巨人 3-2 ヤクルト
対 ヤクルト：4勝8敗2分
勝利投手：小 野 ２試合 １勝 ０敗 ０S
セーブ ：東 野 16試合 ２勝 ８敗 １S
敗戦投手：増 渕 14試合 ５勝 ５敗 ０S
投手リレー
巨人：小野→高木→久保→東野 捕手：阿部
ヤクルト：増渕→久古→松岡 捕手：相川
巨人：阿部７号３ラン
ヤクルト：
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ヤクルトスワローズ１４回戦は、この日一軍登録された小野がプロ初先発、８安打を浴びながらも５回を２失点に抑えると、リードでも小野を支えた阿部が３ランホームランを放って逆転勝ちした
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９安打 vs ５安打
スコアだけ見れば、まるっきり負けていてもおかしくない内容ながら・・・・
今季何度も聞いてきた「ここぞに１本が出ない」という愚痴を払拭させる阿部の３ランで５安打ながら３点を取り、ヤクルトに勝ち越すが出来た。
去年は「私では評することが出来ない」とまで監督に言わしめた阿部だったが、昨夜は原監督に厳しいことを言われ、主将として今日は並々ならぬ覚悟でのぞんだと思う。本来なら自分のバッティングのことだけ考えたいところだろうと思うが、投手が初先発の小野ということで、彼のことも考えなければいけないと、集中しづらいゲームだったんではないかと思う。
ホームランを打った球は甘いコースに来たシンカーで、もちろん、阿部ならホームランして当たり前の失投だったんだけど、これまでの間の悪さを考えると、外野フライトかファールフライにしていたボール。フォアボールの後の初球を見逃さなかった集中力と変化球をキッチリと前でさばくスイングは良かった時の阿部を思い起こさせてくれるホームランだった。あとはストレートを待って、変化球が来たときに腰を泳がせながら２枚腰でバットに乗せる彼だけが出来るスイングが戻れば、もっと安心できるようになると思う。
そして何といっても今日のヒーローはプロ初勝利の小野でしょう。
開幕前のオフに川口コーチが巨人に来て、最初に投手を見た時に小野を絶賛し、熱心に指導しているのを見ていただけに、９連戦の苦しいとき、首位ヤクルトに勝ち越すかどうかがかかった試合で勝利をもたらしてくれたことは本当にうれしい。
まぁ内容を見れば５イニングで１０２球、被安打８、四死球２は正直なところ褒められた数字ではない。それでもここぞで力のある球で再三のピンチをしのぎ、粘った上での２失点という結果は褒めていいと思う。入団時はプロで１５０ｋｍのストレートを投げるんだと言っていたし、ファームで見た時もストレート中心の組み立てで磨きをかけていたが、彼の良いところは球速ではなく、そのフォーム。試合後に原監督も投げっぷりがイイと褒めてましたが、リリースしてから体に巻きつくような大きな腕の振りと投げ終わりに体が流れないバランスだと思う。去年のファームでの印象は余り覚えてないんだが、今日に関しては変化球もストレートも同じ振りで打者を困惑させていた。だからこそ奪えた５イニングでの６三振は田中、ホワイトセル、畠山、バレンティン、宮本と名だたる打者から奪ったもの。初対決という有利な条件はあったものの、彼らから奪った三振を脳裏に刻んで、これからドンドン奪っていって欲しい。
中継ぎで投げる可能性があると言って、チームに帯同すると思われた西村を抹消し、大田と共に上がってきた小野。オールスター前のこの連戦限定であげたんだと思われるが、そのチャンスをキッチリと結果を出すことでモノにした。５月１０日の横浜戦で１軍のマウンドを経験し、１軍の打者を想定しながらファームで練習していたと思う。その結果を今回出したことで、また新たに見えた課題もあるだろう。西村と澤村が戻ってくればまたファームへ行くことになるかもしれないが、ひょっとしたら他の選手と入れ替わりで残るという可能性もある（いや、ないかぁ～～～？）。一緒に上がってきた大田は今日はチャンスは無かった（事前情報ではレフト先発という噂もあったけど）が、明日からの中日戦では必ず使われると思う。小野に比べれば大田のほうが結果さえ出せれば残るチャンスがあると思うので、集中力を保っていつでもフルパワーで出れるよう準備だけはしっかりやっておいて欲しい。
中日の調子が上がらず、今日で６連敗とらしくない状態で、遠いと思われた中日との差が 3.5ゲームと背中が何とか見えそうなところまで来た。一方で阪神が絶好調になりつつあるので、近いうちに入れ替わるかもしれないが、ひとまずオールスター前の前半戦最後を飾る中日との３連戦。背中が見えているし、チームの雰囲気も良くなりつつある。９連戦の勝ち越しをあきらめかけていたワタシだけど、こうなってくると欲が出てくるというもの。後半戦に勢いをつけるためにも３つ取る気持ちで向かっていって欲しい。
さ～て、全英を見ながら、なでしこの試合に備えるか！
