ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

巨人 3-1 キューバ → 坂本の犠牲フライで連勝!新生・侍ジャパンの形が見えた2連勝となった

巨人 3-1 キューバ

勝利投手:大竹

セーブ :山口

敗戦投手:ヒメネス

投手リレー

巨人:澤村→村中→西村→森福→大竹→涌井→山口 捕手:嶋

キューバアルバレスゴンサレスヒメネス→ヌニェス→ガルシア→イエラ→O.デスパイネ→P・フェルナンデス→イノホサ 捕手:ラロサ

本塁打

巨人:

キューバ:グリエル

札幌ドーム

テレビ朝日 にて録画観戦

(解説 稲葉篤紀工藤公康 実況 清水俊輔

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野球日本代表「侍ジャパン」は18日、キューバ代表に3対1で勝利した。日本は16日の勝利に続き、キューバに2連勝した。

両チーム無得点で迎えた8回、侍ジャパンは代打・堂林翔太(広島)が3ベースヒットで出塁すると、坂本勇人(巨人)の犠牲フライで先制する。さらに、糸井嘉男北海道日本ハム)にも3ベースヒットが飛び出し、相手失策で追加点を挙げる。9回にも加点した。

投手陣は先発の澤村拓一(巨人)が好投を見せる。8回に涌井秀章埼玉西武)が被弾したが、7人の継投リレーで1失点に抑えた

スポーツナビ Site

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今日のオーダー

1 DH 長野

2 左 大島

3 遊 坂本

4 右 糸井

5 三 松田

6 一 T-岡田

7 中 秋山

8 捕 嶋

9 二 本多

T-岡田を6番に回して、4番に糸井、5番に松田と1つ詰めてきた、これは札幌でやっているということを意識してのことか?もっと大幅に打順を変えてくるかと思ったけれど、1,2,3番は代えなかった、まぁ今シーズンの実績、そして一昨日の結果から考えたら正解だろうけど、テストマッチだから、もう少し違うパターンも見て見たい気持ちもちょっとあったかな

っていうか、右肩痛の斎藤佑樹、右膝裏痛の阿部慎之介を除いて、2ゲームでほぼ全員を使い切りつつ、適材適所でタイミングを見て投入し、尚且つ勝利するのは、なかなか難しい作業だと思ったけれど、山本ジャパンは何とかやり切った。

テストマッチとはいえ、キューバの監督の表情を見ていれば、真剣に勝ちに来ているのはわかったので、その強敵を破ったことは選手たちにとって非常に大きな自信になったんじゃないかな?

ゲーム内容も投手陣がしっかりと粘り、守備はミスを最小限に減らし、攻撃は足を絡めてプレッシャーをかけつつ、相手の隙を窺うという野球はしっかり出来ていたと思う。前回のWBC経験者の数も少なく、最年長が井端(しかも前回は未出場)という若いチームだけれど、何て言うか・・・・

最近の若い人ってのはプレッシャーとか感じないのかね?

巨人で言うと、長野は緊張するのは1年1度あるかないか、って言ってたし、坂本は緊張するけど、すぐに切り替えられるって言ってた。村田のように毎試合嗚咽するようなキモの小さい選手は(まぁ中にはいるだろうけど)いないんじゃないか?って思えるほど、皆が自分の野球をすることが出来ていたと思うし、交流戦が行われるようになって、これまでオールスターくらいでしか話をするチャンスがなかった球団毎の選手間が、昔に比べると随分と近くなって、12球団で代表が集まった場合でも、チームがまとまりやすくなったような感じさえ見て取れる。

最も現役選手に近い立浪コーチの存在や、積極的に声をかけて他球団の選手でも惜しげもなくアドバイスする阿部のような選手がいることも大きなことだろうけれど、ベンチ内の雰囲気は非常に風通しが良さそうな感じ

本番のプレッシャーはもっと半端ないだろうし、メンバーも変わってくるだろうけど、この2連勝が追い風となって来年も良い雰囲気で本番を迎える事が出来るという期待感は膨らんだ。

さて、今日のゲームだけど、やはり巨人ファンとしては長野、坂本、そして今日登板した澤村と西村に触れないわけにはゆかないだろう

先発の澤村は、ぶっちゃけキューバ相手に通用するかどうか不安だったけれど、シーズン中盤あたりに見せた、変化球でストライクが取れないという姿は完全に消え去って、相手の出方によってストレート、スライダーどちらでカウントを稼ぎ、どちらで決めるかという切り分けが出来る器用さを身につけた。

オフにまた筋トレしちゃったら、来春にはまた今とは違う澤村になって良い意味でも悪い意味でも別人になってしまっている可能性はあるけれど、無駄に球数が多く、四球で相手にチャンスを与えるという悪癖はCS以降なくなったので、それを意識したトレーニングをしてくれれば、良い意味でのレベルアップをしてくれるだろうと思う。

2回の三者三振は見事だったし、味方に勇気を与えるピッチングだったと思う

シーズン後半からCS,日本シリーズアジアシリーズと今一つ疲れの見えていた西村も今日はフォークがさえていた。海外の選手には縦の揺さぶりが有効だと言われているけれど、やはり切れのいいフォークを持っている選手は貴重だ。

(西村の本当の姿はシュートピッチャーだけど・・・・)

長野は、足の具合があるので無理させないでほしいなぁ~~と思っていたら、山本監督もその辺は考慮してくれたようで、2打席で交代してくれた。一昨日のゲームで、リーディングヒッターとしての長野の存在感は発揮できたと思うので、もうこれで十分だろう。

そして今日もしっかりと結果を残した坂本。本当に勝負強いバッターになった。特に8回の犠牲フライは、いきなり2球で追い込まれた後の外角球をライトへ運ぶ完璧な犠牲フライ、喉から手が出るほど欲しかった先制点を叩きだして、相手の気勢を削ぎ、こちらに勢いをつけることに繋がった。

その前の初球をセンターオーバーでスリーベースヒットした堂林もスゴイけれど、続く大島が三振し、坂本まで倒れるとノーアウト、ランナー3塁で点が取れないというプレッシャーが糸井、松田にかかってくるので、その意味でも犠牲フライでもOKな1アウトの時点で点を取った坂本を評価してあげたい。

今日のキューバの守備も前回と同じく、外野は徹底して逆方向を中心に守り、しかも浅めの体系。キューバの先発投手アルバレスは投球のほとんどをツーシームで来るため、どうしても手元まで引きつけて、センターから逆方向へのバッティングを余儀なくされる。それを含めての日本の攻撃封じだと思うけれど、1戦目同様、見事にハメられた。

初打席の初球の甘い球を見逃さなかった堂林からの先制点は、相手の作戦に対して、わずかな隙(甘い球を1球で仕留めたからね)を見せたところを突いた集中力の勝利だし、坂本の犠牲フライのあと、ライトへ打った糸井の打球は相手の守備体系を逆手についただけでなく、守備のもたつきもあって、スリーベースヒットになった。

単に判で押したように、一方的な守備位置では、なかなか勝てないという事がわかったと思うので、本番ではこちらの打者の長打力や得意な打球方向などによってフォーメーションを変えてくると予想されるけれど、日本代表の選手層の厚さはやはり相当なものなので、相手の出方に合わせて、今回以上の適材適所ぶりを発揮してくれれば、それを破れるものと信じている。

ま、キューバに限らず、前週のアジアシリーズもそうだったけど、守備のミスや四球などが出るとどうしてもゲームが動いてしまう。日本の野球はその部分でのミスの少なさは世界一だと思っているし、2試合連続の無四球ゲームがそれを証明している。

(やっぱり守備という部分ではキューバも少し雑なところがあった)

ランナーをためてドカンと一発で大量点!って野球はできないけれど、守って守って、守りきって相手の隙をついて少しずつ点を重ねる・・・そんな野球でWBCに臨むんだ!という侍ジャパンの意識を見る事が出来たし、キューバ相手でも落ち着いて自分の役割をこなせる選手が思っていた以上に多かったことは良い材料で、実りあるテストマッチだったと結論付けることが出来た

さぁこれで年内の大きなゲームは終了か・・・・野球ファンとしてはさびしくなるな。

台湾のウィンターリーグとか、ジャイアンツ球場での練習風景とか、日テレG+もそういう中継をやってくれないものかな?

追記

札幌ドームは結構な観客が入ってたなぁ~~~よかった、よかった。日ハムファン名物、男女交互応援が坂本をはじめ、日ハムの選手以外でも行われたのは、結構グッと来るものがあった・・・

(管理人:みんぐ)