巨人 7-9 阪神 4月13日(火)
対 阪神:2勝2敗0分
勝利投手:久保田 10試合 1勝 1敗 0S
セーブ :藤川球 8試合 0勝 0敗 4S
敗戦投手:豊 田 5試合 0勝 1敗 0S
・投手リレー
巨人:藤井→久保→豊田→金刃(C:阿部)
阪神:能見→渡辺→メッセンジャー→筒井→久保田→藤川(C:城島)
ホームラン:
巨人:小笠原6号2ラン、亀井1号ソロ
桜井3号3ラン、マートン3号ソロ
先発ローテーションの中で唯一勝ち星の無かった藤井が先発。初回いきなりマートンにヒットを打たれ、関本の犠打でワンアウト3塁というピンチを迎えるが、続く鳥谷、金本を打ちとって無失点でしのぎ、出だしを無難にまとめた。
一方で対巨人5連勝中の能見。坂本の内野安打のあと、松本の送りバントでワンアウト2塁。阪神と似たような展開になったが、今の巨人と阪神の大きな違い(3、4番の好調さ)がいきなり出た。制球の定まらない能見の高めに浮いた球を2ランホームラン。
その後、ラミレスにもヒットが出たが、この回は2点どまり。
初回に同じ展開で0点だった阪神とクリーンアップが仕事をした巨人の差が、今日の試合の行方を左右したといってもいいと思う。
案の定、2回に今日スタメン起用された亀井にド真ん中に行った球をライトスタンドへホームラン。これまで全く打てなかった亀井をスタメン起用した原監督もさすがだが、恐らく一昨日までなら突然やってきた甘い球にもタイミングが合わず、ファールになっていたが、今日は完璧なスイングだった。次の打席でもヒットを打ったことだし、これで調子も復調するか?
★今日の練習中に原監督とヨシノブが長い間話し込んで、その後、ヨシノブの表情が険しくなったとレポートがあったが、何を話していたのか非常に気になる。前回の対能見2安打のヨシノブを引っ込めてまで亀井を起用した原監督のスゴサが印象的だが、恐らくそうなるための理由があるんだと思う
★一方、亀井だが昨日のレポートで、調子の悪さを取り戻すためにヨシノブのスイングを取り入れたり、坂本のタイミングの取り方をまねしたり、昨年、調子の悪いときに借りて3本のホームランを打った松本のバットを借りるなど、ありとあらゆる事をして復調するきっかけを掴みたいとあった。1打席目のホームランを見る限りは亀井らしいスイングだったので、特に上記の効果があったかどうかは不明だが、引き出しを増やそうとする亀井の取り組みは評価したい。
と、ここまでは、4回までに書いた原稿。
この後、まさかの展開が待ってようとは・・・・・・・・・・・・・
もう書く気も失せてきたので、あっさりと書かせていただくが、
「空中戦に持ち込めばこっちのもの!」と思っていた、恐らく巨人ファンの誰もが・・・
しかし、終わってみれば5本のホームランを浴びて、7-9の逆転負け。
まるで去年の内海・東野を見ているかのような藤井の一発病。
しかも、勝利を確信しつつあった中盤に!
それでも、おとといまでの巨人なら何とかしてくれるという期待感はあった。
しかし、7点差を逆転した阪神ナイン及び阪神ファンの雰囲気にホーム球場でありながら飲まれてしまったかのような状態で、終わってしまった。
しかし、収穫が無かったわけではない。
相変わらずの坂本&松本の出塁率に、小笠原/ラミレスの好調さ。
今日は亀井にもHR&安打が出たし、控えに甘んじたヨシノブにも代打でヒットが出たことで打線に関しては、例え相手がエース級のピッチャーでも打ち崩せないわけではなく、仮に相性の悪さが出ても、層の厚い控え組でカバーすることが可能だということは証明できた。
やはり問題は投手陣か・・・藤井に一発病が出たのは致し方ないが、中盤につかまることが予想できれば、それなりに対処の仕方はある。しかし、好調な久保が打たれたことで、ナインに動揺が走ってしまった。
理解できないのは豊田が打たれた後、金刀を出したこと。久保田はともかくマートンに対しても何故、左腕の金刀だったのか?それほど相性はよかったっけ?
あの1点に止めを刺されてしまったといってもいい。
さすがに、このタイミングで山口を投入するわけには行かなかったし、星野の肩ならしにはヘビーな局面すぎた。
マイケル、藤田、小林、豊田といずれも一線級の中継ぎ&抑えがいながら(マイケルと藤田はファームだが)、実績通りのリレーと行かないところが原監督の悩みの種なのは間違いない。
しかし、巨人 vs 阪神ってのは、いつも疲れるね~~~~恐ろしい事が本当に起こる。さらに怖いのは、能見の対巨人不敗伝説に終止符を打てなかったこと
今年の巨人は初戦を落としても勝ち越してきた粘り強さがあるので、明日以降に期待したいが、今日の負け方は、阪神に勢いを与えるきっかけになってしまわないか、それだけが心配になってしまう、そんな負け方だった。