ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

8/31 巨人 8-12 ヤクルト → 闘争心が見られなかった東野・・・非常に残念

巨人 8-12 ヤクルト 8月31日(火) 金沢県営野球場

対 ヤクルト:9勝9敗0分

勝利投手:村 中 22試合 10勝 7敗 0S

敗戦投手:東 野 23試合 12勝 7敗 0S

投手リレー

 巨人:東野→リン・イーハウ→MICHEAL→高木→山口→久保(C:阿部→鶴岡)

 ヤクルト:村中→押本→松岡→林昌勇(C:相川)

ホームラン:

 巨人:坂本27号ソロ、矢野1号2ラン

 ヤクルト:

北陸シリーズ初戦を勝利で飾りたい巨人だったが、先発の東野が2回途中6失点の大誤算で降板。代わったリン・イーハウもヤクルト打線を抑え切れず序盤で12失点を喫する。打線は矢野の3年ぶりのホームラン、高橋由のタイムリーなどで食い下がるものの、8対12で敗れた。

Yomiuri Giants Official Web より

前回登板時に「今の東野は闘争心が見えない」と書いたが、今日の試合もそんな立ち上がり。

私が見たい東野は多少荒れ球でも気持ちを前面に押し出して相手に向かってゆくピッチング。丁寧に冷静に打ち取ろうとする姿は正直なところ求めてない(あくまでも私は・・・ね)。

もともと、目茶苦茶コントロールが良いというわけではない、ストレートのキレとスライダー、カーブなどで打ち取ってゆくタイプ。むしろ緩急を旨く使いながら、要所でズバっと抑える姿が目に焼きついている。それが立ち上がりを丁寧に行こうとしてストレートのキレがないから、スライダーが低めに決まっても拾われてしまう。

ここ6試合で1勝5敗。マエケンが離脱中なので今日勝てばハーラー単独に上がれるところだったが、らしくない投球でむざむざと逃してしまった。気がつけば久保(阪神)が12勝と並んできて、吉見、チェンも11勝とすぐ背後まで来ている。前半戦の貯金を今日で使い果たしたといってもいい状態にあるだろう。

内海と並んでチーム内でも練習量は1,2を争う真面目な男。責任感も強いだけに気持ちと投球内容が空振りしてしまったようだ。手遅れにならないうちに、思い切って休んでしまうか、逆に追い込むだけ追い込んで、崖っぷちに立つなどの荒療治が必要なのかもしれない。見ている限り故障は無いようだし問題は気持ちだけかもしれないし、目に見えない疲労が蝕んでいるのかもしれない。応援してからこそ、こんな東野は見たくなかった。

早々に降りてしまったために、せっかく1軍に上がってきたリン・イーハウも制球が定まらず最速154kmを記録しつつも6失点となってしまい、少し可愛そうだ。序盤に1-9なんてとても優勝と狙っているチームとBクラスにいるチームの戦いとは思えなかった。

しか~~~し!

打線は頑張ったと思う。大量リードされて村中の気持ちも平常心とは行かなかったか、これまでなかなか打ち崩せなかった投手から7点をもぎ取った(まぁ大量リードがなければ、その前に交代してたと思うけど)。しかし、13安打を放ちながらマルチヒットはラミレスと長野だけ。欲を言えば坂本、ガッツあたりにも2~3本出る展開であったなら12点とはいえ何とかなったかもしれない。

そんな中、今日、私の心を捉えたのは矢野の3年ぶりの代打ホームラン。彼にとって、大量リードで負けてようが、チームの勝ち負け以上に個人として結果が求められている状態にあることは本人が重々承知。3年前まではライバル亀井よりも頭ひとつリードしている状態だったのに、ケガもあって昨年は完全に置いてきぼりにされてしまった状態。そうこうしているうちに由伸は復帰するわ、長野が入ってくるわですっかり外野は定員オーバーとなり、1軍にあがるだけでも難しい競合ポジションとなってしまった。

それでもケガから復帰して野球が出来る喜びを全身で表現してて、ジャイアンツ球場のファームの試合でも生き生きとしてプレーしていた姿を何度か見ているだけに、スンちゃん、亀井が調整している間をチャンスと捉え、とにかくモノにしてほしい、出来れば9月のラッキーボーイとして暴れて欲しいくらいの思いで見ていた。だからこそ、本当にうれしかった。中盤のツーランだったので、このまま投手陣が踏ん張ってくれれば、ひょっとしたら追いつけるんじゃないか?という期待すらさせてくれた。

序盤は完全に負けムードだったので、リンに3インニング任せるしかなく、それがなければ・・・と思わなくもないが、今日のゲームで勝ちパターンを早い段階で投入させるわけにも行かず、本当にリンは悔しい思いをしたことだろう。ただ、そのおかげで解説の水野氏もいっていた通り、山口、久保を1イニングだけ使う展開で留めることが出来た。その裏には2イニングを抑えたマイケルと8試合連続無失点のリッチギー(高木)の活躍も欠かせない。

何度も言うようだが、ストッパー出身のマイケルはともかく、リッチギーに関しては思い切って先発に回すという手は本当に考えてないのだろうか?

明日は富山へ移動してのヤクルト戦。カツオ(石川)vs 藤井が予想されている。本来なら内海が投げてもいいローテーションだが、相性のいい中日戦(結果をだしているのは東京ドーム・・・・でなんで不安はあるが)の頭にぶつけるために、藤井をあてるようだ。計算では東野で今日勝って、ファームで不安定だった藤井に関しては、最悪まけでも仕方ない、出来ればこれをきっかけにローテーションに復帰してくれれば・・・な感じで考えていた(だろうが)、すっかり計算が狂ってしまった。明日負ければヤクルトにも負け越しすることになり、優勝どころかヘタすると3位で終了してしまうかもしれない予感を感じさせる展開になりかねないだけに、何とか古巣ヤクルト相手に良いピッチングをして希望を持たせて欲しいものだ。

8月に貯金を10作ったヤクルト(8月単月で見ればダントツにトップ)は、いま本当に強い・・・

ってか、こんな日に、このブログに来てくれる人がいるのか不安を感じながら、、、また愚痴ってしまった。