ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

5/4 巨人 4-3 阪神 → 今季の東京ドーム初勝利は球児の同期 實松の劇的なサヨナラ弾!

巨人 4-3 阪神

阪神:3勝2敗0分

勝利投手:越 智 5試合 1勝 0敗 0S

敗戦投手:渡 辺 7試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:金刃→西村→高木→越智 捕手:鶴岡→實松

阪神:下柳→榎田→久保田→小林宏→渡辺→藤川 捕手:城島

本塁打

巨人:

阪神ブラゼル2号2ラン

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東京ドームで行われた対阪神5回戦は、一回に3点を失ったが、五回に2点、八回に1点を追加し同点とした後、九回で實松が左中間にサヨナラヒットを放ち、本拠地で初白星を挙げた。

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昨日の悪夢後の東京ドーム第2戦。

一部の情報では澤村で来るという話もあったが、今日は何とビックリ金刃の先発。ルーキーイヤーに二桁勝利して、ゆくゆくはローテーションの一角に!と期待されたものの、ケガにも泣かされた男が大事な試合での先発。

もし、今日、金刃でサックリと勝つことが出来れば、昨夜の悪夢を忘れることが出来る。そんな計算があったかどうかはわからないが、結果的には巨人にとって明日につながる1勝になったことは間違いない。

金刃は初回こそ、バタついてしまい、3失点をしてしまったが、その後は危なげなく抑えてキャンプ・オープン戦から今日に至るまでの調子よさをしっかりとアピールした。ひょっとして原監督は今日の大事な試合に、緊張の中で金刃がどこまでやってくれるか試すという大胆なテストをしたのではないかと邪推してしまうほど。

ただ、テストという意味では昨夜打線の爆発のきっかけを与えてしまった阪神打線に対して、5回5安打3失点4三振と失点の数以外は合格点を与えても良い結果だった。ブラゼルのツーランが余計だったが、ここ数試合の先発投手の中ではルーキー小山についで頑張ったのではないかと思えるほど。もっと早く打線が援護していれば、勝ち星もついたかもしれない感じだった。

ちなみに、その後を任された、西村、高木、越智も頑張った、彼らの頑張りが最終回のドラマを呼び込んだといってもいいだろう。ちなみに、最終回に實松が右手を上げた瞬間、うっすらと涙を浮かべてしまった。

(その後のインタビューは・・・・・だけど・・・笑)

今季初打席でサヨナラヒットを同学年の藤川球児から奪ったことは彼の脳裏に焼き付けられただけでなく、我々の脳裏にも焼きついた。プロ13年目を迎えながら3番手捕手として甘んじていても決してくさることなく、黙々と自分に出来ることをこなす姿に球場内だけでなくTVの前で見ていたファンも胸の奥が熱くなったことと思う。

そして今日のベストは、何といっても阪神のトリプルKである久保田、小林、藤川に対して、追いつき、追い越した粘りだろう。昨年のCSで久保田、藤川から勝利してCS第2ステージへの挑戦権をうばったことを思い出した。今日のこの逆転劇だけでゴハンを3杯はいけるんじゃないかと思うほど興奮したことは間違いなく、明日の澤村へ良い形でバトンを渡せたんじゃないだろうか?(さらに言うなら、ご褒美で明日の先発マスクに實松が・・・・は行き過ぎか?)

しかし、残念な場面が無いわけではない、

1点リードされ、7回に久保田の登板を迎えた場面でライアル、鶴岡の代打の橋本、西村の代打の田中大二郎があっけなく三者凡退に喫した場面。阿部、ヨシノブ、松本がいないからこそめぐってきている場面。彼らが復調しても戻すのをためらうほどの活躍をしなければいけない立場にいる若手二人がなすすべも無く撃沈した姿は少し寂しさを感じるとともに、未だ戻ってこれないその3人がいないことによる控えの選手層の薄さを怖いとも感じた。ここぞという場面で実績のある打者がいない不安がまだしばらく続くことの不利さを改めて感じつつ、今後、どれだけチャンスが与えられるかわからない、橋本、田中、寺内はもっと「やったるでぇ!」という気迫を前面に押し出すプレーでアピールして欲しいと期待している。

さて、今日の試合に勝っただけで浮かれてはいられない。

明日勝つことで、この3連戦を気分良く終了し、名古屋に乗り込むことが出来るというもの。今宵の試合後に浮かれるのは實松だけにして、他のナインは明日に向けてビシっと気持ちをリセットして欲しいと思う。