ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

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4/24 巨人 7-4 広島 → キムタク追悼試合、同級生の谷が逆転満塁ホームラン!

巨人 7-4 広島 4月24日(土) 東京ドーム

対 横浜:5勝0敗0分

勝利投手:越智 12試合 2勝 0敗 4S

敗戦投手:高橋 11試合 3勝 1敗 0S

・投手リレー

 巨人:西村健→山口→越智→クルーン(C:阿部)

 広島:青木高→横山→高橋(C:倉→石原)

(C:細山田→武山)

ホームラン:

 巨人:阿部3号ソロ、谷1号満塁、イ・スンヨプ2号ソロ

 広島:

志半ばにしてグランドを去った木村拓也コーチを偲んで行われた、広島東洋カープとの追悼試合。終盤まで一進一退の攻防が続いたが、1点リードされて迎えた八回、谷が左中間に満塁本塁打を放ち逆転に成功。4対7で広島を制し、木村コーチに勝利を捧げた。

Yomiuri Giants Official Web より

ま、今日の試合は誰が感想を述べても、谷の満塁ホームランにつきてしまうだろう。

それくらい、劇的且つ感動的なシーン、そして勝利だった。

久々に16:15から日テレG+で直生(練習風景のLIVE放送)があった。ワタシは毎度、それを見ながら選手の調子や顔色などをチェックして試合の放送へ入るのだが、今日は木村拓也コーチの追悼試合ということもあり、選手の顔を見る目もいつもと違う気持ちで見ていた。

そして17:30、G+ではこの時間から放送が始まる。

いつもは、前日のダイジェストを見て、当日のオーダーの発表があり、いきものがかりの「スピリッツ」を聞きながら、今シーズンのホームランセレクションを見る。そしてメインは 17:50からのラミちゃんが監督をはじめ、ベンチにいる選手一人一人とやる試合前の儀式(というかパフォーマンス)。その後、その日の先発ピッチャーがマウンドに向かい、ジャビットとすれ違いながらハイタッチをして投球練習に入る。

こんないつものルーティンだが、今日はいつもと違う。

木村拓也守備走塁コーチの追悼セレモニーが予定されており、まずは、午前中にあった「お別れの会」での原監督、山本浩二(元広島監督)の弔辞の放送。その後、両チームの全員がベンチ前にそろってのセレモニー。木村拓也選手のメモリアルビデオが流れ、黙祷・・・そしてキムタクの応援テーマ。

そして、長男 "恒希君" の始球式。余りにも見事な投球にドーム内にどよめきが走り、我が家ではワタシが(ひとり)どよめき、、、、別れ際、阿部慎之介と何か会話を交わし、巨人選手全員が勝った試合の時のようにベンチ前で待ち構えて、一人一人とハイタッチ。最後に原監督と握手をしてセレモニーは終了した。

すみません、この間、15分ほど・・・・ずっと泣きっぱなしでした。

それでは皆さん、さよなら

って、それじゃあいけませんね。

試合は西村が初回先頭打者の第1球を打たれると、あっけなく先取点を献上してしまった。いきなり打たれ立ち上がりのペースを狂わされたが、2,3回と三者凡退に抑えるなど、立ち直ってくれた。

一方の巨人もテンポの良くなった西村を援護しようと、松本ヒットの後に盗塁、そしてガッツのタイムリーで1点を返す。6回にはシンノスケのホームランで勝ち越すが、7回に四球を出すと山口にスイッチ。會澤にタイムリーを打たれ同点に追いつかれる。

8回には越智を投入するも1点を奪われ、残り2イニングというところで勝ち越されてしまう。

8回の裏、カープは今シーズン無失点の高橋をマウンドに送り、必勝体勢にはいる

'が、

しかし!'

ガッツが四球を選び、ラミレスは右翼にヒット。ノーアウト1,2塁で阿部がファーストゴロで1アウト2,3塁となる。ファーストが空いていたため、長野を敬遠し、谷との勝負にかけた。

キムタクと同級生で同じく途中からジャイアンツのメンバーになったもの同士、今日の試合に並々ならぬ気持ちで入っていたことは容易に想像できた。場面としても最低限同点にするためのフライを打つという意味では、これ以上ない選手であり、まずは同点、そして次のスンちゃんに期待を・・・という視点で見ていたが、キムタクとチームメイトだった経験もある広島の高橋ももちろん平常心ではいられなかっただろう。いつもの制球力ではなく粘られた末に高めにいったボールを谷がレフトスタンドへ運んだ。

打った瞬間、珍しく咆えた谷の背中にキムタクが乗り移っていたかどうかはともかく、巨人ファンにとってこれ以上ない場面、選手の逆転満塁ホームランでドーム中が揺れた。

続くスンちゃんが、追い討ちの2号ホームランを放つと、9回は守護神クルーンが1失点で締め、ゲームセットとなる。

恐らく、各局のスポーツニュースで谷の涙ぐんだヒーローインタビューが流れると思う。しかし、印象的だったのは場内1周のあとに長男 恒希君にボールをプレゼントし、抱き合いながら会話し、奥様とも何事か話をしているシーン。同じ年のチームメイト、子供を持つ親としての恒希君へのまるで父親のような優しさを見せるシーンに、これまた目頭を熱くし、放送終了後も録画した試合の各場面を何度も見返してしまった。

1点ずつ失点した山口、越智、クルーンに言いたいことがないわけではないが、今日ばかりは天国から見ているだろうキムタクが、ところどころ叱咤し、喜び、でも最後には一緒になってバッターボックスに立ち、咆えたであろう姿を想像しつつ、終わりたいと思う。