ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

9/10 巨 4-6 広→ 広島ファンの皆さんおめでとうございます、素直に脱帽です

巨人 4-6 広島 → 対 広島:11勝11敗0分 東京ドーム

勝利投手:黒 田 23試合 9勝 8敗 0S

セーブ :中 崎 60試合 3勝 4敗 33S

敗戦投手:マイコラス 12試合 3勝 2敗 0S

投手リレー

巨人:マイコラス→山口→戸根 捕手:小林

広島:黒田→今村→ジャクソン→中崎 捕手:石原

本塁打

巨人:坂本22号2ラン

広島:鈴木25号ソロ、松山10号ソロ、鈴木26号2ラン

解説:山本浩二堀内恒夫 実況:佐藤義朗

日テレG+ にて観戦

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東京ドームで行われた広島東洋カープとの22回戦。巨人は初回、坂本の2ランで幸先よく先制する。しかし三回に味方の失策で1点を失うと、四回には先発のマイコラスが鈴木、松山に2者連続のホームランを浴びて逆転される。さらに五回には、鈴木の2打席連続となる2ランホームランでリードを広げられた。巨人は八回に村田のタイムリーで追い上げたが、反撃及ばず4対6で敗戦。この試合の結果、広島のセ・リーグ優勝が決定した

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1975年の優勝時に広島市にいた者としては、今日のフィーバーぶりをみて、当時を思い出しました…街中がお祭りみたいで、広島中の店という店からカープ関連のキャップやTシャツ、ユニフォームなどが軒並み在庫切れ、次の日が遠足だった私は300円を握りしめてお菓子屋にいったら、店のオッチャンのテンションが上がり過ぎてて、ダンボール1箱分くれたなどなど…

明日は日曜日だし、広島の街のアチコチが祝賀ムードいっぱいなんでしょうね

ってことで、まずは全体の印象とおさらい

内容だけ見れば、こちらは11安打で広島は7安打、どうして4-6で負けた?と首を傾げたくなるが、与えた四死球の数が段違い、こちらがゲットした死球が1個なのに対して、相手に与えた四死球は何と8個、これでは毎度ピンチの連続でリズムは作れない、三者凡退に抑えたのは9回のみという悲しい結果に…

それにプラスして、なんか気持ちの面でも負けていたような…

それを象徴していたのが黒田の打席での粘りを筆頭とした広島打線の執念。それがマイコラスの球数を増やし、イライラし、平常心を無くさせたことにつながり、さらには集中打による打線の活性化に繋がった

っていうか、マイコラスが熱くなりすぎて、逆に他の選手が引いてしまったような、萎縮してしまったような感じ。前回の広島戦でも熱くなってしまったけれど、もう少し誰か冷静にしてあげられなかったのか…せっかくの一大イベントのような試合に水を指すような形になってしまい、そこが非常に勿体無く感じてしまった

闘志をむき出しにするのは構わないし、それがチームのテンションを上げることに繋がるならいいが、結果的には下げる形になってしまったのが残念

個別に見てゆくと、先発の黒田は初回から飛ばしながら、ピンチの場面ではさらにギアを上げるというピッチングだったけれど、付け入る隙がないわけではなかった。打席で粘って投手をイライラさせた広島打線と同様に、こちらも目一杯投げている黒田に対して、少しでも球数を投げさせることが出来れば、もう少し攻めようもあったのだろうけど、こちらは相変わらずの積極打線、初回はそれが上手く行った形だったけど、ストレートで押してくる黒田に対して、ほとんどのバッターが力負けしていたので、それならファールで粘るなりして握力を奪うような作戦も試みて欲しかった…

それと、契約上仕方ないとはいえ、「えぇ!今日!?」っとツッコんでしまいそうになるクルーズの帰国…何もこんな大事な日にいなくなることは無いだろうにと思うのだが、こればかりはお国柄の違いなのでしょうがない。

そこで巡ってきた先発のチャンスだった辻なのだが・・・やはり守備に関しては、1軍レベルには程遠い。今日のようないつもとは違う雰囲気を経験させることで、レベルアップして欲しいという由伸監督の親心と、右の黒田だからという理由での先発出場なんだろうけど、さすがに荷が重いのでは?と心配した通り、守備でやらかしてしまった・・・これまでの経験値から言えば、例え相手が右投手だろうが、片岡が先発だろうと思っていたのだが、こちらが思う以上に片岡の状態はよくないのか?だとしたら、1軍においておく意味も無いと思うのだが…

ま、そこは嘆いてもしょうがない、良かれと思って出場させた辻だけど、ひょっとしたらトラウマになってしまうのではないかと心配になってしまう。今日の悔しさをバネに練習の鬼になって、さらなる飛躍をしてくれるといいのだが、どっちに転ぶかわからない厳しい経験を詰むことになってしまった。ゲームの展開上も6点目が無ければ8回のチャンスでジャクソンももう少しバタついてくれたと思うと、3回の坂本のミスも含め、もったいない守備が原因で敗戦を招いてしまったことは、チーム全体でも反省の必要がある

攻撃面でもそう、右バッターに対してはインコースを効果的に使ってきている黒田と石原のバッテリーは外からでもわかっていたわけで、6回の村田の空振り三振はさすがに擁護できない。8回にはタイムリーで挽回するけれど、個人的には6回に1点でも返してくれていれば雰囲気も変わったのでは?と思うので、見え見えのインコースのストレートをバットに当てることもなく、空振りしてしまったあの三振は痛かった

それと、握りやフォームがバレているのか、配球を読まれているのかわからないが、マイコラスにカーブを投げさせる時に隙がありすぎて、走られるわ打たれるわで、効果的に使えていなかった小林も要反省。9個の三振を取っているので、決して通用してないわけでは無いと思うが、二回り目当たりからは見切られてきているし、エラー絡みで失点したこともあって、マイコラス自身も苛つき始めていたところで4、5回に捕まったので、リズムを変えるとか、投手の気持ちをコントロールするなどの術を身につけて、キャッチャーとしてもうひと回り大きくなってもらいたい

8回の攻撃も少し残念、坂本の打席でファールフライを捕った新井も見事だったけど、見送ればボールのスライダーを当てにいってはいけない、ジャクソンは、いきなり亀井にヒットを打たれて多少なりとも慎重になっていたので、しっかりと甘い球にだけ反応するように集中できていれば、坂本なら前に飛ばせたはず、阿部、村田とその後続いただけに、そこに坂本も絡んでいてくれていたら、球場の雰囲気は一変していた

で、その打った阿部だけど、解説の野村謙二郎氏、山本浩二氏にもツッコまれていたように、常に次の塁を欲張るような走塁を見せて欲しかった。特に村田のタイムリーでセカンドで止まっていたのは非常に残念。せめて3塁にいれば、次のギャレットへも低めの厳しい変化球は投げづらくなり、もう少し球種を絞ったり、目付けを高くして打たせる援護が出来たのにと思う

とまぁ、負けてしまったので、細かい悔いは数多くあるのだが、ベンチの雰囲気というか選手の目つきが巨人と広島で差があったように見えたので、勝ちたいという思いで今日は相手のほうが上だったと思う

巷では5球団が弱すぎるという意見を耳にすることもあるが、もちろん多少なりともそれはあるかもしれないが、冷静に見て今年のカープは強かった。42度の逆転勝利が物語るように、打線は二回り、三回りめになると相手投手を攻略してくるし、多少のビハインドでは諦めない。ベテラン、中堅、若手のバランスもよく、何より守備力が高い。ケガや故障による離脱者も少なかったし、控えの層も厚かった。そして、投手では黒田、野手では新井が大ベテランであるにも関わらず、積極的に若い選手とコミュニケーションを取り、見本となって引っ張って、チームがひとつになることに多大な貢献をすることで常に良い雰囲気でゲームに取り組めていた

整理してみれば見るほど、強さが際立っていたので、今のこのゲーム差には納得せざるを得ない。

そういう意味では、ペナントレースにおいては負けを認めざるをえないけれど、だからといって挽回のチャンスが無いわけではない、こちらとしては残り試合でチームを立て直しつつ来季への準備も進め、CSを突破して今日の悔しさを是非とも晴らして欲しい

出来れば明日までは緊張感をもった試合をして欲しかったのだけど、負けてしまった以上、しっかりと切り替えて、明日はヘーゲンズをしっかり攻略して次へのステップにしてほしい。

ということで、最後にもう一度、

広島カープの関係者の皆さん、そしてファンの皆さん、優勝おめでとうございました

追記

マドンナジャパンもいよいよ明日は決勝戦、カナダには予選で勝っているので優位ではあるけれど、決してあなどれないので、最後もビシっと勝利して全勝で大会5連覇を成し遂げて欲しい・・・っていうか、メディアももっと取り上げてくれ!

(今日は広島が優勝したんでしょうがないけど、明日のスポーツニュースでは大々的に取り扱ってあげて!)

管理人:みんぐ

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