ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

「ジャイアンツ愛」8/12 巨 8-4 広 → 1年ぶりの勝利!まずはホッとしてるってのが正直な気持ち

巨人 8-4 広島 → 対 広島 5勝13敗1分 マツダスタジアム

勝利投手:今 村 7試合 4勝 2敗 0S
セーブ :
敗戦投手:福 井 3試合 0勝 3敗 0S
・投手リレー
巨人:今村→宮國→池田→アダメス 捕手:小林
広島:福井→飯田→高橋樹→アドゥワ 捕手:磯村→石原
本塁打
巨人:陽8号(二回ソロ)、マギー14号(六回2ラン)
広島: 下水流4号(五回ソロ)、鈴木21号(八回2ラン)、バティスタ18号(八回ソロ)
フジテレビTWO にて観戦 解説:谷繁元信山内泰幸 実況:深井瞬
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの19回戦。巨人は初回、マギーの中犠飛で先制し、二回には陽の8号ソロ本塁打で加点した。さらに五回には4連打で広島先発・福井をノックアウトした。六回にはマギーに2点本塁打が飛び出して8点目を挙げ、逃げ切った。先発の今村は7回を5安打、ソロ本塁打の1失点のみに抑える好投で4勝目。巨人は鬼門のマツダスタジアムで約1年ぶりとなる白星を手にし、同一球場での連敗を13で止めた
(http://www.giants.jp/G/result/201808121index.html)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

明けない夜は無いのと同じで、連敗なんて気にしてもしょうがない、一生懸命やってればいつかは止まるよ!

なんて思い続けて、気がついたら1年か…

ま、東京ドームでも負けてるわけで、マツダがどうこうなんて気にしている場合でもないんだけど、こういう記録めいたものは、なる早で払拭しないとドンドンのしかかってくるからねぇ。

結果的には止めることが出来て良かった、というかホッとしてる


今日に関しては前回のピッチング同様、今村に尽きるかなぁ
山口俊、菅野も苦戦した広島打線を7回1失点に抑えたんだから、これで文句を言ったら今村に失礼だ。
先日の完封勝利は無四球だったけれど、ボール球を振ってくれない広島打線相手となるとそうはゆかず、3個は献上してしまった。ただ、いずれも勝負に行っての四球だし、そもそも簡単に2ストライクと追い込みながら、そこから粘られてって感じなので、これはもう今村を責めるより、相手を褒めるべきってところ

予習バッチリの広島のことだから、制球の良い今村もメルセデスの時と同じように、狙い打ちされるのでは無いかと心配していたのだが、それを助けたのは「腕の振り」だったと思う

今シーズン、今村が成長した要因の筆頭である腕の振りが、コース、球種を読まれていてもタイミングを狂わせることが出来て、広島打線に自分たちのバッティングをさせなかった大きな武器になったと思う。もうひとつは昨シーズンまでなら逃げてしまっていたところでも、表情一つ変えず、自分を信じて投げきれていたところ

同じアウトローでも、逃げと攻めでは球威も腕の振りも違ってくる。ほんの僅かな違いだろうけど、明らかに今村の中で変わった部分が今日の快投につながったと思うし、完封も自分への自信になっただろうけど、今日の勝利もまた彼を一段階上のレベルに持ち上げてくれたと思うと、ファンとしては単なる1勝以上に嬉しいピッチングで、また次が楽しみになる。


変身した自分を試すように投げていた今シーズンも、この2試合で自信に変わり、見ているこちらからは安心に変わったと思うし、少なくとも現時点では「今シーズンの左のエース」としての地位を手に入れつつあると言ってもいいと思う
次回はナゴドで完封勝利をした中日と今度は東京ドームで当たる。相手は今度こそ本気で向かってくるだろうから、それを跳ねのけた時、また一つレベルアップした今村になると思うので、今日の勝利は喜びつつも、反省すべき点は反省して、また完成度をあげてもらいたいなと思う


さて、攻撃陣に目を向けると…

さすがにマルティネスの一番はあきらめ、重信、山本のコンビに変えて来た由伸監督。現状出場メンバーを見る限り、まぁそれが一番妥当だろうなと思っていたので、ちょっと期待していたし、重信に関してはその期待以上の活躍を今日はしてくれたと思う
(特に3打席目の躊躇のない3塁打は、広島のお株を奪うような積極的な走塁だった)

1回、3回のノーアウト2塁の場面では、谷繁氏になぜ山本に送りバントを命じないのか、さんざん言われてしまってたな・・・・広島相手には1点でも多い得点、しかもビハインドではなくリードするための点が必要なので、最も大事なことはランナーをいかにして3塁に置くかってことだと思うから、個人的には谷繁氏の意見に賛成。
ただ、心の隅では「山本はバットに当てるのは上手い方で、進塁打くらいは打ってくれるはずだから心配ないよ」って反発してたんだけど…結果は残念なことになり、1、3回は得点に絡むことが出来ず、「なんだよ谷繁の言うと通りになっちゃったよ」とガッカリしてた(笑)

ま、それを払拭するかのように、3打席目にはタイムリーで応え、6回はマギーの2ランに繋がる形で得点に絡んだわけで、1試合トータルで見れば大活躍の一人だったと言ってもいいと思う

陽岱鋼も長野が出れないところで結果を残したし、亀井さんも5連打を締めくくるタイムリーで貢献した


言いたくは無いが、今日のゲームで残念なのはマルティネス…先日の3塁へのヘッスラまではプレーは粗いながらも、光を感じさせてくれていたので、まだ良かったのだが、そこからは・・・・かなりダメ。
バッティングでは1軍レベルの変化球にパニックになってしまい、誘い球に簡単に引っかかるし、守備でも足を引っ張る場面が増えてしまった。昨日のレポートでは低めを徹底的に見逃せばまだ力になれると思っていたけれど、それを指示するそぶりも見えないし、ボールが全く見えていないので、ここは一度冷静になるために、ファームに落としてあげることが必要じゃないかと思う。

下で1軍でのプレーをちゃんと検証して、何が悪かったのか、何が足りないのかを自分でしっかりと理解して、それを補うための練習をしないことには、このまま帯同しても悪循環になりそうな気がする。将来性はピカ一だと思うので、悪いままプレーさせるのではなく、一度、頭を冷やしてまた次のステップに成長する間を与えて欲しいです

ただでさえ、坂本、吉川尚が抜けて不安定な2遊間なので、じゃあ誰を?って話になりそうだけど・・・あくまでも私見を言わせてもらうなら、ファームで好調な寺内を上げて、重信のあとの2番セカンドでお願いしたい。これから先の巨人の事を考えるなら、田中俊という選択肢が筆頭になるのだが、個人的にはそれはショートに坂本がいての話で、山本をまだ使い続けるのなら、セカンドは堅実なベテランの方がピッチャーにとっては安心感が生まれると思うし、重信の今の出塁率を考えれば、寺内の2番なら山本よりも高確率で進塁させてくれそうだし、山本も7番くらいで打たせたほうが、もっと良いところが引き出せそうな気もする

現状はマギー、岡本の前に、如何にして得点圏に重信を置けるか?というのが巨人の少ない得点パターンなので、それを1試合の中で何度も作り出すためには、2番岡本よりは寺内に託したい・・・・・ってのが私の気持ち
(無論、異論は認める)


それと宮國

菅野との自主トレを経て、明らかに去年までとは違ってひと皮向けているんだけど、まだ自分の変化についてゆけていない気がする。気持ちと身体が噛み合った時は、非常に安定しているんだけど、ズレた時に修正が効かない感じ。ただ、そのズレはファームでは治せないと思うので、これまた個人的な意見だけど、このまま1軍の中で自分の変化をちゃんと飲み込んで、いつでも自分のピッチングができるような調整法を身につけてほしいなと思う
さらに言うなら、ストレートの威力は増しているので、ちゃんとキャッチャーと話をして、あくまでもストレートを軸に組み立てることを前提に配球パターンを考えてほしい。
それでも苦労すると思うけど、このオフにさらに身体を作れば、今期以上のストレートが手に入るはずだから、宮國の完成形は来期だと思いながらも、その最終形に少しでも近づけるようなピッチングを目指して、自分を疑わずに投げて欲しいと思う


勝ったから言いたくはないけど、いくつか細かいことを言えば、亀井がボールをこぼしてしまう場面、そもそもが珍しいプレーだけど、亀井がボールから目を切ってしまうくらい、丸と鈴木の打力と走力が野手にとってプレッシャーなんだということがわかる場面だった。結果的に点にならなかったから良かったけれど、改めて広島打線の凄さと足の重要性を感じる場面だった

 

それと、小林…真ん中に入ってくるスライダーをことごとく見逃して、難しいボールに手を出す…小林になりに狙い球があったんだろうが、全打席においてスイングに力なく、ただ当てにゆこうとして空振りを繰り返していた。何のために、オフに振り込みを続けたのか、松井秀喜から何を学んだのか、、、シーズン序盤の頃のバッティングを思い出してほしいし、キャッチャー目線で配球を考えてスイングするなら、腰砕けのスイングではなく、フルスイングで三振するほうが相手にとって嫌なので、それをもう一度、思い出して欲しい

もひとつ最後に山本…マギーのライト線の当たりでセカンドから帰ってこれなかった場面。あそこは鈴木誠也が取るか取らないかではなくて、切れるか切れないか?って判断だったと思うので、タッチアップではなく、ハーフウエイまで行って、ボールが落ちたのを確認したらファールだろうが、フェアだろうが一気に走らなければいけないところ。
ハーフなら万が一、鈴木が追いついたとしても戻れるし、追いつかなければ確実にホームに行けた。結果的には岡本がヒットを打ったので、普通に帰ってこれたけど、1点を争う展開だったら致命的になりかねないところだったので、打球判断ってことに関しても、もうひとつレベルを上げてもらいたい


先発の福井は他球団に打たれても、巨人には妙に強いところがあって、正直なところ嫌な予感もしていたのだが、よく考えたら、福井を苦手にしていたころとメンバーも随分変わってきてた

さらにその福井が、巨人が苦手としている荒れ球の中でも、ストライク甘めに荒れてくれていたことが逆に幸いして、打たせてもらった感も強い。緒方監督としては、相性の良さに賭けたところもあったのだろうが、今日はそれが裏目にでた感じというところか?


ま、経過はどうあれ一勝は一勝

これで妙な呪縛から解き放たれて、こちらにとって良い流れになるきっかけになってくれるといいなと願ってやまないし、カープにとってはマジック点灯がちょっと遅れただけの小さな一敗でも、こちらにとっては何か重い霧が晴れたと思うような勝利になったとするなら、チームに勢いをもたらすターニングポイントにしなければいけない勝利だったと思う


明後日からは31日のナゴドまで遠征の無い関東圏での戦いが15試合続く。
コンディションも整え安いだろうし、15のうち9試合がドームだというメリットを最大限に活かして、広島との差を少しでも縮めつつ、3位以下を引き離せるような、そういうゲームをしないといけない。

飛車角どころか金銀の一部をも欠いているような状況だけど、桂馬、香車、成歩が目立つような明るいゲーム展開で、夏休みの巨人ファンの子供たちを喜ばせるような戦いをしてもらいたいと思います

 

ふ~~~、今日は長文になってしまった(笑)

 

追記

ランナーがいる時に小林が頻繁に捕球位置を変えて構えるあの光景…それにはやっぱり触れてはいけないのかな?

 

管理人:みんぐ
http://ameblo.jp/ming-maro/