ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

5/5 巨人 1-2 阪神 → ガッツ2000本安打おめでとう!でも今日は勝たなきゃね!

巨人 1-2 阪神

阪神:3勝3敗0分

勝利投手:岩 田 4試合 1勝 3敗 0S

セーブ :藤 川 9試合 1勝 0敗 5S

敗戦投手:澤 村 4試合 1勝 2敗 0S

投手リレー

巨人:澤村→高木→アルバラデホ→越智→西村 捕手:加藤

阪神:岩田→小林宏→藤川 捕手:城島

本塁打

巨人:ラミレス6号ソロ

阪神:城島2号ソロ

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東京ドームでの対阪神6回戦は、澤村が本拠地で初登板したが、今季2敗目を喫した。一方で、小笠原が史上38人目となる2000本目のヒットを放つという球団史に残る試合にもなった。

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まずは冒頭からガッツの2000本安打で狂喜乱舞!

ってゆくと思った方は多いと思いますが、残念ながらそこは後述し・・・・

先発が6回1/3を2失点で凌ぎ、4番に1発が出た試合はやっぱり勝たなきゃねぇ。

ま、今日の敗因はもうはっきりしている。

1つは、1,2番に安打が無かったこと。相手投手が岩田ということで打撃不調の脇谷に代わって右の谷を2番に起用。前日の勝利の立役者ということもあり、今日のキーポイントの1つになったが、3打席目に4球を選んだところが精一杯だった。同じく前日にホームランを放ち左キラーぶりを発揮した坂本が5打数ノーヒットだった。1,3,5回は坂本からスタートする回だったが、このうちのどれか1回でも彼が出塁していれば、ガッツもランナーを返すことだけに集中できて、もう少し早く2000本を打っていた(かもしれない)?。

2つめは脇谷のノーヒット。開幕当初こそ好調だった打撃が、例の落球事件以来すっかり不調になってしまった。守備面にもともと不安もあるため、個人的には一度1軍ベンチを離れて守備練習&リセットをしてあげるほうが今後のためには良さそうな気もするが、残念ながら今の巨人にはセカンド争いをするライバルが不在のため、出場しながらレベルアップしてゆくしかない。まぁ、今日に限っては脇谷のせいだけではなく、現在の巨人の下位打線の弱さが浮き彫りになったゲームだったといえる。ライアルにヒットが出たものの、長野の好調さに対して彼以降のバッターに怖さが無いため、チャンスメークしても今日のように加藤が2度も敬遠されて、澤村がチャンスに打席に立つという事態になってしまう。せめてツーアウトでもいいから、坂本までチャンスをつなげることが出来ていれば、展開も変わったことだろう。

出来れば古城が早く上がってきて、脇谷と二人三脚でセカンドを守ってくれるようになれば、刺激も増すんではないだろうか?(ま、寺内・藤村あたりがそこに名乗りを上げなきゃいけないんだけど・・・)

それでも攻撃陣全体としては打撃好調な選手が坂本、ラミレス、長野と3人いるため、決して絶望的な状況ではない。明日以降、プレッシャーから開放されたガッツが本来の勝負強さを発揮してくれれば、さらなる厚みを増すことは出来るだろう。阿部、ヨシノブが復帰してくれれば長野を後ろに回すことも出来るし、下位打線の厚みも自然と増してくる。ピンチランナーに鈴木、代打陣に谷、矢野、亀井を控えさせることも出来るわけで、早く開幕前の構想だった新時代のクリーンアップが実現することを切に願うばかり。

先発ローテの中でルーキーながら、唯一全試合で6回まで投げている澤村もさすがに4試合目となると疲れが出てくるのか、今日はストレートの速度も変化球のコントロールも今ひとつだった。それでも、ゲームを作るあたりはさすがエース候補。不調な中でも試合中に修正してゆく能力は現時点ではズバ抜けていると思う。プロの投手としてのスタミナは若干心もとないものの、もっと足りない選手が多い中においては完全に合格点を挙げられる。スタミナは試合に出続けることで、自然と身についてくると思うので、今の調子でとにかくケガなく1年間1軍にい続けて欲しいと思う。

できれば上原以来のルーキー20勝なんて見てみたい気もするが、今年1年は負けてもいいから本当は大人のピッチングではなく、マー君の1年目、2年目のようにストレートにこだわって、プロの世界で生き抜くための武器に成長させて欲しいなと思うのだが・・・さすがにチーム事情がそうはさせてくれないか。

"澤村が投げると味方が点を取れない"なんて変なジンクスがつくような事が無ければいいなと唯一それだけが心配だ・・・・・

そして、最後にガッツ!

とにかく史上4番目のスピード記録となる2000本安打、本当におめでとう!今日はCSも含め、全チャンネルのスポーツニュースをチェックをしたが、解説者が口をそろえて言っていたのは「ガッツも人の子だと思った」というセリフ。私もまったく同感だ。結果を気にすることなく、その瞬間、瞬間に集中するのが売りのガッツだが、日に日に増えてゆく報道陣の数の多さによって意識することになったという。今日の試合全体を眺めてみると、1点リードされた場面、ひょっとしたら最後の打席になるかもしれないというところで打席に立ったことで、あの瞬間は出塁することに完全に集中することが出来たのかもしれないと思う。東京ドーム3連戦の最終日、こどもの日ということもあって、超がつく満員の観客の中で打ちたいと思うのは当然のことだが、どうしても長打を意識したタイミングでバットを振っていたように見えたのが、2000本安打の打席では、綺麗なセンター返し。後になって見れば、もっと早くセンター返しを意識していればすんなりと達成できたんじゃないの?と思わなくも無いが、それが2000本という偉大な記録のプレッシャーなのだろう。

さて、いよいよ明日からは鬼門のナゴヤドームで中日と3連戦。

不調といわれていた中日打線も苦手だった神宮でのヤクルト戦の連敗をストップさせ、復調傾向にあるし、チェンが帰ってくるという情報もある。やっぱり他球団にとって巨人戦というのは意識が強いわけで、それをきっかけに不調から好調へ激変するチームというのも珍しくない。裏を返せば、この最初の対戦でたたくことが出来れば、復調のきっかけを与えることなく、今シーズンを有利に戦うことが出来るともいえる。

今週、来週は週の前半を東京ドームで、後半を名古屋と広島でという結構ヘビーな日程だし、疲れも出てくる時期ではあるが、交流戦前の残り9試合。出来れば勝ち越しで交流戦に突入して欲しいと期待している。