ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

7/26 巨人 0-1 横浜 → 新生ジャイアンツ!とならずガッカリな試合だった

巨人 0-1 横浜

対 横浜:3勝4敗0分

勝利投手:高 崎 17試合 4勝 7敗 0S

セーブ :山 口 30試合 1勝 2敗 18S

敗戦投手:ゴンザレス 7試合 1勝 2敗 0S

投手リレー

巨人:ゴンザレス→高木→越智 捕手:阿部

横浜:高崎→篠原→江尻→牛田→山口  捕手:新沼

本塁打

巨人:

横浜:

日テレG+ にて観戦

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後半戦のスタートとなる横浜ベイスターズ7回戦は、先発・ゴンザレスが7回1失点と好投したものの、打線は散発の6安打とつながりを欠き、0対1で敗れた

Yomiuri Giants Official Web Site

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最初にお断りしておきます、今日はちょっと長めです

(さらにネガティブです)

試合開始前に、「[巨人] 今日から後半戦スタート、この5日間で気になったことをまとめてみた」につらつらと明るい材料を書いてみた・・・その中で「どういう形で1点を奪いに行くのか、プレイボールを楽しみに待ちたいと思う」という締めをさせてもらったのだが、

はっきり言って、ちょ~~~~ガッカリだった

前半戦最後の9連戦を勝ち越しで終了し、5日間のリフレッシュ期間を過ごし、今日からは新生ジャイアンツとなって、しょっぱなから快勝で突っ走ってくれるものと信じていたから・・・・いや、現実的にはそんな簡単にゆかないことはわかってる、わかってはいるが、「お!今までとは違ってるな、これは期待が持てるな!」という気分さえ感じさせてくれれば、正直なところ負けてもイイと思っていた。

確かに投手陣に関しては、ゴンちゃんの我慢強さや不調になりかけていた越智の球威が復活するなど、これからに期待させてくれる場面もあったが、攻撃に関しては進歩どころか退化しているとしか思えない有様だった。

横浜の高崎をはじめとした投手陣が良い投球をしていたのはわかる。それでも、投手有利の今季はこれまで苦しむことの無かった投手ですら、一発を恐れずにドンドン向かってきて、今までとは違う苦戦を強いられることは明白。そういう投高打低のシーズンを戦うための策をそろそろ確立しないと、前半苦しんだことが無駄になる。

もう一発逆転とか長打連発で圧勝!なんてこれまでの「巨人の野球」はキッパリと捨て去らねばならない時が来ていることを本気で考えて欲しい(ホントは交流戦あたりから・・・)。1点を取りに行く野球をしながら、状態を上げてゆかなければ何も手を打てないまま、シーズンが終了していることにもなりかねない。

何も収穫が無かったゲームなので、私の感じたポイントは2つ。

4回村田のヒットの後、ハーパーのレフト前ヒットで村田を3塁にまで行かせてしまうラミちゃんの守備。オールスターでも内野安打連発し、今季はとにかく全力疾走を心がけている村田なので、レフト前でも3塁まで走ることは想像できただろう。村田もラミちゃんのところに飛んだ時点で何の躊躇も無く劇走していた。ラミちゃんはまだ足が本調子じゃないんだから仕方ない・・・・とは思わない。原監督は試合前、1点を全力で取り、1点を全力で守ると言っていた。そういう意味では全力で1点を与えない守りができたかというと脇が甘いと言われても仕方ないだろう。

記者陣は1回と6、7回のチャンス時について触れていたようだが、わたし的には7回の攻撃が全てだったように思う。後でも述べるが、ノ-アウト2塁で1点差であれば、どれだけ非難を浴びようが全力でランナーを3塁へ進めるべきだ。ガッツにバントを命じられないのなら代打を出してでも犠打で1アウト3塁という場面を作り、続く藤村にサブローを出すのなら、内野ゴロ間の1点か犠牲フライを打たせるバッティングをさせるべきだったと思う。恐らく「ノーアウト2塁で犠打なんて正気か!?」というツッコミが来るだろうが、今季のジャイアンツはそれくらいしないと「変わった!」と思わせられないんじゃなかろうか?原監督の「全力で1点を取りにゆく」というのはそれくらいの事をやる覚悟の事だと信じていただけに、何の策も無く打てるオーラの出ていないガッツを根拠無く信じたあたりに前半戦の反省を生かしていないガッカリ感を感じた。

6回のチャンスも4番が足で稼いで繋いだチャンスだけに、キャプテン阿部には何とかして欲しかったし、惜しいあたりではあったが、あぁいう場面であと1本が出ないのはこれまで通りなので何も驚かない。

1点を全力で取り、全力で守る

というシーンが見れなかったことが今日の最大の残念なシーンということで、あげさせていただいた。

ゲーム中に内野ゴロでの打点がヤクルトが一番多いという話が出たが、それはどういうことか、つまり得点圏にランナーを進めるのではなく、3塁へ進ませることが出来ているという事だと思う。これまでに何度か記事に書いたことがあるが、3塁にランナーがいれば投手はワイルドピッチが出来ないという事で、配球も狭まってくるし野手もミスが許されないというプレッシャーがかかってくる。今季の野球においては得点圏にランナーを進めるだけでは正解ではなくて、いかに3塁へ進めるかという事が大事だという事を首位のヤクルトが証明してくれているといえる数字なんだろう。それだけに7回のノーアウト2塁は何としても3塁へランナーを進める作戦を取って欲しかったと思う。

3番ラミレス、4番長野が原監督の打ち出した「後半戦の戦い方」というサプライズなのだとしたら、正直なところ素人ですか?という返答しか出来ない・・・・打順をいじるくらいなら私だってコレを見ているファンだって出来ること。我々が見たいのはそんな小手先のサプライズではなくて、残り70試合を戦うための方針が見たかっただけなのに・・・ちなみにラミちゃんが4番を外れることについては、本人は特に感じるところは無いだろうと思っている。彼は外国人としての数々の記録を塗り替えてきたが、1度4番を外れて記録が途絶えた時点で、もう個人の記録に関しては興味を持っていないと思う。何よりも責任感の強い選手だし、長野のことも認めているし、4番に固執するような選手ではないだろう。巨人の4番に立つという重さは人一倍感じているだろうから、長野にとっても良いアドバイスをしてくれているだろうと期待しているし、3番に入った以上は3番としての役割を全うしてくれるだろう。

ただし!

今日に関しては4番のスイングで、とても3番とは思えなかった。ま、病み上がりだし、ラミちゃんに関しては明日以降に期待・・・・かな?ただ、3番よりは5番に置いたほうが相手投手にとっては嫌なんじゃないかと思うし、長野が少し楽に立てると思うので、出来れば3番じゃなくて5番にして欲しいと思う>原監督

長野、坂本、藤村、亀井、鈴木、寺内、大田と足が使える選手がこれだけ揃っていながら、それを生かしていない采配にも???だ。7人とも本気で走ればシーズンで20盗塁は計算でき、長野、藤村、鈴木にいたっては30盗塁くらいは楽にマークできる。赤星氏も鈴木選手がシーズン通して先発で出ていれば盗塁王は確実な選手と太鼓判押してるくらいだし、チーム打率が.229なんて数字の時点で、足を使える選手を先発で使ってもチーム打率は変わらない。その代わり盗塁数があがるのならいっそのことそれくらいのことやって、今までの巨人とは違うスモールベースボールを目指したって悪くないだろう。

(これまたファンは嫌がるかもしれないが、私のように喜ぶファンだっているだろう)

ただ、足を使える選手が出ても、小技が出来る選手が少ない。これでは折角の好機を逃してしまうだろう。吉村、江藤といった中長距離ヒッターが打撃コーチでいる間は、小技の習得や小技を生かした作戦なんて立てられるはずも無く、今日だって相手投手を崩すための方針など何も見えない状態でゲームが終了しているわけで、先発野手の入れ替えや打順を入れ替えるくらいなら、コーチ陣の入れ替えを検討したほうがよっぽど後半戦を戦える空気になるんじゃなかろうか?「原監督だって小技やったことないだろ?」という意見もあるだろうが、それこそ監督はどっしり構えていてくれればそれでイイ。選手の失敗の責任をかぶり、気持ちよくグラウンドに立たせて彼らの能力を最大限発揮させてやることが一番大事な仕事なのであれば、監督は今のままで、むしろ周りに改革を求めたい。

そんな、愚痴しか出てこない今日のゲームだけど、良いと思えることがひとつだけあった。

オールスターで自身初のホームランを放ち、ダルビッシュからもヒットを打ち、センターオーバーでもおかしくない当りを連発していた坂本の復調だ。中でも今日の2打席目のライトへのヒットは、外角攻めに苦しんだ坂本のひとつの回答として、今後のきっかけになる安打だったと思う。予兆は前半戦最後の9連戦のころから見え隠れしていた。外角の球をバットの先端でセンター方向へ大きな打球を飛ばすというバッティングスタイルに挑戦しているように見え、あがいている姿が印象的だった。オールスターのホームランでもわかるように真ん中から内への甘い球ならスタンドインさせる打撃は健在な状態で、それに加えて外角の球を強く打つというワザを身に着けつつある。何度もヘッドヘッドとしつこいと思われるかも知れないが、バットのヘッドがキチンと立った状態で外角球を捕らえている(これが意外と難しい)ので今までならポップフライになる打球でもセンター方向へ飛んでいる。今日のライト前のような多少体制が崩されてもあそこまで持ってゆけるようになれば、バッテリだって外角一辺倒の責めはしづらくなってくるだろう。長野のようにライト方向へスタンドインさせるためにはスイングスピードもリストの強さも足りないが、坂本はもともとプルヒッターなので、今の時点ではそこまで追い求める必要は無いと思う。外角も綺麗にヒットできるようになることで、増えてくるインコースの失投をスタンドまで運べば十分な働きなので、今やっている取り組みをドンドン詰めて行ってくれればいいと思う。

試合前にファンを期待させるようなことをツラツラと書いたおかげで、私のテンションは下がりっぱなしのレポートになってしまったが、それも期待すればこそ。5位、6位の戦いなのにあれだけのファンがドームに詰め掛けてくれていることに感謝し、我々ファンを熱くさせるゲームをこれからもして欲しいと本気で思っている。9回フィールズが打席に立ったところで帰り始めるファンも???だが、ヤクルトのように劣勢の試合でも最後には期待をさせるような攻撃を見せてくれなければ、観客もドンドン離れていってしまう。選手は危機感を持つ必要は無いが、首脳陣は本当に危機感を持って改革に取り組んで欲しいと思ってます。

ってことで・・・・・愚痴ってごめんなさい