ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/11 巨人 8-4 ロッテ → 前半と後半でチームの雰囲気が逆転、まさかこうなると思わなかった

巨人 8-4 ロッテ 対ロッテ:2勝2敗0分

勝利投手:高木康 13試合 1勝 0敗 0S

セーブ :

敗戦投手:中 郷 5試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:杉内→田原→高木康→マシソン→山口→西村  捕手:阿部

ロッテ:渡辺俊→中郷→中後→大谷→松本  捕手:里崎

本塁打

巨人:阿部8号2ラン、長野5号2ラン

ロッテ:今江3号ソロ

東京ドーム

日テレG+にて観戦

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東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの第4回戦は、先発の杉内が4点を奪われ3回で降板してしまう。しかし、四回にエドガーのタイムリーヒットで2点を返すと、五回に阿部の2点本塁打などで3点を奪い逆転に成功した。その後も長野の本塁打などで効果的に追加点を入れたジャイアンツが逆転勝利。交流戦首位攻防戦を制し、交流戦優勝にまた一歩近づいた

Yomiuri Giants Official Web Site

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率直に言って、まさか杉内が3イニングで4失点するとは思わなかったし、ロッテから4点を逆転できるとは思わなかった・・・・

昨夜、成瀬が完投勝ちして勢いがついたロッテ

成瀬攻略に燃えるはずが、1点返すのがやっとだった巨人

ロッテは勝利すれば、交流戦首位に立つというモチベーションで来ているのに対して、巨人は負けたら首位陥落というプレッシャーを背負っての戦いで、一般的にいえば「追う方が有利」というゲームだったのだが、それでも我々が「まあ勝てるだろう」と思って焦っていなかったのは、先発投手が杉内だったから・・・・・

だったのだが、まさかまさかの4失点。

中5日の連戦の疲れか、堀内氏がいうようにノーヒットノーランという記録を作ったことの反動か、今日の杉内はいつもとは別人だった。もともと立ち上がりが良い方ではないけれど、初回こそ0で抑えたものの、ストレートのキレはなく、変化球はボール1~2個高いという状態で、気がついたら4失点。

これまで、悪いなら悪いなりにゲームを作ってきた杉内を信じたい気持は我々ファンにもあったし、首脳陣にもあったと思うけど、さすがに4点は・・・・代えざるを得なかったか。試合後に監督が言うように、これまで杉内におんぶに抱っこだったので、今日は杉内をフォロー出来たという意味では、雨降って地固まるでさらにチームの結束は高まったんじゃないかな?

な~んて言えるのは勝ったから。

先取点を奪われてからの巨人打線は、すっかり沈黙した雰囲気となり「エースが打たれるということはこういうことか?」ということを、改めて感じさせられた。今日負けても交流戦優勝が消えるわけでもないのに、ロッテの「今日勝てばオレたちが優勝だ!」という空気にすっかりのまれて、「今日負けたらおしまい」って顔になってた。

正直な話をすると

3回、杉内の代打、石井がヒットで出たところで「ココは早い仕掛けで鈴木を代走に!」なんて本気で思っちゃいました。杉内が3回で降板し、完全に勢いがロッテに行ってしまっただけに生半可な策では雰囲気を変えることはできないんじゃないかと・・・早い段階で1点返すために、ロッテの勢いを消すために、せっかく石井が出たんだから、大胆に鈴木とか早めに使っちゃうべきで、俊介から盗塁を奪うなり、そぶりを見せてリズムを狂わせるなりして欲しかった。

チームが下を向いた時にガツンとカンフル剤として「オラオラお前ら下向いてんじゃねぇゾ!脳みそを攻撃モードに切り替えろ!」という意思表示が欲しくて・・・そうすることで、ロッテは「1点でも返されたらヤバイ・・・」という風に警戒させることができるのではないかと本気で考えたわけで。

結局、なすすべなく0点で終わり、これは厳しい結果になるぞと、この時点で覚悟は決めたんだけど、

その空気を一変させたのが田原だった

ファンの間では鹿取二世という呼び声も上がる期待のルーキー。この場面で登板し、炎上すればゲームを壊しかねないし、田原自身の脳裏にも嫌な記憶として刻み込まれることだろう。

ただ、今年初登板の若武者たちはどの選手もしっかり起用に応えるね。田原もピンチは作るものの結果的に0で抑えることで、ベンチ内の空気を変えることに成功!。

すると次の攻撃から、里崎と俊介のバッテリにいいようにやられていた打線が目覚めて、2点を返す。さらに監督も褒めていた寺内のバスターエンドラン。ファールになったりボールになったりすれば相手に警戒され、流が止まりそうになるところ、一発でヒットゾーンの空いた三遊間を抜く打球を打った。これが完全に打撃のリズムを良くし、見えないプレッシャーをロッテバッテリーに与え、阿部の逆転2ランに繋がったんじゃないかと思う。

逆転に成功してしまえば、ベンチのムードは3回までとは180度変わる。

初対戦の中後との打席で2アウト3塁、1点差ということを考えれば敬遠されてもおかしくないか?と思っていた長野との勝負で3点差に引き離す2ランホームラン。さらにチャンスに強い坂本がダメ押しの8点目。

こうなれば、マシソン、山口、西村の必勝リレーでロッテを2ゲーム差と引き離す会心の勝利という幕引きとなる。

と、ここまで書いていてもテンションのあがる勝利。巨人11安打、ロッテ8安打だが、さすが東京ドーム、2ラン2本という巨人が11安打8得点と効率の良い取り方で、杉内の4失点を忘れさせてくれた。

昨夜、今日ばかりは中日も応援すると書いたが、その中日もサヨナラ勝ちし、ロッテとは2ゲーム、日ハムとは2.5ゲームという差に広げることが出来た。もちろん、この時点ではまだ交流戦優勝は見えてこないが、負けていれば優勝確率40%くらいになるところ、勝ったことで60%くらいに引き上げたと言っても(言いすぎ?)いいんじゃないかと思う。

これで次の札幌での日ハム2連戦が天王山となった。

もちろん、日ハムだって交流戦優勝をあきらめてはいない。2連勝が最低条件という状態なので、今回のロッテのように必死で倒しに来るだろう。今日の勝利を経験したことで、4点差でもあきらめない空気を作り出せたと思うので、たとえリードされることになったとしても、最後まで気を抜かずに頑張ってほしい!

(管理人:みんぐ)