ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/19 巨人 4-7 中日 → 阿部の2発もブランコの2発でかき消された!

巨人 4-7 中日 6月19日(土) 東京ドーム

対 中日:5勝3敗0分

勝利投手:浅 尾 34試合 6勝 2敗 1S

セーブ :岩 瀬 23試合 0勝 1敗 17S

敗戦投手:クルーン 20試合 1勝 1敗 10S

投手リレー

 巨人:ゴンザレス→久保→豊田→山口→クルーン(C:阿部)

 中日:吉見→浅尾→岩瀬(C:谷繁)

ホームラン:

 巨人:阿部19号ソロ、ラミレス19号ソロ、阿部20号ソロ

 中日:ブランコ15号ソロ、ブランコ16号3ラン

先発のゴンザレスが初回に2点を奪われ、序盤は中日ドラゴンズを追いかける展開が続く。1点差に追い上げた四回に阿部の2試合連続のホームランで同点とすると、六回にはラミレスの一発で勝ち越しに成功。その後は一進一退の攻防が続くが、九回にクルーンがブランコに3ランホームランを浴び、4対7で敗れた。

Yomiuri Giants Official Web より

両軍合わせて中軸に5本のホームランが飛び出した試合だったが、ソロ3発の巨人に対して、ソロと3ランを打たれた差が出たか・・・・と思わせる試合でおしくも落としてしまった。

先発のゴンちゃんは5Kg体重を落としたという成果が明らかに出ていたと思う。初回こそピンチを背負って2失点だったが、その後は持ち味の変化球が決まり、無失点で切り抜け5回を5安打2失点だった。四球が3つとらしくない部分もあったが、四隅を狙っていった結果だと思う。内容的には今後に期待の持てる結果でまずまずと言えると思う。

一方の吉見だが、これまで対巨人の2勝を2つとも吉見があげているということで、巨人としては勝てていない相手。とはいえ、背筋痛で登録抹消されて上がってきたばかり。土をつける材料が決してないわけではないとよんでいた。事実、初回には脇谷、ガッツのヒットで1点をそうそうに返すことができ、希望を持たせる状態で序盤を迎えることができた。4回に阿部、6回にラミちゃんのホームランなど6イニングで8安打というのは悪くない結果だった。

7回に森野にタイムリーを打たれ追いつかれる、8回にブランコにホームランを打たれて勝ち越されるが、阿部がホームラン返し(ちなみに浅尾から巨人打線が打ったはじめてのホームラン)で追いつくという息詰まる展開に・・・9回には同点の場面でクルーンを出した。本来なら延長の考えられる場面での登板はないと思うが、9回で試合が終了した場合、6月7日以降投げていないクルーンがまた投げられないという状況になるのを考慮してのことと思われる。

そのクルーンも2アウトまでは良かったが、森野にツーベースを打たれた。結果から見れば昨日、今日とあたりのなかった和田で勝負したかったところだったが、1塁が空いていたために四球でも仕方ないという配球で結局塁を埋めることになり、前の打席でホームランを打っていたブランコと勝負して、3ランを打たれる・・ということになった。ちなみにクルーンの被本塁打は今年初だった。

4回までは前日同様に和田、ブランコに仕事をさせなかったが、5回以降に森野とブランコにやられ2人とも猛打賞。和田が2夜連続のノーヒットということで途中で分断することができたが、どこかで和田が繋いでいればもっと失点してたかもしれないということを考えれば、やはりこのチームの3,4,5番はG打線に劣らず怖いクリーンアップだ。

打線の方は、ガッツ、阿部が絶好調。ガッツの7回の併殺はいたかったが、それでも全体から見たら素晴らしい貢献度。ラミちゃんも今月は湿りがちだったが一発が出て、明日以降またノッてくれるのでは?ということを期待させる。阿部にいたっては文句のつけようがない。キム・テギュンのスイングを見て得るものがあったと公言してからは調子の良さがさらに上向いている。とにかく腰の使い方が素晴らしく、ひねりとタメが効いているので、まぁ飛ぶ飛ぶ。ツイスト打法の使いこなしともあいまって、特に態勢を崩されてからのバッティングが素晴らしい。ボール球にさえ手を出すことがなければ、今の時点では投げるコースが見当たらないほど穴のないバッティングが出来ている。

現在セの本塁打ブラゼル、阿部が20本でトップ。ラミレスの19本、和田の17本と続き、ガッツの15本、坂本の13本と上位10人の中に4人も入っている。ラミレス以外は率も残している状態(その代わりラミちゃんは打点はダントツトップ)なので、やはり空中戦で決着をつけるチームだということか・・・

フォームを少し修正したという脇谷が4安打。4日間の休み中にスイングを見つめなおした長野も2安打と主軸以外の回復が打線の流れを良くしている。これで亀井とスンちゃんが復調してしまったら・・・本当に恐ろしい打線になるのだが、なかなかそうは行かないところが野球の難しいところ。亀井はひところに比べれば、ボールの呼び込み方もスイングの安定感も良くなっていると思うが、まだちょっと硬いかな?もう少しだけ軽くバットが出てくるようになれば、差し込まれる打球が減って率もあがってくるだろう。坂本は・・・今日はノーヒットだったが仕方ない、こういう日もあると明日切り替えてくれればいい。

明日は藤井。内海、ゴンちゃんが復調しつつあるので、これで藤井、東野がキッチリと試合を作ってくれれば、どこが相手でも3連戦を常に勝ち越せる状態を計算できるようになる。まもなく帰ってくるグライシンガー、支配下登録されたロメロ。ファン・ツーロンオビスポも含めてクルーンを除く外国人投手2枠を誰が奪い取るか。熾烈なチーム内争いでチーム力を底上げしようとする原監督の思惑通りにレベルがぐんぐん上がってくれれば今後の戦いも楽しみになってくる。