巨人 10-4 広島 4月23日(金) 東京ドーム
対 横浜：4勝0敗0分
勝利投手：東野 ５試合 ４勝 １敗 ０S
敗戦投手：スタルツ １試合 ０勝 １敗 ０S
・投手リレー
巨人：東野→山口→久保→金刃→クルーン（Ｃ：阿部）
広島：スタルツ→横山→梅津→篠田（Ｃ：石原→倉→會澤）
（Ｃ：細山田→武山）
ホームラン：
巨人：ラミレス８号２ラン、坂本５号３ラン
広島：東出１号ソロ、嶋１号２ラン
久しぶりに本拠地・東京ドームに戻っての対広島４回戦は、ジャイアンツが先行しては広島が追いすがる展開となり終盤までもつれたが、八回に坂本の３ランなどで一挙５点を奪って突き放し、１０対４で快勝した。チームは３連勝で首位を守った。
Yomiuri Giants Official Web より
４月７日に来日したばかりのスタルツに対して、初回、小笠原の四球のあと、ラミレスの８号ツーランホームランで２点先制。こりゃ今日はかなり優位に進められるか？と思ったが、その後、スタルツは立ち直り、身長の高さをうまく利用した落差のある攻めに打ちあぐね、追加点を取れずにいると東出のホームラン、石原のタイムリーで同点に追いつかれ、重い調子で６回裏まで進む。
ここで、松本、阿部のヒットでツーアウト１，３塁とすると長野がスタルツのグラブを弾く内野安打で１点を勝ち越す。すると、今日スタメンの高橋由伸の左中間のタイムリーヒットで２点を追加して 5-2 と突き放した。
こうなれば、久保、金刀を絡めた必勝リレーか！？と思ったところ、８回表に嶋が久保からツーランホームランを放ち、１点差にまで詰め寄った。
しかし、その裏、ラミレスのヒット、長野、由伸の四球で１アウト満塁の場面を作り出した。亀井が倒れるが、脇谷がレフト前にヒットを放ち、末永が打球処理を誤る間に２点を追加すると、坂本に３ランホームランが飛び出し、10-4 と一方的なスコアにし、最後はクルーンが締めて対広島に４連勝した。
いやぁ～～～スタルツいい投手ですね～～～外人投手にありがちな強引なところがないし、コントロールが良くて、マウンドさばきが器用。その上、長身の腕から繰り出される球は打者にとっては見難そうな角度で迫ってくる。今日は勝つことは出来たが、まだ来日したばかりで日本の球に慣れていないことを考慮すれば、これから先も苦しめられそうな投手がまた増えたということか・・・・スタルツは黒田とチームメイトだったし、阪神のフォッサムも今日の解説の桑田とチームメイトだった。日本人投手からそれなりに日本野球を吸収していたのか不明だけど、昔と違って、日本野球をなめることなく手強い国とわかった上で、対応してゆこうという姿勢が見られ（まぁそういう投手を引っ張ってきているというのもあるんだろうけど）、これもまぁＷＢＣ（前回大会も含め）効果の一面かとふと感じた内容だった。
今後も、こういう日本向きの助っ人が増えてくるんだろうなぁ～～～
さて、先発の東野も序盤こそ、力みが見られたけど中盤は非常にテンポ良く、ズバズバと決まっていた。139～142kmのストレートで空振りが取れるということが、打者の手元で伸びている証拠。途中からは変化球のコントロールもよくなり、こういった投球が今後も出来るなら、まだまだ勝ち星は増えそうだ。内海が今月投げて勝ちをあげていれば月間ＭＶＰは内海だったろうが、登録抹消で最短で５月２日（と言われている）となれば、東野が取る可能性をぐっと引寄せた１勝だったと思う。
ガッツに安打が出なかったが、一昨日の４安打の調子はまだ保っていると思われる内容で、大きな不安はなく、それ以上にラミちゃんにホームランを含むマルチ安打が出たことが大きかった。今日からは右方向への打球を意識しながら打席に立つと言っていたそうだが、その意識が打球を深く呼び込むことができ、２安打をもたらしたと言える。
一方で代打で登場した亀井は三振。
再三言っていることだが、ツーストライク目の高めのストレートを見逃し、追い込まれてから来るのがわかっている外角の変化球を空振りしてしまう。三振するにしても自分のスイングが出来ていればいいが、狙い球も絞れず、タイミングもバラバラ、あげく中途半端なスイングでは復調する材料が見当たらない。
ガッツのように、ヒットが出なくても自分の形でフルスイングすることが一番の近道だとわかってて出来ないのか、それとも気づいていないのか、いずれにしてもまだまだトンネルは長そうだ・・・
明日は木村拓也の追悼試合。西村健が予想されているが、１，２番が相変わらず出塁率が高いのでガッツ、ラミちゃんのどちらかが当たれば、点を奪うのはそう心配いらないと思う。先発がある程度ゲームを作ってくれれば、「投手の木村拓也になる！」とユーティリティピッチャー宣言をした久保と、金刀が安定しているだけに、越智、クルーンの２枚ストッパーできっと勝てるだろう。
