ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/16 巨人 3-1 阪神 → 相手のミスをしっかりモノにして勝利!

巨人 3-1 阪神 10月16日(土) 甲子園球場

阪神:1勝0敗

勝利投手:東 野 1試合 1勝 0敗 0S

セーブ :山 口 1試合 0勝 0敗 1S

敗戦投手:能 見 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

 巨人:東野→ゴンザレス→久保→山口(C:阿部)

 阪神:能見→渡辺→久保田(C:城島)

ホームラン:

 巨人:坂本1号ソロ

 阪神ブラゼル1号ソロ

阪神タイガースとのクライマックスシリーズ・ファーストステージ第1戦。巨人は先制を許すも、三回に阪神先発の能見から坂本の本塁打、小笠原のタイムリーで逆転。五回にまたも小笠原のタイムリーで1点を追加する。投手陣は東野が5回を1失点に抑えると、その後はゴンザレス、久保、山口とつなぎ強力阪神打線を抑え込む。3対1で接戦を制し、ファーストステージ突破に向け大きな勝利を手にした

Yomiuri Giants Official Web より

阪神寄りの解説で見るのはつらくなりそうな試合だったので BS104 で観戦。

全チャンネルのスポーツニュースを見てから書きたかったので、えらく遅い時間になってしまった・・・・・

昨日までに巨人の近況は予習していたため今日のオーダーや展開は予想できていたことだが、逆に能見の立ち上がりは予想外だった・・・・ということで、つらつらと始めよう!

まずはスタメン。亀井、古城、由伸と固定メンバー以外に左をずらっと並べた原采配。前日までに能見の研究をシッカリと行ったという結果が出ているオーダーだと思う。左投手なのに左打者に弱い能見の弱点をついた考えられたオーダーだが、2番の亀井はチト予想外。守備を重視して松本を2番に起用し、亀井は代打で使うものと思っていた。ここ1週間で状態が上がっていることは知っていたが、スタメン起用とは・・・ま、結果的にはこれが当たる事になるのだが(恐らく対戦成績が2打数2安打と能見と相性がいいというのが大きいと思う)。

初回、2回の能見の立ち上がりの悪さをついたチャンスに2イニングともダブルプレーでものに出来ず、重い雰囲気が立ち込めそうなところでブラゼルに一発。正直「ヤバイ流れだな」と思った。四球を連発する能見に練った対策が当てはまらず、ボール球に手を出してしまうという状態で、どっかで立ち直られたら厳しい試合になっていたと思う。

前夜「短期決戦は勢いとラッキーボーイが大事」と書いたが、もうひとつ大事なことがある。それは「つまらないミスをしないこと」

1,2回のチャンスを逃すというのはある意味ミスと同じ。何もエラーだけがミスじゃないだけに本当に心配になった。

しかし、それを払拭したのが坂本の同点ホームラン。

能見のコントロールが定まらないことに加えて、巨人打線は徹底的に粘り、フルカウントにことごく持ち込み、さらにファールで粘る。3イニングで60球近い球数を投げさせられたことも大きいし、粘ることで球が良く見えていたのではないかと思う。

それが3回のチャンスに繋がった。ラミちゃんの走塁はいただけない(その後、阿部、由伸と続く打順だっただけに・・・・)が、逆を言うともしもアレが決まっていればビッグイニングになる可能性もあっただけに一概に責めるのは可愛そうな気もする。しかし、亀井の走塁は見事だった。パリーグのCSでロッテがソフトバンクの本多の足を警戒する余りミスを連発して失点するという場面からわかるように、良い投手を崩すには足を絡めて打者に集中させないという事も大事。

1点リードでの3回裏の東野の乱調は・・・・・まぁわからなくも無い。同点どまりならまた違ったのだろうが、リードしたことで固くなってしまった。そりゃ固くもなるようなぁ~~~しかし、マートンを三振に取った事で流れを取り戻したと思う。阿部、東野ともマートンをいかに抑えるかがキーになるといっていたが、今日は仕事をさせなかったことが勝利に結びついた。これで4,5回と東野は調子を取り戻すことになる。

さて、甲子園でのデーゲームとなれば巨人ナインにとっては慣れないことだらけの守備になるわけで、事実、甲子園球場ではエラーが多い。1点を争う緊張の中でとにかくエラーをしないでくれ!と願っていたが、致命的なエラーをしたのは阪神の方。5回坂本の打球をリンが打球処理を誤りスリーベースとしてしまう。1アウト3塁で、ここで打てば明日以降も波に乗れそうな亀井がセカンドゴロ。もらったチャンスを生かせないか?と思っていたらガッツが技ありのタイムリー!相手のミスをモノに出来ればこちらには勢いがつくし、相手には通常以上のダメージを与えることが出来るわけで、この1点は非常に大きく阪神打線に重くのしかかったと思う。

能見を5回で降板させることに成功し、これで久保田の前に追加点がとれるか!?と思っていたところに・・・・・すみません、忘れてました。渡辺の存在を・・・・・能見の研究は完璧でも渡辺はそこまで研究しきれていなかったか、6,7回と淡白に終了。そうなれば8回以降は久保田が投入されるわけで、こうなると1点を取るのが難しく、2点差を守るのに必至にならざるを得ない。一気に重くなった展開だったが最後は山口が締めて何とかモノにすることが出来た。

どのスポーツニュースでも解説者が口を揃えてゴンザレスの中継ぎを驚いていたようだが、私はま~~~~ったく驚かない。事前にゴンちゃんの中継ぎ起用は予想されていたし、今季後半のゴンちゃんは「中継ぎが本職じゃないか?」と思われる投球をしていた(実際の中継ぎは1度しかないが)。立ち上がりからコントロール良く投げられるが、スタミナに問題のあるゴンちゃんは、まさしく中継ぎに向いている。8回のピンチも2アウトまで行きながら・・・というところだが、その辺がゴンちゃんらしいところ。

原監督の思惑通りに運んだ試合だったと思う、唯一の誤算は久保の四球くらいじゃないだろうか?守備の乱れを心配したが、蓋を開けてみれば脇谷、松本、坂本のファインプレーが光った守り勝つ野球をしてくれた。3位でのCS出場ということで気分的に割り切って出来たことが今日の勝利に繋がったのではないだろうか?一方の阪神は特に打線に固さが見られ、普段振らないようなボールを振り、いつもなら捉えているボールを見逃すような場面が目に付いた。甲子園の大歓声の中で巨人を迎え撃つということが逆にプレッシャーになってしまったように思う。

が!

問題は明日!

内海 vs 久保ということで、練習中に打球を受けた久保の出来がどうか?というのがキーポイントになりそうだ。能見に比べれば打ち勝っている久保ではあるが、ケガの具合がいい方に作用するなんてことが勝負事ではおきることがあるので、注意したい。一方の内海は阪神に対して防御率は決して良くないが、実は今季は3勝1敗と勝ち越している。内海も投げてみないと調子がわからない読めない投手ではあるが、今日のゴンちゃんの中継ぎやグライシンガーも控えている。今日は出番の無かったマイケル・越智と中継ぎは豊富に用意しているので、後ろのことは考えず全球全力で投げて、全員野球でまた明日も守り勝って欲しい。