ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

5/12 巨人 1-1 ヤクルト → 意地と意地のぶつかりあい、一歩も引かないゲームだった

巨人 1-1 ヤクルト 対ヤクルト:1勝5敗1分

勝利投手:

セーブ :

敗戦投手:

投手リレー

巨人:内海→マシソン→山口→西村  捕手:阿部

ヤクルト:ロマン→日高→久古→押本→バーネット 捕手:中村

本塁打

巨人:

ヤクルト:

秋田こまちスタジアム

フジテレビONEにて観戦

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秋田で行われた東京ヤクルトスワローズとの第7回戦。ジャイアンツは毎回走者を出すものの無得点という状態が続いたが、七回に坂本のセーフティースクイズで待望の先制点をあげる。一方、先発の内海は粘り強い投球を見せたが、七回裏にタイムリーを許し1失点。その後は両軍とも決め手を欠き、延長戦でも決着が着かず試合終了。今シーズン5回目の引き分けとなった

Yomiuri Giants Official Web Site

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ちょっとしたミスやほころびで、一方的な展開になってしまいそうな緊張感のあるゲームだった・・・それにしても、フジテレビ(CS)の時って、なかなか勝てないな

DeNA戦の杉内といい、左のダブルエースを勝ち投手にすることができなかったが、逆にいえば彼らだからこそ、引き分けに持っていけたともいえる。お互い好投した投手を打線が援護できなかったという意味では立場は一緒。お互い「あのプレーが!」とか「あの場面が・・・」と悔しい思いを噛みしめながらの秋田の夜になっているんじゃないだろうか?

カード前、対ヤクルト戦は1勝1分けなら御の字と思っていたので、引き分けに持ち込めたことは意味がある。欲を言えば勝ちたかったが、冷静に考えれば4位のチームと2位のチームの戦い、そう簡単に勝たせてくれるわけがない。

あえて苦言を呈すなら、今日は村田・・・かな

ここのところ調子を落としていた長野が2安打、三振ゼロゲームを目指してほしかった藤村2安打、2犠打と出塁し、坂本にセーフティスクイズ、阿部に猛打賞と本来なら2~3点は取れていてもおかしくない状態であるにも関わらず、1点しか取れなかったのは村田がノーヒットだったことによるところが大きい。特に10回表、坂本出塁後の送りバントで2度の空振りの後の三振・・・これはいただけなかった。まあ送ったとしても、阿部とまともに勝負するとは思えず、1アウト1,2塁になってヨシノブ、ボウカーと勝負するという図式は変わらなかったかもしれないが、村田にバントまでさせて作ったチャンスとなれば、後続のバッターのモチベーションもベンチ、観客の雰囲気も違っていただろう。

亀井の見逃し三振にも解説の金村氏と同じく、あきれ返ってしまったが、これはもう見慣れた光景なので、あえてこれ以上は言うまい(涙)

ま、苦言はこの2つだけにして、明日に繋げるために前向きな話をしてゆこう

まずは長野。ゆるいボールを我慢する特打ちを何度もやってタイミングの取り方を矯正していたようだが、その成果が今日は出ていた。何よりじっくりとボールを見ることができていたし、アウトコースの球にもしっかりとおっつけることができていた。長野に元気が戻ればこれほど心強いことはない。彼の良いところは良い意味での天然気質。普通なら落ち込んでしまうところでもキッチリと気持ちの切り替えができる性格が素晴らしい。去年も数試合ノーヒットの試合があっても、そのあと、すぐに調子を取り戻すというのが見られた。スランプを長引かせない天性の素質は明日のゲームでもきっと結果を出してくれるだろう。

そして、度々文句を言ってきた藤村だけど、今日は三振なしで2安打、2犠打と素晴らしい活躍だった。ロマンに縦に落ちるウィニングショットがなかったから・・・という見方もできるが、ファールで粘る姿も見れたし、藤村自身「おれの生きる道はこれだ!」というものを見つけられたゲームになったかもしれない。長野の調子が上がれば必然的に藤村の役割も大事になってくる。坂本が好調なだけに、クリーンアップにつながる役割をしっかりとこなしてくれれば、セカンドに居続けることも夢ではないだろう。

離脱から復帰して、もうひとつ爆発力が足りないなと感じていた阿部だけど、今日はかる~いスイングで、まるでフリーバッティング?と錯覚するようなバッティングをしていた。もともとパワーは有り余っているバッターだけに、あぁいうスイングが続けば、連続してスタンドに叩き込むようなバッティングを見せてくれるのも近いだろう。

そして忘れちゃいけないのが、マシソン。フジテレビのアナが「マソシン」なんて言い間違いをした関係でネットでは「マソ神」なんて呼ばれているようだが、今日は本当に素晴らしいピッチングだった。雨の秋田で寒いコンディションの中、今シーズンのキャッチコピー通りマウンドで「躍動」していた。まるでクルーンを思い出させるようなストレートの威力は非常に魅力的で、その上でコントロールも良く、速度差の大きなカーブがあれば今後も連打を食らう姿が想像できないほど。球速は147~9kmくらいだったが、画面で見る球筋はそれ以上だし、ストレートと分かっていて空振りするバッターを見ていれば、バッターボックスでも球速以上に感じる球筋なんだと思う。外人投手にありがちな投げ終わった後、体が流れてしまう癖はあるものの、それでも流れきらない感じで、あれなら大崩れすることはないんじゃないかと思える。

問題はストレートが走るタイプだけに、1,2の3でボカーンと打たれないように、キャッチャーが配球を慎重にする必要があるのと、ランナーがいる場面での落着きがどれほど保てるか、打球処理がどの程度落ち着いて行えるかなど、小技で攻められたときにどこまで対処できるかどうかだろう。相手も研究してくるし、シーズン通してこんなにうまくゆくことはないだろうと思うが、少なくとも調子の良い間は積極的に起用して課題の中継ぎだけでなく、相手の打順によってはストッパーも担当するなど、フル稼働してほしい。

(え?壊れちゃうって?そこはホレ、外国人選手の悲しいサガで、結果を出し続けなければ来年がない立場だし・・・・)

明日は舘山かぁ~~~澤村の出来次第でまた投手戦になりそう。

ヤクルト主催試合とはいえ、地方に来ればまだまだ巨人ファンの比率も捨てたもんじゃないわけで、ファンの声援を味方につけて思いっきり暴れてほしい・・・・(でも、フジテレビの中継の時は勝てないんだよなぁ~~~)

余談だけど、今日のゲーム、一番すごかったのはうちのカミさん。

坂本の打席で「ここでスクイズしそうな気がする」と言い、私が「いや、ここで坂本にスクイズはありえねぇ~だろ」と言い終わるか終らないかのタイミングでセーフティスクイズ・・・・女の勘ってのは、こういう場面でも発揮するのか!?と少し怖くなった(笑)