2、8番をどうするかが課題と言い、特に2番の座を巡ってチーム内でのアピール合戦を期待していたようだが、今日に関しては亀井を2番に持ってきた。

最終的には寺内、橋本も含めた3人で争う事になるんだろうが、誰が頭一つ抜け出しているか判断のしづらい状況が続いている・・・・

いきなりエラーからのスタートで3失点した内海だけれど、2回以降は「らしいピッチング」だったと思う。それでもエースの称号を完全に自分のものにするには、味方のエラーの時こそ、それをカバーするピッチングをしなければいけないわけで、このあたりが2年連続最多勝を取っていながら「絶対的なエース」と呼ばれない理由の一つかもしれない

短期決戦は投手の出し惜しみなしで来るので、基本的にはロースコアゲームになると思うだけに、2回以降がどれだけよくても立ち上がりに失点してしまうと印象は悪くなってしまう。

その日の調子がわからない初回に、慎重に入りすぎてコースを狙いすぎるのは内海に限らず先発投手としてはやむを得ないし、今日は審判との相性が悪いか?という部分もあったのであまり責めたくはないが・・・・

ただ、前回登板のピッチングが悪すぎたので、それを考えれば、しっかりと調整していることはうかがえたし、さらに本番になればギアも上がるだろうから、やってくれると思いたいが・・・・

2番手を任された菅野も8回に連打を許すけれど、失点しなかったところは評価できるし、調整は順調のように見える。これまで何度も言ってきたけれど、CSでは7回まで投げる事を意識する必要はなく、しょっぱなからいけるところまで目いっぱいで投げてくれればいいわけで(過去にはそういう登板はほとんどないと思うけれど)、今日のような4イニングでも失点さえしなければ全く問題ない

途中、高めにゆくボールもあって、少し??と思う場面もあったが、低めを意識して投げ切れているのは良かったし、高めのストレートを時々使って高低で打ち取ろうという配球は悪くなかったと思う。

とはいえ、CSで戦うのは2位 or 3位のチームで、しかも勝ち上がった勢いをもって向かってくるわけだから、実際には今日のようなわけにはゆかないと思う。欲を言うなら、今日よりもさらにギアをあげてゲームに臨まなければいけないということを考えると、ヒットも許さないくらいのピッチングをして欲しかったという気がしないわけではない。

(ってのはハードルが高すぎる?)

最後を任された澤村も四球はちょっといただけなかったが、今シーズン最後のイニングを投げるという経験が出来て、しかも三か月ぶりの勝ちもついて、良い終わり方が出来たんじゃないだろうか?すっかりゲームの途中からの登板が板についてきた感じだが、来年以降、(仮に)先発に戻った時に、今のような気持ちで初回から飛ばしながら6~7回まで投げられるようになれば(出来ればマー君のようにギアの上げ下げが出来ればベスト)、勝ち星は勝手についてくると思う。まだ今シーズンは終わってないけれど、非常によい経験が出来たシーズン終盤だったんじゃないだろうか?

(私が監督なら必死で来期も中継ぎを・・・・ってお願いしちゃうけど)

状態の良い先発投手なら、自分が投げた翌日以降に中継ぎ要員としてスクランブル待機することもあり得るし、何より中継ぎ以降にはタイトルホルダー投手が3人おり、さらに澤村、青木と左右の控えがいるし、場合によっては元気いっぱいの若武者も控えている。

今日のように初回に失点してしまうと苦しいが、立ち上がりさえうまくゆけば、相手へプレッシャーもかけられるし、巨人らしい戦いに持ってゆくけると思うので、先発投手はまずは1回、2回を全力でおさえることを第1目標において調整していってほしい

問題はやはり打線か・・・・

最多勝投手が相手なので、簡単にヒットを打つことは出来なくて当たり前だけれど、結局、小川を攻略することは叶わないまま終わってしまった。っていうか長野のソロホームランがなければ7回までノーヒットだったわけで、本気で攻略法を考えないと、このままでは来シーズンまで引っ張ってしまうかもしれない後味の悪いゲームになるところだった

阿部、村田がマークされるのは仕方ないので、大事なのはその後を打つバッターになるが、由伸、ボウカー、そして帰ってくるであろうロペスの3人の状態がゲームを左右しそう

以前、キーマンはロペスになると思うと書いたけれど、そういった意味では由伸、ボウカーへの期待値も大きい

8回になってやっと、その二人にヒットが出たけれど、出来ればもう1打席くらい前に出てくれているとヨカッタんだが・・・

ま、CSを意識しての調整とはいえ、今シーズン最多勝のピッチャーの球を見れたという事では、これ以上ない練習になった。これからフェニックス・リーグなどで実戦感覚を無くさないように調整してゆくだろうけど、エースクラスの球はそうそう見れないので、最後のゲームとしては非常に良かったと思う。

そして何より、小川を攻略できなかったとはいえ、勝ちをつけさせずに、僅かばかりの抵抗を見せられた事は来シーズンにもつながってゆくと思う

パ・リーグは勝った方が2位に上がれるという10.8決戦をやってたし、もう投げなくてもイイんじゃね?(と心配になった)マー君が開幕から無傷の24連勝というピッチングで盛り上がった。開催権を奪われたロッテがどういった反撃をCSで見せてくるかわからないが、仮に日本シリーズに巨人が進めることになったとして、どこを相手にしても楽に勝たせてはもらえなさそうで怖い相手ばかりだ

これで今シーズンのペナントレース144試合は終了

韓国での調整やフェニックスリーグでの戦いは中継がなさそうなので、結果を見るだけしか判断は出来ない。杉内は今日の予定を回避して、フェニックスで投げるらしいので、懸念材料としてはソレが見れない事だけってところだろうか?

坂本の調子が今一つのまま終わってしまうのは残念だけれど、5回あたりにベンチで長野、村田、江藤コーチとバットを持ちながら談笑する姿を見て、先輩たちも一緒になって坂本を何とか復調させようという空気も見れたし、不調のままここまで勝ち進んできたわけで、ダメなままでも守備さえ何とかこなしてくれれば、それでイイ

CSに入って、雰囲気が変わることで何か変化が良い方向に出てくれるなら、なおOKだけど・・・

(管理人:みんぐ)