ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

7/14 巨人 4-0 阪神 → 序盤に結束の片鱗が見えた。ゴンちゃん初勝利オメ!

巨人 4-0 阪神

阪神:5勝7敗0分

勝利投手:ゴンザレス 5試合 1勝 1敗 0S

敗戦投手:岩 田 12試合 5勝 6敗 0S

投手リレー

巨人:ゴンザレス→久保→東野 捕手:阿部

阪神:岩田→渡辺→福原→久保田→加藤 捕手:藤井彰→岡崎

本塁打

巨人:

阪神

日テレG+ にて観戦

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小笠原に続いてラミレスもスタメンをはずれ、長野が初の四番に入るなど大幅に打線を組み替えて阪神タイガース12回戦に臨んだジャイアンツは、三回に5連打で4点を奪って阪神先発・岩田をノックアウト、4対0で快勝した。先発のゴンザレスは7回を無失点に抑える好投で今季初勝利、チームの連敗を2で止めた

Yomiuri Giants Official Web Site

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昨夜の↓↓↓テンションを脱却しようと眠い目をこすりながら見た、なでしこのゲーム。

外が明るくなっていることに気がつかないくらい興奮し、一人TVの前で声を出して騒ぐことで、朝にはすっかり野球の事は忘れていた・・・・

澤のパスミスで失点するも、まずは川澄が1点を返してフォローすればミスのお返しとばかりに澤自身が勝ち越しのゴールを決める。ルーズボールをことごとくゲットし、華麗なパス回しで相手を疲れさせれば、いざとなるとダイレクトパスでボールを進めて、相手ディフェンダーを翻弄する。失点しても落ち着いているし、負ける気持ちなど毛頭ない気持ちの強さをTV越しでも感じることが出来る堂々とした試合運びだった。

「これだよ!今の巨人に足りないものは!」と痛感させられたチームワーク。

技術よりも、パワーよりも、足りないのは勝ちたいと思う気持ち、誰かを助けたいと思う気持ちなんだということを再認識して向かえた今日のゲーム。

ラミちゃんが昨夜のデッドボールでスタメンを外れる緊急事態。とはいえ、巨人には4番に座ってもおかしくないメンバーが揃っている・・・・が、原監督は長野を選択した。社会人出身で、年齢的には油の乗っている年だが、いかんせんプロ2年目。まだまだ若いと思われていた若武者に4番を託した。これまで、打つ手がなかなか結果が出ない状況だけに、この手が失敗すればさらなる非難を浴びるだろう事も覚悟した上での抜擢だったと思う。さらに3番にはサブロー、先発にはゴンザレスという正直言って手探りに近いオーダーを組んできた。

しかし、このガラっと代えたオーダーとラミちゃんが控えに回るという緊急事態が、チームを開きなおらせたか、2回裏に藤村のエラーでブラゼルを出塁させることになるが、ゴンザレスがエラーをカバーして、新井、金本をキッチリと三振で打ち取った。

野手のミスを投手がカバーすれば、打線はそれに応えるという好循環。

そのゴンザレスがバッティングで口火を切れば、坂本、亀井の連続ヒットで先取点。昨日までならここで終了となるところだが、大抜擢のサブロー、そして75代巨人4番を負かされた長野が結果を出して4得点。

と書くと勢いで点を取ったように思えるが、追い込まれると低めの変化球で打ち取られてしまうことの多い岩田、しかも4連勝中という勢いのある投手に対して、積極的にファーストストライクを打ちに行くという作戦に出た。ただ、それなら今までもそういったバッティングで失敗してるじゃん!と思いがちだが、今日の打線はセンター方向を意識してコンパクトにバットを振っていったことが当たった。あきらかに岩田を攻略するための作戦だったと思われ、阪神バッテリはその作戦にまんまとハマり、焦りからかストライクを欲しがる配球を選択してしまった。

これが1点しか取れない昨日までのような状態なら、ゴンちゃんも今日のようなピッチングは出来なかったかもしれないが、4点差ということで常に余裕を持ってマウンドに立つことができ、ピンチにおいても大胆な投球をすることが出来た。7回5安打無失点と文句ないピッチング内容で、ここにきてローテーションの一角を任せられる目処がついたと言える。勝ちには恵まれないものの内容は悪くないグライシンガーと共にこの二人がゲームを作ってくれる安心感を持つことが出来れば、内海、澤村、西村と5試合に関しては裏表関係なく勝ちにゆける布陣が完成する。

昨日が散々だっただけに、今日は少しテンション高めだが、まだまだ課題は解消されていない。

まずは藤村。

足の速さと堅実な守備のおかげで、先発出場を何とかキープしているが、ファースト方向への打球には極めて鋭い反応をするものの、センター方向となるとキャッチングやダッシュに不安が残る。身長が高くないので仕方ないが、今日のような高めにイレギュラーするバウンドが来ると処理がもたついてしまう。さらに3試合連続でヒットは出たものの、いかんせん三振が多すぎる。松本、藤村、鈴木、そして離脱中の脇谷といった足が生命線の選手はバットに当ててナンボ。打席での粘りとか相手投手にとっての嫌さ加減で言えば、まだ松本、脇谷のほうが上なんじゃないかと思う。出始めの頃の走り打ちに比べれば遥かにまともなスイングになってきたが、選球眼がまだまだ・・・そろそろ初体験の投手にあうことも少なくなってきただろうし、ここからは自分のスイングをすることを意識しつつ、いかに粘ってゆけるか、新たなテーマを自分に課して欲しいと思う。そういえば、解説の赤星氏が随分と藤村(と鈴木)を持ち上げていた。去年、すぽるとで走塁のうまい野手を選手がランキングをつけるという企画で鈴木がかなり上位に来ていたことを思い出す。赤星氏も鈴木は1年先発で出場すれば100%盗塁王を取れる選手だと絶賛していた。その鈴木が近くにいることで、藤村や松本らの走塁術があがるのでは?と評していて、そこについては聞いていてとても気分が良かった。とはいえ、塁に出なけりゃ盗塁もないわけだし、いつ脇谷が上がってくるかわからないし、今オフにはセカンド補強で強力なライバルが入団してくる可能性だって十分にある。順調に育ってきた藤村だが、一軍に上がってきた今季に関しては、むしろ時間的な猶予は減ってきた可能性もあるので、残された時間を有効に使い、不動のセカンドになれるよう、チームのためにも早い段階で、もうひと皮向けて欲しいと思う。

あと、昨日酷評した東野。

ストレートで押した昨日と違い、今日はスライダーを混ぜて三振ではなく打ち取ることを目的に投げていたように思う。結果的には三者凡退で終わらせたが、これも4点という点差があってのことだと思う。昨日と同じ同点の場面で今日のようなピッチングが出来れば、少しは抜擢した効果があると言えるかもしれない。ま、少なくとも山口を休ませることが出来たという意味では、出た甲斐はあった。

各番組のスポーツニュースをザッピングしても、残りのシーズンを東野でゆくんじゃないか?という意見と、あくまでも先発としてレベルアップさせるための経験値をつませているという意見で分かれていた。私は上原をストッパーに、ヒサノリを中継ぎ以降に、内海に中継ぎを・・・というこれまでの原監督の使い方にそって、あくまでも経験を積ませるための配置転換だと思っている。中継ぎ、抑えを経験することで先発に戻ったときに1球に対する集中力がそれまでとは全然違うと過去にヒサノリが言っていた。同時に調整方法の違う先発と中継ぎだが、先発投手が中継ぎを経験すれば、山口や久保をはじめとした投手たちと毎日顔をあわせ、肩を作るために共にブルペンに入り、コミュニケーションが多くなる。これが投手陣というチームの輪に良い潤滑剤になるとも言っていた。これまでひょっとしたら孤立していたんじゃなかろうか?と心配(私がね)していた東野が、毎日ブルペンに入って彼らと話をすることで、投手感というものが変わって一回り成長することが出来れば、今の経験は無駄ではなかったと言えるだろう。

だが、しつこいようだけど、それで通用しなければ、容赦なく落とすことも必要だと思う。出なければファームで頑張っている選手の目標が無くなってしまう。

今日はうまくいったが、東野にとって本当に試される瞬間は、1点差で迎えた9回をキッチリと抑えることだけだと思う。そういう意味では、明日からのヤクルト3連戦はそういう場面が回ってくる可能性が大いにある。延長に入っての負けを経験していない強いヤクルトを相手に、1点差を逃げ切るという展開を締めることが出来たとき、ストッパー東野ではなく先発投手としての階段を1つ上がった東野が誕生すると期待して、明日以降に注目したい。

とはいえ、予想では村中、澤村の若武者対決。ヨシノリ、村中のいなかったヤクルトに歯が立たなかったのに、ここでさらに負けるようでは、もうヤクルトに勝つ材料が見当たらなくなってしまう。ルーキーに運命を託すのは不本意なれど、次代の巨人を担う若武者として首位チームを相手に先に点を与えないゲームをしてくれることを願いたい。