ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

9/15 巨人 5-6 横浜 → 上位2チームとの力の差をはっきりと感じた3連戦でした

巨人 5-6 横浜

対 横浜:10勝7敗0分

勝利投手:加 賀 25試合 3勝 1敗 0S

セーブ :山 口 45試合 2勝 3敗 25S

敗戦投手:高 木 41試合 1勝 3敗 0S

投手リレー

巨人:小野→高木→金刃→越智→アルバラデホ 捕手:阿部

横浜:加賀→大原慎→江尻→篠原→山口 捕手:細山田

本塁打

巨人:

横浜:筒香3号2ラン、下園4号3ラン

BS-TBS にて観戦

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今カード1勝1敗で迎えた横浜ベイスターズとの17回戦は、ジャイアンツが初回に先制し、さらに三回に追加点を奪った。しかし、先発の小野がその裏に同点の2ラン本塁打を許してしまう。同点で迎えた五回は、リリーフ陣がつかまり一挙4点差に。巨人打線は七回と九回に長野のタイムリーで3点を返すもあと一歩及ばず、このカードを負け越した

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う~ん、5回表に勝負に出て小野に代打を送ったのはわからなくはないけれど、これまで3度、5回もたずに降板している若武者に、まだ2失点だったし、今日以降にも戦力として自信を掴んでもらうためにも、もう少し経験を積ませるという意味で、せめて5回まではキッチリと投げさせてあげたかった・・・・

前回「彼にはさぐるような投球をして欲しくない」と厳しい言葉をかけた原監督。今日はそれを意気に感じ、ガムシャラに投げてくると思っていたんだが、見る限りは今日も四球を恐れて丁寧に投げようとしているような気配を感じた(試合後に本人は初回から全開で行ったと言ってるが)。彼の良いところは気持ちで投げるところなわけで、前夜の澤村のように良い意味でのリキみを感じながら投げるのが持ち味だと思うんだが、彼自身の気持ち的にも配球的にもそういう伸び伸びした投球を「しよう、させよう」という意図を感じなかったのが残念。

初戦にサヨナラ負けのキッカケを作ってしまったリッチギー(高木)だったけど・・・守備のミスも重なって3ランホームランを打たれたのはまずかった。っていうか、今までリッチギーに不満をぶつけたことのない私だけど、さすがにそろそろ一言、二言いわなきゃいけないか?という状態に。これまで、左のワンポイントをメインとして頑張ってきて、勝利のリレーの中に入ってきたリッチギーではあるが、さすがに1年間通して活躍するほどの力はないというか、疲れたというか、体のキレがなくなってしまった。今日、予定通りか予定外かはわからないが、金刃を出してくるということは、金刃自体は先発要員として呼んだわけではないんだろうと思う。であれば、5回は最初から金刃でも良かったと思うし、そもそも小野を代えて勝負に出たくらいなわけで、早い段階で勝負をかけたのであれば野間口を投入するという手もあったろう。金刃も野間口もどちらも3イニングくらいは余裕で投げてくれるロングリリーフも出来る投手。精細を欠いていたリッチギーに汚名返上のチャンスを与えたのかもしれないが、それなら勝ち越してからでも良かったんじゃないかと思う。

結果的に3ラン(+1失点)という最悪の結果を迎えたことで、リッチギーのプライドは回復するどころか、ガックリと肩を落とし、中継ぎ以降の防御率が3点を越える横浜といえ、返すのはしんどい4点というリードを負けちゃいけない試合で献上することになってしまった。

勝てる(勝てそうな相手と言い換えていい)試合は多少無理をしてでもしっかりと良い形で勝つゲームをやる。相手投手が良すぎて手が出なさそうな時は引く。もちろん、負けていい試合はない時期なんだが、初戦も今日も勝てる流れを持っていたのに、無理をしなかったばかりに負けてしまったと思うと、私は残念に感じてしまう。ちょっとした采配の妙でリッチギーが、初戦、今日と役割を全うしていれば3連勝で良い形で中日戦を迎えることが出来ていたかもしれない、ほんのちょっとの差だったわけで、一概に愚痴ってしまうのは間違っているかもしれないが、少なくとも画面から感じる限り、「この3連戦は、どれだけ無理を強いようと絶対に3連勝する!」という空気は感じなかった。

それでも、それでも・・・・

7回にラミちゃんが、もう少しチームバッティングをしてくれていれば、結果は変わっていたかもしれないのも残念。7回2アウト2,3塁でラミレスの場面、初回にタイムリーを打っているラミレスと勝負を避けて、今日ノーヒットのヨシノブと勝負をするという手もあったのに、勝負してきた。解説の佐々木氏も「何故?」と言ってたが、初球の真ん中、少し外寄りの甘いボールをあっさり見逃してしまう。チームバッティングに徹しているときのラミちゃんなら、綺麗に右中間に運んでいたであろうボール。それを見逃してしまった。

自分は歩かされるかもしれないと、初球ボールで入ると読んだのかもしれないが、私にはこの瞬間「ラミちゃん、3ラン狙ってるな?」という風に見えた。ということは、追い込まれるまではインコースの球をひたすら待つつもりだな?と。まぁ結果的にはインコースに来たシュート気味のボールを待ってました!と引っ掛けてサードゴロに終わってしまうわけだが、私が感じたくらいだから細山田もそう思って投げさせたんだろうね、まぁ一歩間違えればホームランになっていたかもしれないので、投げ切った江尻が良かったということか?でも、見返せば見返すほど、初球は惜しかったなぁ。

逆に9回の長野には(心の隅で)ホームランを狙っていて欲しかった。次の打者のラミレスは交代でいないため、谷が準備をしていた。すでに2アウトという状態で、長野、谷の両方に安打が出る確率を考えると、今日あたっている長野が一発長打を狙って負けても仕方ないし、勝てば明後日の勢いに繋がる・・・・と考えたもんで。

(ま、指揮官はそんなこと微塵も考えてないとも思うけど、これは采配は別にして、あくまでも私の”希望”だから)

長野はレフト前にタイムリーを打ってくれて、球場は盛り上がったけど、さらに谷にも!と求めるのは酷かなぁ?と思っていたら、センターフライでゲームセット。時間的にも延長は無かったわけで、巨人としてはこの回に逆転をしなきゃいけなかったと考えると、まぁやっぱり連打を期待するより、長野の長打に期待だったかなぁ。でもまぁ、そこでチームバッティングに徹した長野もさすがだけどね、さすが首位打者って感じさせてくれるバッティングでした。

まさかの対横浜戦を負け越しで終了という予想もしていなかった結末にガックリきてしまったのは私だけではないと思う。9月に入って7勝2敗2分という中日と12勝1敗(しかも9連勝中)のヤクルトとは、ゲーム差以上にチーム力として、はっきりと差をつけられてしまった感はある。

(ちなみに巨人は5勝6敗1分)

明後日からの中日との3連戦の結果次第では、2位を狙うどころか3位を死守する作戦で残りのゲームを計算しなくてはいけない事態に追い込まれかねない。

せめて3位死守、対阪神、対中日にはギリギリでもいいから勝ち越し・・・くらいで終わってくれれば、まだ悔しさも半減するか?残り26試合ある状態で、そんなことを考えたくは無いが、覚悟だけはしておかにゃいかんな・・・と感じた今日の敗戦でした。