ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/11 巨人 6-2 オリックス → 亀井、ヨシノブが帰ってきたことの意味を知ることが出来たゲーム

巨人 6-2 オリックス

オリックス:1勝2敗0分

勝利投手:内 海 9試合 8勝 1敗 0S

敗戦投手:マクレーン 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:内海→西村→山口→久保→アルバラデホ  捕手:阿部

オリックスマクレーン→近藤→古川→鴨志田  捕手:伊藤→斉藤

本塁打

巨人:亀井2号ソロ

オリックス:荒金1号ソロ

NHK BS1にて観戦

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高橋由、亀井が一軍復帰し、ベストオーダーで臨んだオリックス・バファローズとの3回戦は、六回に4連打が飛び出すなど打線がかみ合い、6対2で快勝した。亀井は先制弾、高橋由はタイムリーで自らの復帰戦を飾った。先発の内海は6連勝でハーラートップの8勝目。チームの連敗は4でストップした

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亀井、ヨシノブが合流し、攻撃陣に関しては文字通りベストメンバーが揃ったジャイアンツ。残り試合もちょうど100ということで、気分新たに開幕のつもりで望んだ(だろう)ゲーム。先発は5月の月間MVPの内海ということで、絶対に負けられない気持ちでマウンドに立ったことと思う。

戻ったとはいえ、下で結果を残してきたわけではない二人を、いきなりの1番亀井、5番ヨシノブというオーダーで望んだ原監督。

'亀 井

坂 本

小笠原

ラミレス

高橋由

長 野

阿 部

金 刃(谷)

藤 村 '

と、大好きかつ完全なるジグザグオーダーを組んできた。

(しかし、好きだね>ジグザグ)

初回にいきなり亀井のホームランで勢いづくが、個人的には3回の攻撃が今日の勝負を分けたし、これからの巨人のスタイルを暗示するパターンとなったのではないだろうかと思う。

9番で楽に打たせることが出来るようになった藤村が綺麗なセンター返しで出塁すると、すかさず2盗。これが亀井を楽にさせることになり、セカンドゴロで3塁へ進ませることが出来た。1アウト3塁と綺麗な当りではなくても良い場面だったが、坂本が外角をうまくすくってタイムリーを放っての追加点。バッテリーエラーで坂本が3塁へ進めば、今度はガッツが犠牲フライでさらに1点を追加する。

1アウト3塁という場面を2度作り、そこで坂本、ガッツが楽に出来る環境を作れたというのが大きいし、そういう局面を作ることが、相手は嫌がるし打線の繋がりを生む。

(わかりにくいかな、うまく表現できないな)

そういう意味では監督が「今年のベストメンバー」と言った意味がこの回に隠れていたのではないかと。1アウト3塁、3ボール1ストライクでガッツというシチュエーションでは、歩かせることを念頭におきたくなるが、次にラミレスさらに後ろにヨシノブ→阿部と控えていることが、ガッツと勝負をせざるを得ない状況を作り出し、犠牲フライを与えることになってしまう。ヒットでつなげるだけでない、相手に打順でプレッシャーを与えるという流れは、このメンバーがそろってたから出来ること。ホームラン攻勢で入れた得点ではないが、今シーズンはこういった戦いが必要になるということを印象付けるゲームになったのではないだろうか?

また、8番の谷に安打が出ることはなかったが、8番は相手によって変更のきく、もしくはその時に調子の良い選手をだせる枠になり、今日の9番の藤村は1番からの流れを見つつ、相手投手の出来も考えながら準備が出来るし、相手から見たら一息つきたいところで足の速いバッターが来るということで、打線に嫌らしさが出てくる。セ主催なら藤村は8番になるだろうが、仮に藤村から始まる回で先頭が出れば、投手に送らせて1番から勝負が出来る。そこに盗塁が絡めば1番に回るときには1アウト3塁という場面を作れるわけで、こういったところにも今後のジャイアンツの戦い方を見て取ることが出来る。

つまり、藤村を8番(9番)におくことが出来るようになったこと、1番から一発を警戒しなくてはいけない打順を組むことが出来るようになったこと、これが亀井、ヨシノブが帰ってきた意味なんだと思う。

終盤になれば、ここぞという場面で、右なら谷、矢野、左なら古城、脇谷が使えるし、鈴木、松本、寺内という足を使えるメンツも控えている。

(高橋信は・・・・まだ結果を出してないので、今後に期待ということで)

せめて、せめて・・・・・ソフトバンク戦・日ハム戦をこのメンバーで戦いたかった・・・・

さて、内海。

今季一番悪い出来だったと監督は言うが、今季の内海のもっとも成長した点は「得点圏にランナーを背負った時の落ち着き」だと思う。去年なら焦りから長打を浴びたり、連打を浴びることが多かった場面で、今季は自分の間で追い込んで、確実に仕留めることに集中できる集中力。そういう意味では、今日も粘りのある投球が出来ていたと思う。

ただ、右バッターの時はアウトコースのストレートが綺麗に決まっているが、左バッターの時に、同じ場所に投げられなくて苦労していたのと、変化球がもうひとつ低く決まらないために、バッターに粘られて球数が多くなってしまったし、空振りが取れないので三振が少なかったのが反省点か?

それでも、決して調子が良くない時でもゲームを作り、味方のエラーでも崩れない姿を見せることで「内海が投げる日は勝ちゲーム」という空気を作り出したと思う。こういう流れが作れると、ナインは内海が先発の時は”勝てる!”という暗示にかかり、打席でのプレッシャーを減らせるし、ファンも序盤から勝ちゲームの空気をナインに送ってやることが出来る。調子よくて勝つのは当たり前。調子が悪くても勝ちを呼び込むことが、どれだけ大切なことかを改めてわからせてくれた試合をしたという意味でも、内海を称えてあげたいと思う。

ん?今日は愚痴はないのかって?

ん~~~そうだなぁ、これで内海が7回くらいまで投げて、ラミちゃんに1本が出ていれば、理想的なゲームだったと思うが・・・・・・くらいかな。って愚痴じゃないね、連敗をとめたゲームに愚痴をこぼしたら、失礼ってもんなので、今日のところはこの辺で。