ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/20 巨人 0-5 中日 → やっぱ、中日は隙を見せてくれないか・・・・(涙)

巨人 0-5 中日 10月20日(水) ナゴヤドーム

対 中日:0勝1敗

勝利投手:チェン 1試合 1勝 0敗 0S

敗戦投手:東 野 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

 巨人:東野→MICHEAL→藤井→クルーン(C:阿部)

 中日:チェン→高橋→浅尾→岩瀬(C:谷繁)

ホームラン:

 巨人:

 中日:

日本シリーズ進出を懸けてのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦。巨人は初回、先発の東野が中日ドラゴンズ打線につかまり4点を奪われる。打線もチャンスは作るものの、あと1本が出ず、逆に七回にダメ押しの1点を許し、0対5で完封負け。中日1勝のアドバンテージを含んで、いきなり2敗と厳しいスタートとなってしまった

Yomiuri Giants Official Web より

結論から言おう!

プレッシャーを感じていたのは巨人の方だった・・・・・

3位からのCSファイナルステージ、甲子園で阪神に連日の逆転勝ちで勢いをつけ、失うものが無い挑戦者の立場で挑んだ・・・・はずだった。

東野が中3日で投げたのは阪神戦で調子が良かったこと、5イニングで球数がそれほど投げてなかったこと、この中日との戦いで2度投げさせたかったこと。だからじゃないかと思う。もちろん、内海じゃないかと悩ませることで心理的に相手を揺さぶったこともあるだろう。

失うものが無いはずの巨人ナインだったが、個人個人に失うものがあったか・・・?真面目で責任感の強い性格が災いしたか、中日打線が必要以上に大きく見えてしまった東野は初回にいきなり捕まった。3戦しかないファーストステージならすぐに交代させられても、最大6戦となればそうも行かなくなってくる。最小失点で抑えたいところだったが4点はさすがに取られすぎた。

(打たれたとしても、もっとストレートで押してパワーピッチングでスタートして欲しかったと原監督は思っていただろう。結果的にはスライダーで交わして、しかもソレを打たれたという最悪の立ち上がりになってしまった)

一方のチェンは中盤こそスタミナ(精神的なスタミナも含めて)が切れかけたように見えたが、序盤に関しては良い意味で肩の力を抜いてスイスイと投げているようだった。そのチェンにひと回りの間に少しでも焦らせる事が出来れば、その後の展開も変わったかもしれないが立ち上がりが心配されるチェンに対して、あれだけバットが空振りしてしまうと厳しいか。

打線も阪神の能見と同じく意外と左打者に弱い(内を攻め切れないところがある)チェンに対して左打者を並べるところまでは良かった(吉見だと思って並べた?・・・・汗)が、腰の不調を訴えてスタメンから外れた坂本がいないことが大きく響いてしまった。良くも悪くも今は坂本がチームの勢いを作る役割を担っている。打率や勝負強さだけで言えば代わりの選手はいなくも無いが、例えば今日1番に抜擢された脇谷だが・・・・1番坂本が出塁するのと1番脇谷が出塁するのとではチームの勢いは、ま~~~~~~~~ったく違う。

その坂本がいない時点で打線の勝ちパターンが作れない状況になり、リズムが狂ってしまったか。8安打するものの連打とならずに4回以降チャンスを作りながら得点することが出来なかった(ファーストステージで大暴れしたガッツが押さえ込まれたのも決定的に惜しかった)。

0封されたが、印象としては中盤以降ランナーも出たので何となく「あと1本が出ない」というこれまでペナントのような展開になってしまった。短期決戦では選手の好不調の差が出やすいのでラッキーボーイ的な好調な選手”マルチ安打”を打つ選手が最低でも2人は欲しい。そういう選手にここぞという場面で回ってくるような試合展開をするしか流れを変えることは出来ないかもしれない。今日の中では矢野の集中力が光っていたし、松本もボールが見えていたように思う。無謀と思われるかもしれないが松本、矢野の1,2番コンビというのはセオリー無視と言われるかもしれないが、私が監督だったらちょっと試してみたくなる。

終わってみれば、落合監督の計算通りの勝利となってしまった。

初戦を勝って五分に戻すはずが、0勝2敗と麻雀で言えば”一向聴(いーしゃんてん)”の状態、精神的にはリーチをかけられたかに等しい状態となってしまった気がする。今日勝たないと圧倒的に不利になってしまうというプレッシャーが重くのしかかったんだろう。しかし、ここまで追い込まれたことで、良い意味で本当の開き直りをしてくれることを期待したい。

(このままでは、来季にも悪影響を及ぼしそうだ)