ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

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7/16 巨人 6-3 ヤクルト → プロ初完投の西村!真の男とは君の事だったか!?

巨人 6-3 ヤクルト

阪神:3勝8敗2分

勝利投手:西 村 24試合 2勝 0敗 0S

敗戦投手:山本斉 10試合 1勝 6敗 0S

投手リレー

巨人:西村 捕手:鶴岡

ヤクルト:山本斉→松井光→赤川→佐藤賢 捕手:川本→福川

本塁打

巨人:長野11号2ラン

ヤクルト:

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首位・ヤクルトスワローズとの第13回戦は、二回に鶴岡のタイムリーで先制し、その後も長野の本塁打や藤村、大村らのタイムリーなどで計13安打とし、6対3で勝利した。先発の西村は5安打3失点と好投し、プロ初完投

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坂本にヒットが出ていれば、投手も含めた先発メンバー全員に安打がつくところだったが、クリーンアップにマルチ安打が出ればゲームを優位に進められるという典型的なゲームだった。

制球に難のあった山本斉に助けられたとはいえ、先日、阪神の岩田を攻略したときのようなセンター返し中心のバッティングをチームとして取り組んで出た結果に個人的には満足。5回以降はガッツのヒット1本だけという後半に追加点を取れなかった事に不満はあるが、相手投手が隙を見せさえすれば戦えるという事は証明できた。今後の課題は隙のない投手と対戦したときに、どれだけ相手を崩すことが出来るかどうか、相手を動揺させるような攻撃を見せられるかどうかがキーになりそうだ。

久々に3番に起用されたガッツについても、最初のヒットはローボールヒッターの彼らしいバッティングだった。悪いときはあの球を打つときに左肩が下がりすぎて、ヘッドが寝てしまっていたが今日はそこが修正されていて、鋭い打球が飛んでいた。とはいえ先日もキッカケになりそうなヒットを打ちながら、その後、さっぱりだったので全く信用は出来ない。良い投手は丁寧に低目をつくものだが、その低目を捉えることが出来るガッツのバッティングが復調すれば、相手投手にとってそれこそ動揺を誘うことが出来るようになるので、今日のようなバッティングがエースクラスの投手と対戦したときに出来てこそ、復調か?と口に出しても良いのではないかと思うし、そうでないと困る。

それにしても長野のバッティングはお見事。

四番にすえられた事など打席に入った瞬間忘れているかのような、自分のバッティングに専念する姿は尊敬すら覚えるし、チャンスで結果を出すあたりもスバラシイ。本塁打を11本とし、これでラミレスにあと1本に迫ってきた。3割を超える打者で2ケタ本塁打の選手は長野だけであり、数字だけ見ても4番として文句ない働きをしてると言える。今季は大きなスランプも無く安定しているし、これでラミちゃんも治療に専念できるんではなかろうか?実は盗塁も8個と首位に2個差のリーグ5位。トリプルスリーを狙える4番打者として全ての記録において良い成績を残せる可能性を持った「今の巨人の希望」なので、とにかくケガにだけは気をつけて(ダイビングキャッチしたあと左ひじを気にしていたので、ちょっと心配)ラミちゃんが4番に戻るまで、チームを引っ張っていって欲しい。

本来なら坂本にトリプルスリーを狙って欲しかったんだけど・・・・(涙)

さて、西村!今日も超良かった。

前回の広島戦で7イニングを投げ、今季初勝利をした時の調子からさらに上げていて、安心して見ていられた。6回の2失点は畠山への配球ミスだったが鶴岡とのコンビも抜群だったし、何よりもピンチの場面でキョドっていた昨年までと違い、明らかにマウンドで自信がみなぎっている。フランケンシュート、スライダーに加え、カーブとフォークの精度が上がったことと、ストレートを見せながら配球することで幅が広がったことが今の好調を支えている。今後は調子が悪いときに如何にして抑えてゆくかだが、持ち球が増えたことで、不調なときでも軸となるボールを変えることが出来る可能性があるので、少なくともストレートとスライダーしかない東野に比べれば遥かにコンスタントに抑えられる可能性はある。澤村がオールスター前の登板はもう無いという事で登録抹消になったが、西村は中継ぎの可能性もあって残り4試合も帯同するようだ。酷使によって壊れた実績もあるので、余り頼ることは勘弁してあげて欲しいと思うが、控えていてくれるだけで今季の西村は正直心強い。

これで昨夜も勝っていれば、澤村、西村そして長野と「真の男候補三人衆」と呼びたくなってしまうのだが、澤村が負けてしまい残念。

(ゴンちゃんが次も勝てれば彼もまた候補)

対ヤクルト8連敗もストップし、これで気持ちよく明日を迎えられる。呪縛から解き放たれ追撃ムードとなってくれることを願う。昨夜の記事で「後半戦に可能性を感じるような変化を感じることの出来るゲームをして欲しい」と書いたが、今日に関してはその可能性の片鱗を見ることが出来た。単なる組み換えオーダーによる勝利ではなく、投手が期待に応え、クリーンアップが次につなぐ意識を持って結果を出したことが評価対象だが、実はフィールズ、鶴岡、藤村という下位打線が例え1試合に1安打であっても出塁することが出来たことが相手投手の余裕を奪う結果になり、クリーンアップのつながりの呼び水になったのでは?と思っている。

試合後原監督が「慎之助は打てませんが、鶴岡は打ちました。」と阿部に苦言を呈していたが、これは阿部に対する愛ある発言だと思う。これをどうとらえるかは阿部本人が答えを出すしかないが、自身も悔しい思いをしていると思うので、キャプテンとして発奮し、爆発するためのきっかけにしてくれればイイんだが・・・・調子が悪いときはネガティブに考えがちなので、ちと心配。

それにしても、ヤクルトのしぶとさは本当にスゴイ。ノーヒットで来ていた西村が四球の隙を見せるとすかさず畳み掛ける集中力と、最終回の2アウトからの粘りはさすが首位を走っているチーム。相川、宮本を休ませても全く息を抜けない打線と守備力に、そうそう連敗してくれなさそうな層の厚さを見せ付けられた。6点とってたから良かったが、これが3点とか4点だったらこっちもあわてたし、ヤクルトナインと選手もさらに集中していたんじゃないかと思う。っていうか、5点くらい取らないと安心して見ていられない怖さがある恐ろしいチームだ。