ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/30 巨人 4-4 ヤクルト → 前夜の引き分けとは内容が違う?

巨人 4-4 ヤクルト

対 ヤクルト:2勝4敗2分

勝利投手:

敗戦投手:

投手リレー

巨人:東野→山口→高木→MICHEAL→久保  捕手:阿部→鶴岡

ヤクルト:館山→林昌勇→バーネット  捕手:相川

本塁打

巨人:阿部4号ソロ

ヤクルト:

日テレG+ にて観戦

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福島から東京ドームに戻って迎えたヤクルトスワローズ8回戦は、2点リードされた九回、ヤクルト守護神・イム・チャンヨンを打ち崩して同点とする粘りを見せ、2夜連続の引き分けに持ち込んだ

Yomiuri Giants Official Web Site

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ヤクルトからしてみれば、館山を投入し、今日は勝ちゲームだと思っていたところで、あわや逆転と負けを意識させられた展開となるが、結局引き分けで終了させることが出来たというチームとしては余り痛みのないゲーム。しいていえば、館山に勝利をプレゼントさせられなかったことを悔やむくらい。

巨人から見れば、絶対に負けられない試合に右のエースを投入し、4番のタイムリーで先取点。5回に逆転されるも、9回に相手ストッパーを攻め立てて、勢いとしては勝ち越せる空気感を演出しつつ、結局相手を上回る事ができなかった残念感が残るゲームだった。とはいえ、林昌勇から2点を奪った事実は自信となることだろう(ガッツの打球処理で転ばなきゃどうなっていたか、怪しいところではあるが・・・)

6回1/3で3失点の東野を余り責めたくはないが、館山相手に制球に苦しみ、青木にも連続フォアボールで自滅といって言い逆転のされ方はエースを目指す投手の内容ではない。勝ちを意識して丁寧に行こうという気持ちはわかるが、もともと丁寧に投げられるタイプの投手ではないわけで、慣れない事をするからあぁなってしまう。今日は極力笑顔を封印し、良い表情で投げているなぁと思っていたのだが、5回には不安な表情がありありと表に出ており、気持ちの上で後ろ向きになっているのがTV越しでもわかるほど。

ここで、ちょっと話を他球場に移したいが、

今日の日ハムvsロッテのゲームで、9回日ハムが1点リードながら1アウト満塁というピンチの武田久。1打同点もしくは逆転という場面ではあるが、開き直ってインコースを強気に攻めて凌ぐ場面があった。

また、プロ初勝利を目指す菊池雄星がほとんど真ん中近辺に構えるキャッチャーミットに対してとにかく腕を振って、ただただ思い切り投げることを意識し、カウント3-2になったら開き直って真っ直ぐを思いっきり投げる姿が印象的だった。

このふたつのシーンが今の東野に欠けているものを象徴しているなと感じたので、紹介しましたが、館山のように多彩な変化球と針の穴を付くようなコントロールを持っているわけではない東野の唯一の武器は、気持ちを乗せた真っ直ぐしかないだろう(とワタシは思っている)。開幕前に原監督は「東野には困ったらストレートで牛耳る投手になれと言っている」とコメントしていた。そんな自分の武器を脇に置いてしまったら戦う術をなくすのは明白で、「打たれたくない」「負けたくない」「丁寧にコースをつきたい」というネガティブな気持ちばかりが前面に出ている投球が、2アウトからの失点だったり、連続フォアボールだったりといったマイナスの結果を誘発している。特に気持ちが表情に出てしまう東野は、どれだけピンチだろうと、どれだけコテンパンに打たれようと、ここゾという場面では「打ってみろ!」という気持ちの入ったボールを投げること"だけ"を意識して欲しい。見てる側もそれで打たれて失点したとしても、決してその姿を責めることはしないだろう。

自分に足りないのは、体力でも技術でもなく、精神力、それも追い込まれたときの気持ちなんだということを自覚して、次(もヤクルト戦だろう)には今日とはまた違った姿を見せて欲しいと思う。

もひとつ気になったのは、その5回。東野がベンチに帰ってきたとき、阿部はもとよりチーム内の誰も東野に声をかける姿を見せなかったこと。TVカメラが切れた後に声を掛け合ったのかもしれないが、なんか一瞬、孤立している感が垣間見れたのが心配となった。私の思い過ごしであればいいんだけど・・・

打撃に関しては、阿部に少し復調の兆しが見られた。

1,2打席はどちらもファーストゴロではあったが、迷うことなく強く振ろうという「意識」を感じることが出来たし、ホームラン、その後のタイムリーともボールをキッチリひきつけて、強いスイングで振りぬいている様子が伺えた。ま、ホームランの球は余りにも甘い球だったので、阿部なら打てて当たり前だと思うが、昨日まではその当たり前のことが出来ていなかったので、少しだけホッとした。今日のタイミングの取り方を忘れずに、明日も意識することが出来れば望みは出てくるかもしれない。でも、原監督!今日良かったからといって、いきなり明日以降クリーンアップに戻すとか、やめてね。まだまだ本調子にはほど遠いと思うので・・・・

今日、オールスターの発表があった。

正直なところ、坂本、阿部に関してはオールスター期間を利用して、休養するなり、鍛え直すなりの時間にあててもらいたかったのだが・・・・ファン投票、選手間投票とはいえ、正直、今の成績で出場することに本人たちも抵抗があるだろうに。

出るとなった以上は、他球団の好調な選手たちから何かキッカケとなるヒントでも貰えるよう、貪欲に話しかけるなり、練習を見るなりして、後半に爆発するための材料を探すチャンスにしてもらいたい。

さて、明日からは久々の中日戦。

遥か遠い場所にいるヤクルトより、まずは中日を相手に、1つずつ差を詰めてゆこう。