ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/17 巨人 7-6 阪神 → 久保田から!藤川から!5得点でCSファイナルへ!

巨人 7-6 阪神 10月17日(日) 甲子園球場

阪神:2勝0敗

勝利投手:越 智 1試合 1勝 0敗 0S

セーブ :山 口 2試合 0勝 0敗 2S

敗戦投手:藤川球 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

 巨人:朝井→グライシンガー→MICHEAL→高木→越智→山口(C:阿部)

 阪神:久保→久保田→藤川球(C:城島)

ホームラン:

 巨人:高橋由1号2ラン

 阪神

勝てばファイナルステージ進出が決まる、阪神タイガースとのクライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦。巨人は先発の朝井が初回につかまり先制を許す。投手陣が崩れ、一時4点差をつけられるも、七回に高橋由の2ランで1点差に迫ると、八回に4番・ラミレスが2点タイムリーを放ち、逆転。阪神を7対6で下し、中日ドラゴンズへの挑戦権を得た

Yomiuri Giants Official Web より

仮に1勝1敗になった場合に3戦目での先発となると固くなってしまう・・・と思ったか?それとも単に阪神の予想を裏切りたかったのか、まさかまさかの朝井の先発。CS前の調整では好調で3戦目の先発候補になるくらいなので、非常に期待してみていたが・・・・

表情だけでなく身体も固かった。

得意のカーブがなかなか良いところに決まらず、ストレートは甘いコースへ行くという悪いところが出て、あっさりと2点を献上。わずか1イニングで降板することとなってしまう。裏を書いたはずの朝井投入が予想以上に本人が緊張して、しかもいきなりマートンに打たれたことで自分のリズムを取り戻す前に、あれよあれよの連打劇だった。1回表があっさりと三者凡退で切られたこともあり、今日は流れは完全に阪神に向いていると感じた・・・。

少ないチャンスに集中すると言っていたスンちゃんは、ツーアウト満塁の場面に代打で登場。甘い球だったが打ち損じてチャンスをつぶしてしまう。

久保は前夜に書いたとおり、ケガは感知していないはずだが、それを感じさせない余裕の投球をしていた。それでも時折くる甘い球や好調の打者陣がチャンスを作るも、亀井、ガッツ、ラミレスを三者連続三振に取るなどここぞというところで冴えた投球術を見せていた。特に亀井は全打席で引っ張り傾向だったが、始動が早くて坂本のポップフライ病の時と同じような状態になっている。呼び込んでフラットに打つのが彼の特長なのに、こんな打撃をしているようではとても2番は任せられない。守備と足、状況判断にすぐれる選手だけに代打もしくは守備固めに使うのがいいんじゃないかと、改めて言ってみる。

昨日のゴンちゃんに続き、今日はグライシンガーが2回からの登板。ちょっと球が浮ついていたり、バッテリーエラーなどでリズムをつかめない投球もあって1点を献上。続くマイケルも球が微妙に高くて1失点。

それでも、初回以外全てランナーを出している打線が何とかしてくれると、信じていた・・・・その心がちょっと折れかかったのが6回。朝井と同じく大舞台に慣れていない高木の投入だが、下位打線からの打順ということもあって、あっさりと締めてくれると思ったら、これまたプレッシャーでストライクが全く入らない・・・・平野に2点タイムリーを打たれて4点差になった時は次の回から久保田の投入が明らかだったこともあり、心が折れた。逆に阪神ナイン、ファンは「これで今日は勝った!」と思ったことだろう。

しかし、集中力が切れないガッツが出塁すると、ラミレス倒れて阿部が平野のエラーを誘い1点を返し、今日は打撃好調の由伸が1点差に迫るツーランホームラン。8回から藤川になると予想はしていたが、ペナントでは2イニングの藤川は失点することもあったので、これで一気に勢いがこちらに移ってきた。逆に1点差に迫られた阪神は今日負けたら終わりというプレッシャーが重くのしかかってきたように感じた。

このCSはパリーグも守備のミスをした方が負けで、昨日の試合はリンがミスをしてそれが失点に繋がった。昨日はミスなくファインプレーの方が目立った巨人も、坂本のエラーがピンチを広げるなど嫌な場面があったが、阪神にも平野の2つのミスが失点に絡み巨人には大きな点が入ることになる(ファインプレーもあったんだけどねぇ)。低目を責め切れなかった久保田もミスといえばミスだし、藤川がおかしいと感じた時に昨日好投した渡辺やメッセンジャーに変えられなかった監督采配もミスだったと私は思う。

これで2連勝してCSファーストステージを突破したわけだが、中日とナゴヤドームで、しかも1敗のアドバンテージがある状態でやるとなれば勝ち目は非常に薄い。それでも試合から遠ざかっている中日に隙はあるだろうし、何といっても坂本、ガッツ、ラミレス、そして由伸と大舞台で力を発揮した打線は期待してもいいと思う。抜群の投手陣といえども地元で1勝のアドバンテージをもらって負けるわけには行かないというプレッシャーはあると思う。内海の調子は未知数だが、東野、ゴンザレスに関してはペナントでの中日戦の数字は参考にしかならないほど、あの時とは状態が違う。能見の研究をしっかりとやったように、中日投手陣の分析も着々と行われているはず。来年また同じ轍を踏まないためにもCSの段階でまずは今季のリベンジをして、来季に悔しさを晴らすように戦って欲しいと思う。

出来れば仮想ナゴヤドームということで、マウンドが高く、球場が広く、壁が青いところで練習とかできるといいんだけど・・・・さすがにノゴヤドームは貸してくれない・・・・よね(笑)