巨人 10-2 日ハム 対戦成績：3勝2敗0分
勝利投手：内 海 ２試合 ２勝 ０敗 ０S
セーブ ：
敗戦投手：吉 川 ２試合 ０勝 ２敗 ０S
投手リレー
巨人：内海→西村 捕手：加藤→實松
日ハム：吉川→多田野→森内→モルケン→斎藤佑 捕手：鶴岡→大野
巨人：ボウカー２号２ラン
日ハム：
札幌ドーム
テレビ朝日 にて観戦
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２勝２敗の五分で迎えた日本シリーズ第５戦、ジャイアンツは二回にボウカーの２ラン本塁打で先制する。打線はその後も着実に得点を重ね、日本ハム投手陣を圧倒。最終的に１０点を奪い快勝した。中４日で先発した内海は８回２失点の好投でシリーズ２勝目をマーク。対戦成績を３勝２敗とし、ついにジャイアンツが日本一に王手をかけた
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ホッとした・・・心底、ホッとした・・・（汗）
明後日からは東京ドームとはいえ、今日負けたら巨人は追い込まれ、今日勝てば一気にチームに追い風が吹く・・・そんな大一番。
とりあえず、昨日までの２連勝、２連敗は忘れ、フラットな気持ちになれば、残り３試合で２勝した方が勝ちというゲーム。３試合のうち東京ドームが２つあるとなれば、冷静に考えれば巨人有利に思えるところ、忘れろとは言いながらも昨日の負け方をふっ切るのは難しいし、ここにきて中４日でシリーズに入った巨人と、中７日の日ハムとの疲労度の差が出てくるのではないかと、心配の種は尽きない。
第１戦で投げ合った内海と吉川。エース同士の対決で、内海は初戦と同じように抑えたい、吉川は初戦の借りを返したいという意地のぶつかる投手戦を期待していた。
そんな緊張感の中、発表されたオーダーは、またしてもサプライズ
ガッツ、亀井、藤村をベンチから外し、エドガー、カトケンをスタメン起用。阿部を今日も先発から外したのは、最悪負けても東京ドームの２試合は何とか出て欲しいという原監督の覚悟の表れだろう、一方でベンチに入れたのは、いてくれるだけでチームの雰囲気は違うし、もしも昨日のような展開になれば、代打で１打席だけでも・・・という希望、また、阿部が代打なら出るかもしれないという相手に対してのプレッシャーもあったか？
ボウカーを起用したのは第１戦で吉川を打っているし、５打数０安打のガッツを使うのであれば、確率的にはむしろボウカーの方がいいだろう・・・（涙）ってのもあって、まぁ何となく読めた。エドガーに関しては・・・正直な話、まったく予想してなかったけれど、これもボウカーを起用したのと同じく、吉川のストレート対策なんだろう。
また、キャッチャーにカトケンを起用。昨日の實松の好リードが印象にあって、なぜ？という気もしないでもないけれど、内海は初戦の内容が研究されている、實松も昨日のゲームで研究されている・・・ってことで、あえて向こうのデータを白紙にしてやろうということだったんだと（勝手に）解釈している。
そして、四番に座った村田・・・今日は吉川ということで、ヨシノブを下げて村田を四番に起用。シーズン終盤のダメダメ状態の村田なら「えぇ～～？？？」となるところだけど、日本シリーズでの村田なら、まぁ半分納得。実績からいえば好調の長野を・・・という気もするけれど、やはり１番 長野という相手へのプレッシャーは外せないか？
と、大胆にオーダーを代えてきたオーダーが、結果的には今日は当たった
なんていうか、４０人の登録メンバー全員で戦うという姿勢が原監督らしいというか・・・ま、メンバーを固定出来るに越したことはないんだけど、結局、亀井先発、ガッツ先発だと勝率が悪いというペナントの変な流れを日本シリーズでも証明することになってしまった（涙）
巨人ファンとしては、カトケンのあの判定は余り触れたくないところだけれど（汗）、せめてもの救いは、その前に５－２で少し大きなリードを取っていたことと、その後、内海がしっかりおさえて、僅差のゲームにしなかったことか・・・・
話を先発投手に戻すけれど、お互い中４日ながら球数的に不利と思われていた内海が、非常にいいピッチングをしていた。ボウカーの２ランホームランで先制点をもらったこともあってか、とにかくファーストストライクをしっかりとれていたし、今日はカーブが非常に良かった。
イニング間のキャッチボールを阿部が買って出てくれたこともあり、内海にとってはカトケンとコンビを組みながら、阿部が見ていてくれるという安心感を持って投げれていたのではないだろうか？
（だからこそ、キャッチャーが出来ないなら、せめてファーストで・・・という希望も持っているわけだが）
何が良かったって、昨日の勝ちで気分が乗っている日ハム打線に対して、臆せずに積極的にストライクを取りに行き、絶好調といえない状況で、コースで勝負するのでなく緩急で勝負したこと、そして何よりも四死球０だったという事がスゴかった。
２年連続最多勝は伊達ではないという事を証明した今日のゲームだったと思う
一方の吉川は今シーズンのエースで、素晴らしいピッチャーであることは間違いないけれど、内海との比較ではやはり経験値の差が出たかもしれない。チームに勝利を期待され、僅差ならともかくノックアウトされてしまった初戦の悪いイメージを持ったまま、マウンドに上がってしまったような感じ。初回、いきなり７球連続でのボールがそれをあらわしているし、変化球は入らないし、ストレートはコース限定でしかストライクが取れない。その悪いイメージの中、初回は０で抑えたので、切り替えてくるかと思いきや、かえって袋小路にハマって、２，３回と悪いところだけが出てしまった気がする・・・
５点取られる前に交代という選択肢もあったと思うけど、昨日のブルペンのリレーがあって、やはりどうしても代えられなかったか・・・結果的に勝ちパターンリレーをその後にすることができず、ズルズルと失点を重ねてしまった。
ちなみに初戦の夜にプロ野球ニュースで苫篠氏が指摘していた、牽制の時のクセ（牽制する時に体がファースに流れる）に関しては、じ～っと観察していたけれど、まったく治ってませんでした（苦笑）。中４日では治せなかったのか、放送を誰も見ていなかったのか、わからないけれど、「これなら長野ぉ～～～初戦と同じように走れんじゃん！」と思って見ていた・・・・が、実は治ってないと見せかけてのフェイクかもしれないので、放送されたことで、逆に走りづらくなったか？（笑）
最後、西村に楽な場面で投げさせて、昨日の嫌なイメージを払しょくさせようとしたんだろうけれど・・・・ヤブヘビになったか？（苦笑）
失点しなかったのはラッキーだけど、正直なところ、ちょっとこの後、西村を使いづらくなったのは確か。でも、今シーズンは彼でゲームを締めてきたわけだし、次からは東京ドームに戻るし、とりあえず打たれたけど、無失点・・・ということを前向きにとらえるしかないか？
冒頭に言ったように、巨人は勝てば残り２試合（しかも本拠地）で１勝すれば良いという状態になり、２連敗した時はどうなることかと思ったけれど、札幌では１勝できればイイという当初の予定どおりに事が運んだ（ま、最悪１勝できればＯＫという事だったんだけどね）。また、今日勝ったことで、デッドボールで打撲の長野、足の状態が不透明な阿部を休ませて戦わせてもいいか？という選択肢も出てきた。
今の予想では澤村 vs 武田勝 だけれど、まさかまさかの杉内を持ってきて、第７戦を澤村、長野、阿部がいる状態で戦うという展開だって０ではない事になったと思う。實松、カトケンの集中力を考えれば、阿部を途中出場できる形で待機させて、あわよくば阿部抜きで決めれば御の字みたいな事もあながち無くはないなと・・・・
状態が悪いのに、無理やり６戦に出して、さらに悪化して、最悪のチーム状況で最終戦を迎えることを考えれば、原監督のことだからやってくるかもしれないと、これを書きながらだんだんと思えてきた。
逆に日ハムは追い詰められた状態で敵地での２連戦なわけで、負けたら終わりという中で、ベンチ入りメンバー総動員で必死に向かってくると思う。ＤＨ無しということで打線としては日ハムの方がいつも通りに運べない状況の中、投手の継投や代打のタイミングをどうしてゆくか、武田勝が登板してくるだろうだけに（簡単に変えられない状況になるだろうな・・・ということ）、その判断が問われるシビアな戦いになりそうだ。
いつも思うが、よく３勝したことで王手と言うが、将棋の世界で王手は、ほぼ勝利を手中にしたことを意味するんだと思う・・・が、実際には王手ではなく、「リーチ」じゃないの？
巨人としてはリーチをかけたなら「リーチ一発」を狙うか、リーチをかけながらハイテイを狙うか・・・・ファンとしてはリーチ一発でサクっと上がってもらいたいけれど、野球ファンとしては最終戦まで息詰まるゲームをしてもらって、最後の最後、文字通りハイテイでツモっちゃうのが盛り上がる。どうなるかなぁ～～～正直なところ、スタメンオーダーも含めて、まったく読めなくなったので、ヘタな予想はしない方が楽しめそうだな
でも、一個だけ
もしも、明後日、澤村が優勝投手になったとしたら・・・ＭＶＰは内海と澤村、どっちが取るんだろう？って、取らぬタヌキは良くないことが起こりそうなので、やめておこうか（汗）
良くないことといえば・・・・ヒーローインタビューでの「明日も勝つ！」は縁起がいいし、巨人ファンの間ではやりそうだけど「明後日も勝つ！」は、このシリーズでミソがついた。今日は内海が言わなきゃいいな・・・と思いながら見ていたけれど、さすがにアウェーじゃ「明後日も勝つ！」を言える空気じゃないか。
（管理人：みんぐ）
