ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

7/27 巨 7-2 広→ 奇跡を起こすには、ただ勝つだけじゃなく勝ち方が問題なのよ

巨人 7-2 広島 → 対 広島 :8勝6敗0分 京セラドーム

勝利投手:田 口 17試合 6勝 6敗 0S

セーブ :

敗戦投手:ジョンソン 18試合 9勝 6敗 0S

投手リレー

巨人:田口→マシソン→澤村 捕手:小林

広島:ジョンソン→オスカル→小野→九里 捕手:石原→會澤

本塁打

巨人:長野6号ソロ、阿部6号2ラン、ギャレット15号2ラン

広島:鈴木14号ソロ

解説:赤星憲広 実況:平川健太郎

日テレG+ にて観戦

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京セラドーム大阪で行われた広島東洋カープとの14回戦。打線は初回、長野の先頭打者ホームラン、村田のタイムリーで2点を先制。三回には阿部に2ランが飛び出し、リードを4点に広げる。その後も六回はギャレットの2ラン、八回は山本のタイムリーで着実に得点を重ねた。巨人先発の田口は、テンポのよい投球で強力・広島打線に的を絞らせず、7回を投げて4安打2失点に封じ込める力投を見せた。田口の後を継いだリリーフ陣も無失点リレーで、試合終了。7対2と投打のかみ合った巨人は、セ・リーグ首位・広島との直接対決初戦を制した。田口は6勝目を挙げた

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わかってる、みなまで言わなくてもわかってますって!

こんな1勝くらいで浮かれるな!ってのは(笑)

ただ、これが相手のエラーでもらった1点を守り切って勝ったのと、12球団で一番顔も見たくないジョンソンを相手に、広島のお株を奪うような打ち勝つ試合で勝利したのとでは、そりゃ浮かれ具合は違ってきますって!(爆)

今日のゲーム前まで、この2日間ず~っと考えてたことがある、昨日の岐阜の試合が雨で流れたのは巨人にとって良かったのか悪かったのか、スライドさせずに田口を持ってきたことが良かったのか、悪かったのか…

個人的にはDeNA3戦目で禁断の4番 阿部というカードを使い、打線がいきなり繋がった巨人としては流れてほしくなかったという気持ちがある反面、まだまだ今の広島とはやりたくないという気持ちもあって、正直なところ複雑だった

(岐阜のファンには申し訳ないが、流れてホッとした自分がいたりする)

それにしても、今日の田口は良かったなぁ…

もともと怖いもの知らずで向かってゆくタイプの田口は、球種は少ないながらも決して大きく乱れることもなく、相手がどんな強打者だろうと自分のペースで投げるピッチャーなのだが、今日はそれが全面に出ていたのと非常にテンポが良かった

課題だった先頭バッターを出すことも殆ど無く、味方が初回に援護してくれたこともあって、リズムよく投げていた。何よりもアウトコースにめっぽう強い新井さんをインハイで打ち取ったところは見ていて気持ちよかった。まぁ新井さんに限らず、右バッターのインコースを積極的に攻めていたところと、丸に仕事をさせなかったことが全体の良い流れに繋がったと思う。

惜しむらくは、5回に自らの四球と味方のエラーという2つのミスを無失点にしのげることが出来れば最高だったが、こういう展開では無類の強さを誇る広島打線を相手に、最少失点で抑えたことが今日のポイントだったと思う。あそこで菊池に粘られた後、さらに失点を重ねることになっていたら、勝ち投手の権利を手にする前に降板する可能性もあったし、今日のゲームの行方すらわからなくなるところだった

欲を言えば、点差もあったので8回くらいまでは投げて欲しいところだった。このままでは110球という壁を越えることなく、田口の成長も止まってしまうと残念な気持ちになったのだが、今日の由伸監督は点差に関係なく、勝てる試合はしっかりと取って、万が一も許さない展開で広島打線に明日に繋げさせないという作戦をとったのだと思えば、納得できる。

解説の赤星氏やプロ野球ニュースでは、広島に強い田口ってイメージで話しているけれど、先日の黒田との投げ合いで勝つまでは、良いピッチングをするけれど、広島には勝てないというイメージが強かったはず…私としても、それがあったから今日はちょっと不安だったのだけれど、前回の阪神戦が無ければ7月はこれで4勝だったわけで、月間MVPの候補に選ばれてもおかしくなかったという意味では、確実に6月までの田口とは別人になったのかもしれない。前回の広島戦をきっかけに、今日の対戦で広島キラーに本当になってくれるのであれば、広島の優勝云々に関わらず、CSでは貴重な戦力になる可能性が高いので、ここまで来たら、広島相手に徹底的に投げてもらって、勝手に苦手意識を持ってもらえるよな存在になってくれるとめちゃくちゃ嬉しいのだが…

とはいえ、その田口の好投を導いたのは打線のおかげでしょう

”一新”を掲げる由伸ジャイアンツにとって、4番 阿部に関しては、今でもまだ「本当にそれで良かったのか!?」という疑問符は拭えないのだが、チーム内で一番信頼のおけるバッター、さらに勝敗の責任を背負える選手がなるべきという視点で見れば、まだまだ阿部の存在は大きかったというところか…

今日の一発のスイングスピードとか見ると、今の巨人のメンバーであの域に達している選手がどれだけいるか?と問われても即答出来ないわけで、あれを見せられてしまっては納得せざるを得ないし、事実、DeNA戦での存在感と今日のバッティングを見るだけで、少なくとも体調が良いうちは、阿部を押しのけて4番に割り込めるバッターはまだいないんだな…ということを感じさせるに十分な働きだった

もちろん、4番という足かせが無くなった長野の先制ホームランがあってこその、その後の攻撃なのだけれど、相手の立場になって考えれば、1番から6番までランナーを背負った場面で対決すると、常に長打の危険と隣り合わせの打順だという意味では非常にやっかいな相手だという感じになるのはわかるし、ここに来てジグザグ打線に戻せたことは、中盤以降の継投勝負になった時に、どの投手をどの場面で投入するかという選択を迷わせる意味でも非常に効果的だと思う

阿部とギャレットという左バッターに注意すると、坂本、村田にやられるし、その逆もまたしかり。前回も書いたが、地味にギャレットの状態が上がっていることが、投手リレーのタイミングと人選を誤らせることにつながり、選択ミスを誘発する事ができるということで、非常に効果的になっている

(リードしていたので、今日は系統的に追加点を取ることが出来たが・・・)

今日は山本が攻守に活躍したけれど、ここにクルーズが戻れば、ギャレットを抑えてもクルーズがいる状態になるし、仮に片岡だったとしたら、下位打線でも塁に出せば足を使われるという危険性を伴うということで、故障組の復帰次第では、さらに厚みが増すことを考えるとちょっとワクワクしてくるものがある

こちらから見れば、まだまだはるか遠い場所にいる広島だけれど、追われる立場を経験している側から言えば、広島の気持ちとしてはゲーム差以上に近くに感じているのではないだろうか?せっかく取った今日の勝利を本当に喜べるのは明日の菅野で勝ってからということになるが、もし、これまで援護に恵まれなかった菅野が打線の援護で勝つような展開に持ち込めれば、さすがの広島サイドも意識せざるを得ない状況になってくるのではないかという期待は膨らむ

広島の次のカードが勢いのあるDeNAということで、今週の2位、3位との戦いかた次第では、まさかまさかの展開が起きることだってありえない話では無くなってきた。

(と、言いながら次のヤクルト戦であっさり負け越すなんてことがあるのが、今シーズンの巨人なのだが…)

まぁ、まだ菅野が勝ったわけではないし、今日の1勝くらいで簡単に喜べる立場に無いのは重々承知しているけれど、もしも今日負けていたらお通夜みたいな空気になっていたことを想像すれば、首の皮一枚とはいえ希望が見えたことを素直に喜びたい、それくらいの今日の勝利というか勝ち方だったと思う

なので、明日は愚痴のオンパレードになっているかもしれないけど、今日くらいは気持ちよく勝利を素直に喜んで、美酒に酔いしれるくらいは許してくださいませ

追記

月曜の週刊ジャイアンツ(日テレG+)で宮崎瑠依(この娘、個人的に押してます(笑))が桑田氏へのインタビュー第2弾をやっていたけど、その中で桑田氏への将来の夢について質問した時、引退して10年は野球の勉強をする、50歳になった時、タイミングが合えば指導者としてやりたいと言っていた、さらにそのくだりの中で「その時に由伸くんが監督やってればアレだけど…」といったニュアンスを言っていたので、「えぇ~~~!なに!?タイミングが合えば巨人の監督をやりたいってこと!?」ってびっくりした。

正直なことを言えば、桑田氏が巨人の指導者として戻るには、ちょっとしたハードルがあると思っているけれど、本人にその気があるのであれば、桑田氏の野球に対する考え方を伝えて欲しい若い投手はいっぱいいるので、まずは投手コーチ、バッテリーコーチからお願いしたい!って考えているのは私だけでしょうか?

管理人:みんぐ

http://ameblo.jp/ming-maro/

(↑来年の干支の置物の試作に入りました)