ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

10/27 巨人 8-1 日ハム → まずは順調なすべりだし!厳しいファイナルを経験しておいて良かった!

巨人 8-1 日ハム 対戦成績:1勝0敗0分

勝利投手:内 海 1試合 1勝 0敗 0S

セーブ :

敗戦投手:吉 川 1試合 0勝 1敗 0S

投手リレー

巨人:内海→福田→ゴンザレス 捕手:阿部→實松

日ハム:吉川→モルケン→森内→宮西→矢貫 捕手:鶴岡→大野

本塁打

巨人:ボウカー1号3ラン

日ハム:陽1号ソロ

東京ドーム

日テレG+にて観戦

(解説 山本浩二水野雄仁金本知憲 実況 平川健太郎 

 巨人リポーター 町田浩徳、中日リポーター 永井公彦

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パ・リーグ覇者の北海道日本ハムファイターズを本拠地・東京ドームで迎えたコナミ日本シリーズ2012の第1戦。四回に阿部のタイムリーヒットで先制すると、続くチャンスでボウカーが3ランホームランを放ち、この回一挙に4点を奪う。その後も打線の勢いは止まらず、14安打8得点の猛攻を見せた。投げては先発の内海が7イニングを2安打無失点と完璧なピッチング。終盤に1点を失うが、投打が噛み合ったジャイアンツがシリーズ初戦を快勝で飾った

Yomiuri Giants Official Web Site

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結果論になるけれど、CSファイナルが終わって中4日。もちろん疲れは簡単に取れるわけではないけれど、緊張感の持続と適度に疲労を抜くという意味では、ちょうど良い日数だったかもしれない。

前夜の各スポーツニュースでは、ジャイアンツは休養が短くて、日ハムはちょうど良いとか、ファイナルの勢いの持続がどうとか、色々と言われていたけれど、個人的には日ハムは開きすぎ、巨人の方がちょうどよいと思っていたので、その結果通りになって、ちょっと安心。

事実、今日のゲーム運びや表情を見る限り、日ハムはCSファイナルの巨人が中日に負けた時と同じように見えた。もっと打線に迫力があるはずだし、動きももっと軽いはず・・・・一方の巨人ナインは3連勝の勢いを持ったまま、調子良い選手はさらに上げ、悪かった選手は切り替えて・・・というのが上手くいっていたように思う。

それは先発を任された内海によく表れていた。

CSファイナルでは初戦を任されたものの敗戦。中3日という強行で第5戦に先発してチームを勝利に導いた。2度目でチームが勝ったことで、日本シリーズ初戦という緊張感の中、良いモチベーションでマウンドにあがれたのだろう。自身で「完璧」というように今日はコントロールが素晴らしかったし、死球を2度出してしまったが、それは攻めの気持ちをもって相手に挑んでいった結果で、阿部の強気のリードに気持ちで応えたピッチングはお見事だった。

特に糸井に対して、シュートで詰まらせておいて、次の打席ではシュートを意識させての外角勝負での三振は見ていてほぉ~~~と唸ってしまった。阿部のサイン通りに投げられるコントロールが今日の結果につながった

7イニングを投げて104球、被安打2、奪三振8は上出来中の上出来。

久々に見ていて安心感のある投球だった。

ただ、今日のヒーローは”巨人打線”だろう

CSではあれだけ苦労した攻撃陣は、吉川相手ということで、取れて2点、ヘタすると終盤まで0-0の接戦になるんじゃないかと予想していたし、2番寺内は予想できても8番ボウカーはちょっと予想外だった。

(先発予想が左の吉川だったしね)

しかし、ふたを開けてみればスリーランホームランを含む5打点の大活躍。打ったのはいずれも失投だったけれど、その失投を捉えるのが難しいのがバッティングであり、調子の良し悪しのバロメーターの一つ。CSファイナルでも悪くなかったボウカーは4日間の間にさらに絶好調になった・・・のか?練習の状況がわからないが、原監督の目には非常に状態が良いと映ったのだろう、結果的にはその目利きが正しかったということか?

(1打席目のゲッツーの時は、いやな予感が走ったが杞憂だった)

もちろん明日以降も見てみないとわからないけれど、ラッキーで打ったバッティングではないので、今の状態を続けられるのなら、相手投手の左右に関係なく使ってもらえるし、ラッキーボーイになる可能性は十分にある。

序盤は長野にしても、阿部にしても皆がセンターから逆方向を意識してバッティングしていた。CSで中日の権藤コーチがジャイアンツにセンター返しを徹底されたら堪らんというような発言をしていた記憶があるけれど、吉川に対してしっかりと研究し、相手の術中にハマらないように丁寧なバッティングを心掛けていた感じ。

そしていざ投手が変われば、引っ張りもするなど、相手に合わせてスイッチを切り替える攻撃も出来ていた。特に2打席連続で三振だったヨシノブがライトへ打ったタイムリーヒットは明日に繋がると思う(その前の阿部のライト戦のタイムリーも)

何にしても先取点が四番・阿部のタイムリーということで、チームが波に乗るきっかけを作ったんじゃないだろうか?これで勇気をもらったことで矢野のヒット→ボウカーの3ランで相手のエースから4点を取る事が出来た。

やっぱり先取点がいかに大事か改めて思い知った。それと同時に石井、増井、武田久以外であれば、何とか点は取れるんじゃないか?という希望ももったし、ブルペン陣の層の厚さでいえば「若干だけど巨人の方が上?」と考えられる・・・・?

(いや、調子に乗りすぎか、6月13日、8-1で勝っていたゲームの8回裏、いっきに5点取られて危うい気持ちを味わったことを忘れちゃいかんな)

短期決戦の初戦ってあんまり勝ったイメージが過去も含めてないんだが、余りにも投打に良いところが出すぎて「逆に不安になる」

打線は水モノなので相手投手が変われば全く打てないこともあるが、今日のような基本に忠実なバッティングを心掛ければ、光明も見えてくるんじゃないかと思う。

題名の通り、3連敗のあと、3連勝でここまで来ただけに、勝ったからと言って安心してると簡単に流れが変わるのを経験しているのは非常に大きく、原監督のコメントにもある通り、今日の勝ちは忘れて明日またフラットな気持ちで迎えるだろう。

そうそう言い忘れてたけど、今日は守備においても全員が集中していた。村田の素手でキャッチしての送球も、阿部のサードへのフォースアウト、杉谷の盗塁阻止、松本のランニングキャッチなど、ああいう堅い守備も打線にリズムを呼び込むのに貢献したし、ピッチャーが気持ちを切らさずに投げる原動力にもなったと思う。

ただ、不安がないわけではない。中4日で中日との激闘の続きとしてゲームに入れたことは良かったが、シリーズがもつれて長丁場になると、3日間の休養の違いが出てくる可能性はある。ファンとしては一気に4タテして相手が勢いづく前に優勝を決めて欲しいけれど、1日でも長く野球を見ていたい気持ちも・・・ただ、札幌で決着がつかず、東京ドームに戻ってくるような状態になると、息切れしそうで怖い。

明日は地上波の副音声で中日の大島が来るらしいので、巨人に対してどういったイメージを持っているのか、どういう気持ちで戦っていたのか、ちょっと聞いてみたい。

(今日のすぽるとでは・・・ちょっと声が小さかったけど、しゃべり自体は悪くないと思った)

今日の主音声の山本浩二とアニキの組み合わせは、元師弟コンビということで、アニキの昔話に花をさかせようという意図だったのかもしれないけれど、かえって言いたいことがしゃべれない雰囲気を作っていたのではないかと・・・(汗)もうちょっと饒舌なアニキの解説が聞きたかった。

そだ!もうひとつ!

プロ野球ニュースで苫篠氏が吉川の牽制の時のクセについて解説していたが・・・(牽制する時に体が1塁方向に倒れるってやつ)、おかげで長野のあの大きなリードと見事な盗塁の理由がわかって目から鱗だった。ただねぇ・・・できればシリーズが終わってから言ってほしかった(笑)吉川とはもう一度対戦する可能性もあるんで・・・ねぇ。

明日は 澤村vs武田勝派と ホールトンvs武田勝派にわかれてる感じか?

個人的には今日の内海の「明日も勝つ!」って澤村をパクった勢いで、そのまま澤村に投げて欲しいんだけど・・・ホールトンも札幌は去年までに経験済みなので、投げやすいと思うし。

何にしてもエースが完璧な投球をし、キャプテンで4番の阿部が先制タイムリーを打ち、ウィークポイントだった下位打線が矢野、ボウカーとマルチ安打を放つ(村田も随分よくなっているし)など、中日との初戦を思い返せば、これ以上ないスタートを切れた。これで杉内が投げられるようなら明るい未来しか待っていないのだが、先発投手陣への不安はまだまだ大きい。

ビハインドゲームでも流れを相手に渡さないブルペン陣が控えているので、先発投手は目いっぱい飛ばしてもらって、何とか中盤まで1点もやらないピッチングを心掛けて欲しい。

(管理人:みんぐ)