ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

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5/28 巨人 2-0 ロッテ → 魂の152球!内海が連敗を止めた!でも簡単にはエースと呼ばないよぉ

巨人 2-0 ロッテ

対 ロッテ:1勝0敗0分

勝利投手:内 海 7試合 6勝 1敗 0S

敗戦投手:唐 川 7試合 4勝 2敗 0S

投手リレー

巨人:内海  捕手:阿部

ロッテ:唐川 捕手:里崎

本塁打

巨人:

ロッテ:

JSPORTS 1にて観戦

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雨が降りしきる中行われた千葉ロッテマリーンズとの1回戦は、先発の内海が152球の熱投で犠牲フライであげた2点を守りきり今季初の完封勝利、チームの連敗を4で止めた。先発投手の完投も今季初めてで、開幕から連続完投なしの球団ワースト記録は34試合でストップした

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ストレートの球速は139~142km/hだが、ロッテの打者はことごとく振り遅れていた。ピッチャーに大事なのはストレートのキレとコントロールだと改めて思い知らされたピッチング。初球からキッチリとストライクを取り、あっという間に追い込んでゆく。ピッチャー有利のカウントを早めに作り、そこからは慎重に打ち取る。ここまで6試合で17個だった三振だが、今日は一気に2ケタの奪三振を記録した。1~3回くらいまでは球数も多めで完投は難しいかと思ったが、最後までストレートの球威が落ちることなく、終わってみれば152球と原監督には珍しいほどの球数を投げさせての完封勝利。

スコアリングポジションにランナーを出しても決して動揺することなく、淡々と阿部のミットをめがけて投げ、試合中に白い歯を見せることなく集中していた。それだけに終わった瞬間のガッツポーズと笑みが心に残る。去年とは明らかに違う成長した姿を見せてくれたと思う。

6勝目、防御率もさらに下がった。これで5月に4勝で失った点は3点。月間MVPの候補の1人になったことだろう。

でも、でも・・・・ベンチもファンもまだエースの称号は与えない。なんせ、去年のことがあるからねぇ。体力の落ちてくる夏場も調子を維持してこそ、エースと呼ばれる資格を手に入れられる。まだ長い道のりの半ばにも来ていない状態。ヒーローインタビューで”20勝します”なんて暴言を吐かなくなったエース候補は確実に成長している。今日はベタ褒めしても異論を挟む者はいないだろうと思うし、側で見ていた澤村にも良い勉強になったのではないだろうか?

ま、問題は打線。

鬼門の1得点は何とか免れたが、打線が売りのチームが2点じゃ話にならない。

ガッツを1番に起用したときと同じ理由(恐らくだけど)で坂本を1番に戻した。幸い唐川の変化球が甘めに来たのでツーベースを放つことが出来、その流れで久しぶりの2安打だった。今日に関して言えば、自分が打てると思った球をキッチリと振りにいっている感じだったと思う。これを心がければ自然と上がってゆくのではないだろうか。また、3番に起用された長野が今日は光っていた。開幕から今まで大きなスランプに陥ることなく良い状態をキープしている。足が速く、右打ちが得意な長野はボール球にさえ手を出さなければノーヒットが続くようなことは無いだろうと思う。まだ2年目とはいえ、社会人で揉まれた大人の長野は奢ることなく自分の役割をキッチリと認識している。

危険なのはラミレス。

甘い球を捉えることは出来ても、ストライクゾーンが広すぎて、何でもかんでも手を出している状態。今日に関してはストライクゾーンに投げる必要の無い安パイバッターで、ヒットを打った球はたまたまストライクゾーンに来た唐川の失投。相手キャッチャーの研究を怠らず、配球を考えながら冷静に対処するラミレスらしくない打席が続いているので心配だ。まぁそれは後ろの阿部も同じだが・・・ラミレス、阿部がどんなに不調だろうが、相手投手から見れば、嫌なバッターには変わりないので、もっとドシっと構えて、相手がビビって甘い球を投げたところをしっかりと打ち返してくれればそれでいいんだが・・・・ま、若手じゃないし、本人はわかっているだろうから、きっと切り替えてくれると信じてます。

試合前、同い年の唐川には負けたくない気持ちはあると言っていた藤村。唐川、中田翔由規の高卒ルーキービッグ3の影に隠れ着々と力をつけていた藤村は燃えていたと思う。巨人が1位で由規を指名し、外れで入団した藤村だけに同年代のビッグ3達には大いなるライバル心を持っているのではないかと思うが、さすがに今日は1軍での経験値の差が出たかもしれない。唐川の球威では走り打ちはなかなか結果が出づらい気がするし、エースクラスを相手にするにはもう少し工夫が必要なんじゃないかと感じだ打席だったのでは無いだろうか?走り打ちを極めるならそれも良しだが、今は色んな可能性がある成長期なので、頭を使いながらレベルアップして欲しい。巷では1番が理想という声もあるようだが、個人的には今の2番があっているのではないかと思う。坂本(本当は長野がいいんだけど)が1番ならツーベースというケースも多いので、バントで3塁に進めることができるし、そうなれば3番、4番が楽になり得点の確率も上がる。セーフティや自身の安打で1,3塁までチャンスを広げられればしょっぱなからビックイニングを作ることも出来るし、仮に1番がシングルヒットでも足の速さでゲッツーを取られる可能性も低い。松本が帰ってこれない今は藤村は不動の2番でいいと思う。

そういう視点で見てみると、坂本→藤村→長野のコンボは3人とも足が速く、盗塁の技術を身につければ巨人のスーパーカートリオになれる可能性がある。さらに言えば、坂本、長野には一発もあるのでもっと怖い。いつの日か、そこに4番大田が加わってくれれば、巨人ファンが待ち望んだ夢のオーダーが完成する(田中、橋本、松本も早く加わって欲しい)。

主力が抜けている今は、その理想のための地固めをしていると思って、温かく見守りたいと思うが、どうだろう?