ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

11/03 巨人 4-3 日ハム → リーチ一発!阿部に始まり、阿部に終わった日本一!!!

巨人 4-3 日ハム 対戦成績:4勝2敗0分

勝利投手:高木京 3試合 1勝 0敗 0S

セーブ :山 口 3試合 0勝 0敗 1S

敗戦投手:石 井 4試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:澤村→福田→高木京→マシソン→山口 捕手:阿部

日ハム:武田勝→谷元→宮西→石井→増井  捕手:大野

本塁打

巨人:長野2号ソロ

日ハム:中田1号3ラン

札幌ドーム

日テレG+ にて観戦

(解説 堀内恒夫篠塚和典小久保裕紀 実況 河村亮

 巨人リポーター 町田浩徳/日ハムリポーター 岡崎和久)

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3勝2敗と日本一に王手をかけて迎えた日本シリーズ第6戦は、ジャイアンツが初回に矢野のタイムリーで2点を先制する。二回には長野のソロホームランで追加点を入れ序盤からリードを広げた。先発の澤村は初回から好投していたが、六回に中田に同点3ランを浴びてしまう。しかし七回にきょうスタメン復帰した阿部のタイムリーで再び勝ち越しに成功。この1点のリードを継投で守り切り、対戦成績を4勝2敗としたジャイアンツが3年ぶり22度目の日本一の栄冠を手にした

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まずは、最初にお詫び

東京ドームで残り2戦のうち1勝。あとひとつ負けられると思うか、一気に決めると思うかで采配が変わってくるかと思い、今日負けるつもりはないけれど、澤村、長野、阿部を休ませて勝てれば良し、負けたとしてもより万全な状態で最終決戦にのぞむ方がベストなんじゃないかと予想していたが・・・・

原監督は明日よりも今日勝つ!

という布陣でのぞんできた、このオーダーを見た時、「そうかぁ~これが一戦、一戦ということなのね、余計なこと考えてもうしわけない」と誤りたくなった

同時に、もしもこのゲームで決められず、阿部の具合が悪くなった場合、明日は厳しい戦いになる・・・武田勝相手だけれど、何が何でも今日決めなくては!!!と気持ちが引き締まった。

さて、2戦目と同じ澤村vs武田勝の戦い

前回は長野ホームランを守りきり、勝つことは出来たけれど、正直なところ快勝ではないし、むしろ武田勝にやられた感の方が強い。このイメージがあるだけに、やはり何としても先取点を取り、それをブルペン総動員で守り切るしかないだろう。CS、日本シリーズとレベルアップしてきた澤村だけど、この状況下で2戦目と同じ投球が出来る保証はなく、むしろ日ハムに研究されている可能性の方が高い。武田勝ほど安定しているわけでも、球種が豊富なわけでもないので、この間のような快投が出来るとは思えず・・・分が悪いゲームになりそうな予感がしていたが・・・・

その杞憂は逆だった

むしろ研究の結果が出ていたのは、巨人打線の方。武田勝の球が微妙に高かったことを差っ引いても、何もできなかった前回対戦に比べて、今日は狙い球の絞り方や相手の配球の読み方などをしっかりと研究し、対策を練ったきた様が見て取れた。それが立ち上がりの武田勝を攻め、矢野の貴重な先制の2点タイムリーに繋がったと思う。

何より、長野の出塁率が高く、その後を任される松本を今シリーズは徹底的に犠打に専念させて、しかも成功させ続けてきた・・・(100万円貰えて良かったね(涙))点に結びつかなかった事も多かったが、それを貫き通した原采配が坂本のヒットにつながり、1塁が空いているという状況下ながら、シーズン中なら安パイと思われても仕方なかった村田の四球、そしてシリーズでラッキーボーイとなった矢野が結果を出すことで、単なる先制に留まらずチームに勢いを与え、重苦しい球場の雰囲気を一気に変えた

さらに1打席目のヒットに続き、2打席目には貴重な3点目のホームランを打った長野・・・一昨日にデッドボールを受け、打撲と診断されていたので軽傷だとは思うが、どれだけ軽症でも硬球が当たれば患部は腫れているはず、そんな中で打ったホームランだけに長野の勝負強さに感服した。

そして研究されているのではないかと心配していた澤村だけど、いやいや、これまた原監督風に言うなら「またひとつ階段を上がった」ピッチングだった。中田にスリーランホームランを打たれ同点となり、勝ち投手になりきれなかったものの、あのホームランは半分は打った中田を褒めるべきの球だった(と思う)ので、あれで澤村の評価が下がる事はないだろう。研究されているのを承知で、むしろ自分のピッチングを貫いた姿勢を評価したいし、150km/hを超えるような速球こそなかったが、糸を引くようなキレのあるストレートは健在、何より四死球0だった安定感が5回までの快投につながった。

地上波の副音声で中日の浅尾投手が「ちょっとした事がきっかけに、何かを掴むことがある」と言っていたが、CSからの澤村はペナントの出来を反省し、本人も言うとおり「急には技術は上がらない」という事を自分で理解しつつ、今の自分が出来る最高のパフォーマンスを追求しようとした結果の中で、我々ではわからない「ほんの些細なきっかけ」を手に入れたんじゃないかと思う。

相手を「制圧」する剛球を手に入れようとして筋トレにはげみ、結果がついてこなくて袋小路にハマった澤村だけど、この数日間で「球速だけではない打者を抑える何か」が見えてきたとしたら、来シーズンにも期待が持てる、というよりも来シーズンこそが我々が期待していた「本当の澤村」が見れるのかもしれない。

(まぁあの一球でMVPを逃したのは残念だったね・・・(笑))

ただ・・・・3ランを打たれた時には、ぶっちゃけ衝撃が走ったし「ヤバイ!」と思ったのも確か

3回からはどちらかというと淡々とゲームは進んでいたし、6回からはこの先巨人が1点でも取ればほぼ決まり、日ハムが1点でも返せば流れが変わる(かも)という状況だったところへ、よりにもよって「同点となるホームラン」だったから・・・(汗)

勢いづいた日ハム打線の怖さは十分わかっているだけに、この瞬間、TVの前で凍りついたファンは私だけでは無かったろう。

ただ、その流れを打ち消したのがキャプテン阿部だった

これまで全くと言っていいほど打てなかった石井相手に、長野が四球を選び、松本が貴重な犠打を決め、坂本が三振に倒れ・・・敬遠されても仕方ない中で、ゲーム前、栗山監督が「阿部がいる巨人に勝ちたい」と言っていたコメントを証明するかのように、勝負してくれた中で打てた勝ち越しタイムリー・・・この場面、歩かされていたら無失点だった可能性も大きいだけに、向かってきてくれた日ハム采配と、今シーズンを象徴するかのような阿部の勝負強いバッティングに感動を覚えた。

同点になって以降、現在、ブルペンで最も信用できる福ちゃん、高木京、マシソンを矢継ぎ早につぎ込んできた原采配に「絶対に今日決める」という意思を感じたし、何だかんだいって締めは西村に任せるんじゃないかと思った中、9回をグッさんに任せたのは、一番貢献度の高かった投手だし、最悪延長になったらその時こそ、西村と運命を共にしようと思ったのかもしれない。

シーズン終盤から、なかなか3人で切って落とせなかったグッさんだけど、最後はピンチを作りながら何とか締めてくれた。

色んなことがあった日本シリーズだけど、終わってみれば日ハムとしては、吉川、武田勝で勝てなかった事が最大の敗因だと思うし、巨人は杉内が出れない中、内海と澤村が根性を見せたのが最大の勝因だったと思う。

ビールかけも見終わって、各スポーツニュースに選手たちが出ているのを見ながら全録画しつつ書いているこの記事だけど、やっぱり阿部は痛み止め打ってたようだね「日本の医学は素晴らしい・・・」って(笑)。さらにG+のビールかけ映像の最後にSMAPの中居くんが映っていたけれど、あれは黒バラなのか、たまッチなのか・・・

色々と言いたいことはまだたくさんあるけれど、ビールかけにつられて、こっちもビールが回ってきてしまったので・・・そろそろやめておくけれど、シーズンを締めるのはもう少し後にしておこうか、まだアジアシリーズもあるしね。

とりあえず、来週末にまだ巨人の野球が見れることに感謝して、今日はこれからさらにアルコールを浴びることとしようかな・・・

(普段、メディアに出る事の少ない矢野がすぽるとに出てて・・・めちゃくちゃ嬉しかった)

これを見ているファンの皆さん、

お互いに「おめでとうございました!!!!」

(管理人:みんぐ)