巨人 8-3 阪神 8月21日(土) 東京ドーム
対 阪神：9勝9敗0分
勝利投手：高 木 ４試合 １勝 ０敗 ０S
敗戦投手：秋 山 １試合 ０勝 １敗 ０S
投手リレー
巨人：福田→高木→久保→山口→クルーン（Ｃ：阿部）
阪神：秋山→西村→福原（Ｃ：城島）
ホームラン：
巨人：阿部37号３ラン
昨夜の勝利で首位攻防戦となった阪神タイガースとの伝統の一戦。一進一退の緊迫した展開が続くも六回、脇谷の２点タイムリー三塁打で巨人が逆転。七回にもラミレスのタイムリー、阿部の３ランでリードを広げ、阪神を突き放す。終盤はリリーフ陣が強力阪神打線を無失点に抑え、８対３で阪神に勝利。２番手の高木が巨人移籍後初勝利を挙げた。
Yomiuri Giants Official Web より
原監督のコメントにあるように、ケガで戦線離脱していた阿部の身体にとっては良い休養となったのかもしれない。足の痛みはまだ残っているだろうが、それが余計な力みを無くし、スムースな体重移動のスイングになっている。もともとの選球眼の良さに加えて、その力みのないスイングが貴重な勝利をもたらせた。正直なところ、昨日、今日の阿部にはストライクゾーンでは勝負できないほどの集中力を城島は感じていたんではなかろうか？
あとは、もっと早い段階で楽にしてあげて、途中で交代するなど少しでも患部に無理がかからないよう、チーム全体で彼をバックアップできれば言うことは無い。どんな小さなことでもいいから、目の前に目標や意識を持つことでチームが一丸となれると先日書いたが「キャプテンにこれ以上無理をさせない！」ということだって、輪がまとまるキッカケになることもある（他の選手もどっかしら痛いとこは抱えてるだろうけど）。
先発の福ちゃんは、確かに解説の水野氏が言うように、全般的に良い球がいっていた・・・・が、阪神を相手にする場合”全般的に”ではダメ。先日の中日・吉見がいい例で、全般的に良い球が行っていて、ダメな瞬間もあるが、その場合はあきらかなボールになっていたために巨人打線は付け入る隙が無かった、そういう投球を目指して欲しいが、まぁコントロールしきれない球というのは、どこに行くかわからないし、だいたいが甘いところにいってしまうものだが、コントロールミスが本当にミスにならないような投球が出来る術を見につけたら、完全にローテーションを任せられる。
追い込んだ後の決め球も欲しいが、贅沢はいえない、まずは自身の武器であるキレのあるストレートの精度を上げることに集中して欲しい。
ストッパーは不動の阪神だが、今は先発、中継ぎともに磐石とは言いがたい（ここが落ち着くと付け入る隙がなくなるので困るが）。そういう意味では、中継ぎに信頼がおける巨人のほうが投手力に関しては若干有利。５回まで最悪２～３点差くらいのビハインドであれば後半に追いつくことが可能だという状況でもある。福ちゃんは、何とか１点のビハインドでしのいでくれた。相手が中日なら不合格だが、"今の"阪神相手であれば合格といえるだろう。
さて、初物に弱いといわれ続けている巨人打線。ルーキーの秋山に対して、２回には捕らえたものの、３～５回は完全に押さえ込まれた。正直なところ「嫌な予感」が走りそうになったが、さすがに１９歳のルーキーが最後まで投げるとは思えず、きっと捕まえられると信じていた。
原監督なら５回を終了した時点、もしくは６回に走者を出した時点で即交代していただろう。しかし、２アウトというカウントが災いしたか、真弓監督は６回１，２塁という場面で続投を決断した。結果的にはこの采配が勝敗を決したといえるが、采配というのは正解がないので間違っていたというのはあくまで結果論。ただ、巨人ならあの場面では山口を投入していただろうし、点差によっては高木を出していただろう（ちょっと前なら星野かな）。
こうなると３連勝！という欲も出てくる・・・・明日は朝井だろう。対阪神の東京ドームでの戦いは明日が最後になり、残りの５試合は全て甲子園となる。せっかく今日で対戦成績を５分に戻したのだから、本音を言えば絶対に勝っておかねばならない試合となる。幸いにも今日は越智を温存できた。クルーンも熱くなっていたが、決して悪い出来ではなさそうだ。高木も移籍後初勝利をものにして、久保も昨日の雪辱を返した。中継ぎ陣は非常に調子の良い状態で明日を迎えられる。朝井は前回、横浜を相手に７回４失点だったが、７回４失点であっても充分に合格点を与えられる。出来れば６回を２～３失点で切り抜けてくれれば、中継ぎフル回転で勝利を呼び込むことが出来、火曜日からの中日をいい状態で東京ドームで迎えることが出来るだろう。
ま、恐らく怒り心頭の城島が巨人打線を抑え込むリードをしてくると思うので、簡単にはゆかないだろうけど・・・・・
