ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

5/21 巨人 4-3 西武 → まさかの逆転勝ち!中継ぎ陣の頑張りに拍手!

巨人 4-3 西武 →  対 西武:2勝敗0分 西武ドーム

勝利投手:久 保 14試合 1勝 1敗 0S

セーブ :マシソン 20試合 2勝 2敗 7S

敗戦投手:増 田 3試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:大竹→高木京→香月→福田→久保→マシソン 捕手:阿部→小林

西武:菊池→豊田→ウィリアムス→高橋→増田 捕手:炭谷

本塁打

巨人:

西武:

現地観戦→NHK BS1(録画)にて観戦

解説:宮本慎也 実況:工藤三郎

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交流戦2戦目の埼玉西武ライオンズとの2回戦。巨人は2点差を追う九回、二死満塁の場面で村田がライト前に3点タイムリーヒットを放ち、一挙に逆転。4対3で西武を下し、交流戦の開幕カードを連勝で飾った。8回1イニングを無失点で抑えた久保が今季初勝利を挙げた

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ご褒美でいただいたBOXシート。開場と同時になだれ込み、選手たちの練習をチェック。

BOXシートなので、関係者入り口のそばでコーチ、解説陣の入場を待ちつつ、カミさんは工藤氏と握手!

忙しくてなかなか行けなかったので、今日は久々に現地にて観戦

ってことはイイとして

初回の1点の取り方は良かったものの、以後、チャンスは作れどもあと一本が出ないストレスの貯まる展開にイライラ・・・普段ならもう5回くらいかな?という時間帯でも見ればまだ3回裏・・・今日はどれだけ長いゲームになるのかと思うくらい、非常に長く感じた前半だった

今日の私のポイントは4つ

まず、大竹はせっかく初回に点を取ってもらい、マウンドに上がってハッピーバースデーまでしてもらったにも関わらず、1点を守りにいったのか、制球が落ち着かないのに、慎重すぎるピッチングであっさりと同点にされてしまう。最悪なのは3回、いきなり四球で出塁を許すとあと少し低ければ・・・というスライダーを上手く救われて勝ち越される。

前日には1イニングでも長く投げたいと言っていたのに、結局2回2/3で今季最短の降板。

交流戦は短期決戦のつもりで、おかしければ早く代えると言っていた原監督の言葉通り、すぐに高木京にスイッチした

幸いにも3点差以上開くという大事故には至らなかったが、大竹は5月9日の阪神戦はナイスピッチングだったものの、その前後は内容的に褒められるゲームの無い状況となった。

勝ちたいというより負けたくないという気持ちの方が勝っているような、弱気なピッチングが目につき、打者に向かって行けていないのが気になるし、ランナーを出しても粘り強くが身上のはずなのに、どうしても甘くなってしまうのはやはり中5日の影響なのか・・・?

数字の上では5勝という数字も打線の援護があっての話なので、安心して見ていられる内容ではないのだが、せめて5回くらいまでは2失点でしのぐくらいのピッチングをしてくれないと、なかなか厳しい。右腕先発としては菅野と大竹にローテを守りながら2桁は楽に勝って欲しい期待値をもっているので、もう一度、自分の体調と自分の持ち味を見つめなおして次に向かって欲しい (ひょっとしてどっかに違和感を抱えているのに、移籍1年目ということで、トレーナーに言い出せずに無理しているのではないかと疑いたくなってしまう)。

良い時の大竹は(顔に似合わず(笑))もっとストレートで押しながら攻めるピッチングができているはずだし・・・

そして、もうひとつ、非常にガッカリしたのが5回の1アウト満塁の場面

点を取るために最も有効なシチュエーションはノーアウトもしくは1アウトでランナーを3塁に置くこと。そうすれば、ヒット、ホームランはもちろんのこと、内野ゴロ、犠牲フライ、ワイルドピッチ、スクイズなど点を取るための幅が一気に広がるからなのだが、ここで一番やってはいけないことは、三振、ライナー、内野フライ。

その三振を二者連続でやってしまい、1点も返すことなくイニングを終了してしまったことが非常に残念。この場面以外にも得点圏にランナーを進めながら点を取れなかった場面は多々あったのだが、この5回で1点でも返せていれば、1点差ということで相手にももっとプレシャーを与えられていたはず。ここで得点できなかったことで、球場内(というか、私の周り)では「今日はダメな日かも・・・」という空気が漂い、喫煙所では巨人ファンの愚痴があちらこちらで聞こえるようになった(涙)

しかし、今日もっとも評価した点(これが3つめ)がある

大竹の後を受けた高木京から始まって、香月、福ちゃん、久保といった中継ぎ陣が踏ん張って、西武に追加点を与えなかったこと。タイトルに「まさかの逆転勝ち」と銘打ったが、ココのところビハインドで投げる選手が途中で失点し、傷口を広げて結局、追いつくどころか離されるという場面を数多く見てきたが、今日は中継ぎ陣が頑張ったことが、その後のチャンスメークに繋がり、9回まで追いつけはしなかったけれど、何度となく「ここで1本出れば!!!」というシチュエーションを作った要因だったのでは無いかと思う

先にも書いたとおり、早い段階で1点でも返せていれば、相手へのプレッシャーも高まり、もっと早く追いつき、追い越せた可能性もあったけれど、それでも最後にビッグチャンスを演出したのは、彼らの頑張りがあったから。特に2イニングを投げた香月が (今日に関しては) 余り目立ってないけれど、ゲーム中盤で相手に追加点を与えなかった事は非常に評価できると思う

大差で負けていれば別だが、たとえビハインドでも1~2点差くらいで中継ぎが粘れば、相手だってなかなか追加点が取れないジレンマで焦りが生まれてくることだってある。特に巨人の代打陣は (現状の数字はともかく) ネームバリューでは相手にプレッシャーを与えることが出来るメンツばかりなので、すんなりと追加点が取れなければ、見えない代打攻勢に怯えて自滅してくれることだって可能性が無いわけではない

今日はたまたまかもしれないが、勝っていようが負けていようが、中継ぎが踏ん張れば終盤に何かが起きるということを再認識出来たという意味で、ヒーローインタビューを受けた村田よりも、個人的には中継ぎ4人衆に最大級の賛辞を送りたい

そして最後の4つめは、セペダの選球眼

スイングスピードが速く、打席での動きが少ないセペダはギリギリまでボールを見れるから、選球眼がイイと以前に書いたが、今日に関しては5打席あって四球が4度というのは驚異的。普通に考えれば来日して急きょの4番抜擢で、とにかく結果が欲しいだろうし、その意識がボール球に手を出すような焦りを生み出してもおかしくない立場ながら (昨日の最終打席でホームランも打ってて打つ気マンマンだろうしね)、打席内で冷静にボールを見極め、簡単に手を出しそうなスライダーさえ見切って四球を選ぶ姿に「やっぱり彼はもう少ししたら爆発する!」という確信を持った

特に9回、1アウトのランナー1塁という場面で打席に立てば、どうしても一発で同点!という意識が頭をよぎらないはずはなく (というか球場内はそんな空気だった)、多少強引に行ってもおかしくないところでの四球は、ちょっと背中にゾクっとするものが走るくらいだった

2点差あるとはいえ、若いマウンド上の増田だって、緊張してるだろうし、プレッシャーもかかっていたと思う。打者とピッチャーの緊張具合でゆけば、同じくらいだっただろうから、そこから先は精神力と運の勝負だった

同席していた飲み友達の巨人ファンの友人はセペダに一発が出ない展開なら、もう今日はダメだと9回はネガっていたが、セペダが出塁さえすれば絶対にわからない展開になるよ!と隣で私がポジっていたので、結果的にその通りになって本当に良かった

ま、8回の矢野が意地のヒットを打った場面では「その前に打ってくれればもっと楽だったのに!」とか「松っちゃん!昨日の美技の翌日なんだから、4回の場面はフライじゃなくて何としてでも転がせよ!」とか不満なところはあるし、そもそもコントロールに苦しんでいた雄星を助けちゃダメじゃんか!と思ったけれど、どんなラッキーがあろうが勝ちは勝ち。8回裏が終わった時にぞろぞろ帰り始めた巨人ファンが、帰ってから「何だよ!勝ったのかよ!」と喜びを分かち合えなかった悔しがる姿を想像しながら、帰路についた今夜のゲームでした。

ま、西武ファンには申し訳ないが、交流戦の最初のカードをリーグ最下位のチームと出来、目標としている敵、広島が好調ソフトバンクと当たったという運の良さも手伝い、まずは2連勝することが出来た。縮まるどころか差が広がると予想していただけに、この2試合で一気にふたつ詰められたことは喜ばしいし、直接対決が無いぶん、いくら勝っても差が縮まることがない可能性がある中で、一気に広島の背中に阪神と巨人が近づいた感を与えることで、多少でも焦りが生まれるかもしれないという状況を作り出せたのは今後に繋がる貴重な連勝だったのではないだろうか?

現状で最もやりたくない相手、オリックスソフトバンクとの戦いが5月末と6月という先の日程なので、状態が不安視される中、何とかそのパ・リーグの上位2球団とやるまでにチーム状況を少しでも上向かせるためのきっかけになったのかな?という期待をさせてくれただけで、個人的には大満足な2試合だった

管理人:みんぐ