ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

7/8 巨人 4-3 広島 → やっと勝てた・・・・これがきっかけになればいいけど

巨人 4-3 広島

対 広島:3勝3敗1分

勝利投手:金 刃 14試合 2勝 4敗 0S

セーブ :久 保 29試合 2勝 1敗 1S

敗戦投手:前田健 14試合 3勝 6敗 0S

投手リレー

巨人:東野→金刃→山口→久保 捕手:阿部

広島:前田健→今村→青木→岸本 捕手:石原

本塁打

巨人:

広島:

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負ければ自力優勝が消滅する巨人は広島東洋カープと対戦。試合は先発の東野が五回までに3点を奪われる苦しい展開になる。しかし、六回に5連打で同点に追いつくと、最後は坂本の値千金のタイムリーヒットで勝ち越しに成功。この1点のリードを山口、久保のリレーで守りきり、連敗を4で止めた

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連日のラミレスの不調具合に江藤コーチが「責任感が強いバッターだからねぇ、どうしてもオレがということで、気負ってるのかもね」と言ってたが、連敗続きのチームの4番なんだから、気負っていて当たり前ジャン、それをなだめて良い方向に修正しようと言うのが、コーチの役目なのでは?と、とてもコーチとは思えない発言にガックリ来ていた今日のゲーム。

東野 vs マエケンということで、普通なら投手戦を予想するところだが、勝てない状態が続き、とうとう粘りのなくなってしまった東野と、開幕から調子が出なかったが、ここに来て調子を取り戻しつつあるマエケンでは、どちらかというと巨人不利な状態からのゲームスタート。

初回にマエケンが立ち上がりきれないところで、1アウト1,2塁でのラミレス、ヨシノブの三振(間に阿部の四球あり)に、「今日も厳しいなぁ~~~」という不安な攻撃を見せる展開で、3回に2失点、5回に1失点で東野は降板。球数的には7回くらいまでは楽勝、ヘタをしたら完封もされてしまうのでは?と心配したが、6回にマエケンが突然乱れた。

長野、ラミレス、阿部、ヨシノブ、ガッツと5連打で同点に追いつくが、いずれもボールが真ん中寄り、もしくは若干高く制球が乱れた。藤村、サブローと倒れ、ここで追い越せなきゃ、昨日までと変わらないなぁと思っていたが、それまで力なく倒れていた坂本がレフトにはじき返し、逆転するところまでこぎつけた。欲を言えば3番の長野にまで回すことが出来れば、これ以上無い展開となるのだが、1点勝ち越すところでストップ。まぁ、それだけでもこの数試合に比べれば、上出来なんだけどね。

リードさえしていれば、金刃→山口→久保をイニングの最初からつぎ込むことが出来るし、そういった使い方をすればキッチリと抑えてくれるグっさん、久保だけに今日は3人とも安打を許さないパーフェクトリレーで1点差を守りきった。

川口コーチは「山口も久保も疲れが見える」と言っていたが、それでも彼ら以上に信頼できる投手がいない以上、頼るしかない。とくに連敗中でリードしているとなれば、無理は承知ですがるしかないのが現状。しかし、中継ぎに回った金刃ともども非常に良い状態で相手にリズムを与えないピッチングをしてくれた。

あとが無いチーム状態で、3連戦の頭を取れたことは大きいし、常にあと1点!という攻撃に泣いてきた弱さを今日は克服できた(しかも相手はマエケンだった)。これが続くとは限らないが、トンネルの出口が見つかったゲームだったという意味では、非常に大きな1勝となり、明日以降に繋がるゲームとなって良かったと心底ホっとしている。

さて、個別にいくつか論じたいが

まずは東野。

立ち上がりは悪くなかったが、勝負どころで悪い癖がモロに出てしまったといえる。

何度も言うが、東野にはココぞというところでストレートを投げるピッチングをして欲しい。4回裏に阿部とガッツを三振に打ち取ったマエケンの球はいずれもインコースのストレート。配球の妙もあったが、それでも勝負どころで真っ直ぐに気持ちをのせられるピッチングに「あれだよ!アレ。それで打たれたとしても変化球でかわすよりは遥かにスッキリする」と羨ましく思った。

今の東野に一番必要なのは結果(勝ち星)だが、結果を求めようとすれば遠のくのがピッチングの常。むしろ、負けてもいいから自分の持ち味を出すことを考えることで、あとから結果はついてくるもの。そんなことは本人も重々承知しているだろうが、困ったときにこそ、その事を思い出して欲しい。

そしてガッツ。

とうとう3塁として先発出場することになり、原監督も信念を曲げる事態になってしまったわけだが、サードを守ることでリズムが戻ってきたか、今日はこれまでのスイングと明らかに違ってた。昨日までのアッパー気味のスイングから、ダウンぎみのスイングに修正されていて(試合前にいち早く来て特打ちしたらしいが)、バットのヘッドも立ちぎみになっており、ボールを前で捕らえていた。ボール球に手を出す悪い癖も(多少はあるものの)修正されており、これがあと数試合続くようなら「ひょっとして?」と思わせてくれる内容ではあった。とはいえ、これまで立ち直ったか?と思わせて、数試合ノーヒットという状態が続いているので、今日だけで判断するのは早計。明日以降の状態も見ながら・・・ということになるだろう。個人的には若手にチャンスを与えて欲しかったが、もしも本当に立ち直るのであれば、これほど頼もしいことは無い。

真っ黒に日焼けして戻ってきた松本。

正直なところ、バッティングに関しては今季は難しいと思っていたが、今日は「自分のスイングをしつつ、三振はしない」という意識を感じ取ることが出来た。松本、藤村は三振が許されないバッターなので、その取り組みはヨシとしたい(藤村も意識しているようだが、まだまだ修行が足りない・・・)。松本の起用により、亀井が外れてガッツがサードを守ることになったが、亀井には、ここで腐らずにもうひとふん張りして欲しい。ヨシノブとの天秤でファーストにもつけない悲しい立場ではあるが、この状況を打破するためにオフを返上でオーストラリアに武者修行へ行ったわけで、その時の頑張りを思い出して、今こそ底力を出して欲しいと期待している。

3連戦の頭を取ったことで、今までに比べると少しリラックスした状態で明日に望めるだろう。もしも、明日も取ることが出来れば、3連勝の可能性も出てきて、そうなればまずは4位に浮上することが出来る。1つ1つ階段を上がってゆくしか今は無いわけで、今日の勝利に酔うことなく、明日また頑張って欲しいと思う。