巨人 12-4 阪神
勝利投手:菅 野 1試合 1勝 0敗 0S
セーブ :
敗戦投手:能 見 1試合 0勝 1敗 0S
投手リレー
巨人:菅野→笠原→高木京 捕手:阿部→小林
阪神:能見→鶴→金田→二神 捕手:清水→梅野
巨人:坂本1号ソロ、片岡1号3ラン、ロペス1号ソロ、アンダーソン1号ソロ
阪神:
日テレG+ にて観戦
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球春到来。球団創設80周年の開幕戦となる阪神タイガースとの1回戦。巨人は三回、菅野が3本のタイムリー二塁打を打たれて4点を先制されるも、その裏のロペスのタイムリー二塁打、四回の坂本の通算100号ソロ本塁打で同点とする。さらに五回、橋本の2点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功する。六回には試合を決定づけるロペス、アンダーソンの2者連続本塁打が飛び出し、点差を8点とした。巨人は12対4で阪神に大勝し、幸先の良いスタートを切った
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(すいません、初めに断っておきます、今日は少し長めです)
巨人OB200人のセレモニーに加え、SMAPの国歌斉唱
80周年ということで、盛大なオープニングで始まった開幕戦
その雰囲気にのまれたか、菅野の表情もピッチングも随分と固い雰囲気の中、同じように平常心ではなさそうな能見とのエース対決。
1、2回はそんな中でお互い無失点でまとめたが、ゲームは3回から一気に動き出す・・・
ゲーム前、個人的にこの開幕戦のキーになるのは、ズラっと並んだ右打者たち、特に能見と相性の良い片岡、井端が巨人キラーを攻略して、能見おそるるべからずという空気を作ってくれるかという部分と、開幕は能見と戦うことを前提にずっとイメージしていると公言していたロペスのバッティングだと思っていた
(ロペスは菅野の時は何故か自分は打てるとも言っていた)
ともうひとつはホームであるはずの巨人野手陣が戸惑っているという全面張り替えとなった新しい芝。本来ならその新しい芝の感触がホームの選手にとっては追い風になり、ビジターの球団にとっては慣れないバウンドに戸惑うという追い風になるはずなのだが、それがゲームにどう影響するのか・・・・という部分
動き始めたという3回に、そのキーとなった部分がいきなり顔をのぞかせた。
まずは3回表、平凡なファーストゴロかと思われた先頭打者の清水の当たりをロペスがエラーしてノーアウトのランナーを出してしまう。犠打も絡めながら何とか2アウトまでこぎつけるが、まったくの未知数であり、絶対に乗せてはいけない4番ゴメスに先制のタイムリーを許すとマートンにも打たれて、いきなり4点のビハインドとなってしまう
嫌な予感が的中してしまったな、本調子ではないとはいえ、4点取られたら能見も落ち着くだろうし、彼から4点を取り返すのは容易なこっちゃないと、重苦しい雰囲気になってしまった
(阪神ファンの盛り上がりもスゲーことになったし)
その裏の攻撃も坂本、片岡がフライアウトになり、2アウトランナーなしとなり、失点のあとのイニングだけに、ここで反撃の糸口が見つからないとズルズルと言ってしまう恐れがあったのだが・・・・
いやぁ能見も人の子なんだな、長野が反撃の狼煙をあげると、続く村田、阿部にもヒットが生まれて2アウト満塁とチャンスメークし、4失点のきっかけを作ったロペスに回ってくるという何とも形容のしがたい筋書きになる・・・
能見相手では1点とったくらいでは厳しい状況には変わりなく、球場の空気を一変させるには満塁ホームランが最高だと思っていたら、なんとあと70cmでホームランとなるフェンス直撃の走者一掃のタイムリー!!!!!!普通ならファーストランナーが阿部なので、ホームへ帰ってこれるはずはないのだが、2アウトだったことが幸いしての走者一掃は阪神に傾きかけた流れを一気にひっくり返した
さらに4回裏、2アウトランナーなしから、オープン戦で打撃不振だった坂本の100号となる今季1号のホームランで同点になると、5回裏にはこれまた2アウトから橋本が勝ち越しとなる2点タイムリー、さらに追い討ちをかけるように片岡の3ランホームラン
さらにさらに6回裏にはこれまた2アウトからロペス、アンダーソンの2者連続となるソロホームランで気がつけば4イニングで12得点という猛攻
巨人キラー能見を5回持たせずにマウンドから降ろし、4発の花火で初陣を飾るというこれ以上無い景気良い勝利となった
ってことで、良い意味でも悪い意味でもキーマンだと思っていたロペスが今日のゲームの空気を作ったと思っているが、その他にも一言二言 言いたくなる選手は多い
まずは坂本
前夜のプロ野球ニュース(CS)で谷澤氏が気になる選手としてあげており、今はドンドン試行錯誤を重ねて悩めばいいと言っていた。去年後半の手打ち状態がまだ続いており、下半身主導になっていないと苦言を呈していたが、今日の同番組では腕を下げ、足をあげて一拍間を取ったことでタイミングが合うようになったとほめてた。こういうちょっとしたきっかけで良くなることはままあることで、それがその後の2安打(終わってみれば猛打賞)に繋がったと考えれば、明日以降も楽しみになる
そしてお立ち台にあがった橋本
セ・リーグのファンミーティングで原監督がセンターポジションにおいては、他の選手よりも一歩抜き出たと言っていたが、今日はそのポテンシャルを十分に発揮していたと思う。能見相手では左バッターはとにかく逆方向を意識しなければ術中にハマるのだが、2回の最初の打席ではそれを十分感じさせる打ち方をしていたので、期待できるかも?と思ってた。
ただ、橋本の本来の持ち味はシャープながらパンチ力のあるバッティングなわけで、逆方向を意識しながらもしっかりと振り切った右中間へのタイムリーはお見事
8番の橋本がシュアなバッティングでチャンスメークやランナーを帰すバッティングもどちらもできるとなれば、6、7番のパンチ力と合わせてまさに切れ目のない打線となる
オープン戦の連勝記録を作ったソフトバンクの打線も恐ろしいものがあるが、ハマった時の巨人打線も決して負けてないと心強く思わせてくれた開幕戦になったと思う
さらには新加入の片岡、アンダーソンに開幕戦でホームランが出たことで、一気にファンの心をつかみ、晴れて巨人の一員になることが出来たのは大きい
日テレG+のホームページでは開幕戦の予想オーダーの申し込みフォームに7番はヨシノブと書いた私・・・・オープン戦での成績を考えればアンダーソンなのだが、80周年となる記念の開幕戦はヨシノブ先発でアンダーソンは途中出場だと思ってた
たぶん、それでもチーム力は大きく違わないと思うのだが、これまでの成績と新加入選手を開幕の先発から外してモチベーションを下げるよりは、何とか早く慣れて、よしんば結果も残して乗ってほしいという願いをこめたのだろう、そのアンダーソンを先発出場させるという思惑は見事にハマった
能見相手にいきなりの4失点でスタートからケチがつきそうだった菅野も3回裏の3得点をきっかけに自分を取り戻し、終わってみれば7イニングで被安打8の死四球1と、そう悪くない結果で勝ち投手となり、壊しかけたゲームを立ち直らせるというエースへの階段をひとつ昇るきっかけになったんじゃないだろうか?
反省点があるとすれば、菅野だけではないが、乗せてはいけない新加入の外国人選手のゴメスにタイムリーを含んだ2安打を打たせてしまったことで、期待していいのか悪いのかまだまだわからんと思わせていた阪神ベンチに安心感と信頼の希望を抱かせてしまったことだろうか?少なくともこの3連戦はゴメスだけは大人しくさせて、4番を誰にするのか悩んでいる阪神首脳陣という図式をしばらく続けさせなければいけなかった
まぁ、明日、明後日と黙らせることで、それをひっくり返すことが出来るので、単に開幕ダッシュをするという事だけでなく、今後のことも考えてゴメスにはこれ以上打たせないように注意を払ってもらいたいと思う
明日は杉内 vs メッセンジャー
寒いの嫌いな杉内には何とか東京ドームで投げさせてあげたかったので、まぁここは順当なところ。圧倒する内容ではなかったが、オープン戦3勝という結果は本人にとっても自信になっていると思うので、自分を疑わずに目いっぱい投げて、まずは開幕3連戦の勝ち越しを早々に決めてもらいたい
ってことで、普通ならここで終わるんだけど、今日はいくつか予断を
昨日のプロ野球ニュースで今シーズン達成しそうな記録を紹介していたので、見れなかった人のために、巨人選手(と巨人OB)のご紹介
・村田 1500本安打へあと106本
300本塁打まであと12本
・片岡 1000本安打へあと37本
300盗塁まであと12本
・坂本 1000本安打へあと47本
100本塁打まであと1本
・阿部 350本塁打まであと23本
1000打点まであと20打点
・杉内 2000奪三振まであと 82個
2000投球回まであと 20
・大竹 1000奪三振まであと 94個
以下、元巨人
・谷 2000本安打まであと79本
・小笠原 400本塁打まであと23本
(いずれも本日ゲーム前時点)
坂本の100号は今日出たので達成したわけだが、それにしても坂本の年齢で1000本安打まであと47本(今日3本でたのであと44本)というのは近年ではスゴイ。高卒ルーキーでデビューも早かったからというのもあるけれど、なんだかんだいってデビューしてからも結果を出し続けているからで、30歳をまたずに2000本安打を打つ可能性だって(いや、実際かなり難しいけど)ゼロではないだけに、これからもっと大きな選手になってくれそうな予感を感じさせてくれる
それに明日投げる杉内の2000奪三振という記録もスゴイ
同い年の木佐貫、新垣が今シーズンは1000奪三振に達しようかという中、(実働年数は違えど)群を抜いている
谷やガッツもここまで来たら、この記録を達成するまで引退しないで、それをモチベーションのひとつとして頑張って欲しい
おっと、そうだそうだ、先日のセ・リーグ ファンミーティングだけど、スポーツニュースで原監督が開幕投手は菅野だと発表した場面を見た人は多いだろう、ただ、そのくだりの中で、実はこんな事があった
(見てない人のために・・・・ね)
各チームが開幕投手は誰だとファンの予想と見ながら話をする場面で、中日の谷繁監督が「私は言いたくないタイプなんで我慢してください」といった
それを受けてかどうかは本人しかわからないが、原監督が「これだけファンのかたに集まってもらい、ファンの皆さんのためのプロ野球ですから、あえて発表します」と前置きした上で菅野だと言った(ちなみにファンの予想は内海だった)
しばらくのち
開幕戦を戦う監督同士の意気込みを聞く場面で、中日 vs 広島の場面
谷繁監督が「隠すといつも言われてしまうので、今までとは違うということを見せる意味で言います・・・・川上でゆきます」と急きょ発表した
上記の発表の中で対戦相手のカープ野村監督が「そこは隠しとけって!」というツッコミにも笑わせてもらったが、この谷繁監督の方針変更での発表が、原監督の言葉を受けてのものなのかどうか、その辺のことはわからないが、ひょっとすると見えないところでバチバチやってたのかと想像すると、ちと面白い
(原監督が発表する場面で「余計な前置きつけちゃたんじゃないか?」と感じたので、わたしが勝手にそう思っているだけかもしれないけど)
ま、中畑監督のひょうきんな発言も相変わらずだったし、すっげー面白いファンミーティングだった。
追記
松井、江川、金本の解説は豪華だったわ、さすがに江川氏も空気を読んでか、あまりしゃべらず、途中いたの?と思うくらいだった(笑)
管理人:みんぐ