ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

日本 2-0 キューバ → 無四球完封リレー!まずは初陣を快勝で飾った

日本 2-0 キューバ

勝利投手:今村

セーブ :山口

敗戦投手:ペドロソ

投手リレー

日本:大隣→大竹→筒井→今村→加賀→大野→山口

キューバ:ペドロソ→マルティネス→ヒメネスゴンサレス

本塁打

日本:炭谷

キューバ

福岡ヤフードーム

TBS にて観戦

(解説 山田久志(前WBC日本代表投手コーチ)、槙原寛己 実況 林正浩

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

野球日本代表「侍ジャパン」は16日、キューバ代表に2対0で勝利した。山本浩二監督就任初試合を白星で飾った。

侍ジャパンは2回、今季0本塁打炭谷銀仁朗埼玉西武)が真ん中の直球をとらえ、レフトスタンドに運び先制すると、7回には相手の失策で追加点を挙げる。

先発の大隣憲司福岡ソフトバンク)が2回を完全投球を見せると、大竹寛(広島)や今村猛(広島)なども無安打投球でつなぎ、日本投手陣は強力なキューバ打線を7人の継投で3安打完封した

スポーツナビ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アジアシリーズが終わって、ぽっかり空いた野球熱にまた火がついた

ドタバタ続きだったWBCだけれど、テストマッチとはいえ、まずは代表戦としての初陣を勝利で飾った。本調子とは思えないキューバ打線だったけれど、本番でもキューバを相手にする時の光明が見えたようなゲームだった。

まずは先発オーダー

1 DH 長野

2 中 大島

3 遊 坂本

4 一 T-岡田

5 三 松田

6 右 糸井

7 左 角中

8 捕 炭谷

9 二 本多

阿部は先発起用できず、中田も出場できず、おかわり君も負傷で、結果的に4番に座ったのは T-岡田。個人的にはちょっと心もとない気はするけれど、キューバのようなストライク先行型のチームに対してはいいかもしれないと思う。

巨人からは1番に長野、3番に坂本と勝手知ったる打順。先週まで実戦を行っていたので、感という意味では一番頼りになる最多安打二人が控え、その二人と最多安打を争った盗塁王の大島が2番に入る。後には一発長打もあるし足も速い松田、糸井がいてしぶといバッティングの角中がいる。ま、代表戦なんだからオールスターで当たり前なんだけど、それにしても平均年齢の若いメンバーだ・・・しかし、心配になるどころか、どの選手も持ち味を出せれば十分に期待できる打線。

青木、川崎、イチローといったメジャーに行った前回の主力メンバーはいないけれど、きっといい試合をしてくれる・・・はず

あくまでもテストマッチ、国際ゲームで普段通りの力を発揮できる選手は誰か?キューバ打線には何が通用して、キューバの投手陣の仕上がり具合はどうなのか?それを見極めた上で勝てればそれに越したことはない。とはいえ、山本監督からすれば、やっぱり勝ってスタートしたいと思うもの、どこまで勝ちにこだわる采配をするかも見どころのひとつではある。

結果からいえばリレーした7人の投手の出来が素晴らしかった。

筒井がちょっともたついたけれど、基本的にどの投手もキレのあるストレートを高めに、変化球は低めにという基本を守りつつ、左右も駆使してキューバ打線を封じ込めた。

WBCで岩隈が徹底的に低めをついて封じ込めたように、とにかく低く、低く・・・を意識して丁寧に投げていた。工藤氏が東尾コーチの談話としてキューバ打線には145km/h以上のストレートは通用するんじゃないかといっていたけれど、確かにどのバッターも苦労していたようだ。3月にはそうはゆかないだろうけど、日本の投手陣はやはり世界に通用する投手が多いという事を証明してくれた。

(好調だったら・・・という条件付きだけど)

けどまぁ、そうは言ってもキューバ打線のスイングは皆な元気がいいね。あわや!?という打球もあったし、ミートした時の打球も速い。初球からブンブン振り回してくるし、様子見でうかつにストライクを取りに行くとやられるし、ちょっと気を抜いて甘いコースに行けば簡単に外野の頭を越えそうだ。本番でも投手の状態を見極めて、少しでも疲れが見えるようなら早めの継投をするよう心掛けないと怖い

ってか、山本監督はイニングの最初から任せるような継投をしなかったけれど、それは計算なのか、あせってなのか、そこはちょっと疑問が残る。筒井がピンチを作って今村につないだところはわかるけれど、そこから加賀、大野への継投は相手との相性を考慮してのもの?WBCでは球数制限があるので、日本のペナントのように綺麗に回の頭から任せるような形が取れないこともあるから、その練習か?とも考えられるが・・・

試合前、キューバ代表のメサ監督はシダックスでのプレーの経験があり、日本の野球には精通している。そのスモールベースボールキューバに取り込むだけでなく、こちらのスタイルに対しての準備も怠っていないと言っていた。

それを感じさせる場面がいくつかあるが、まずは初回、2アウト2塁で4番のT-岡田を迎えた時、躊躇なく敬遠してきた。これにはちょっと驚いたが、まぁ日本の野球ではよくあること。ただ、代表戦となれば5番、6番も4番を打ってもおかしくないメンバーが並ぶわけで、本番でも同じ事をしてくれるようであれば、実はちょっと嬉しかったりする。ただ、今までのキューバには見られない作戦だったので、面喰ったのと本気で勝ちに来ているな?という意気込みを感じる場面ではあった

もひとつ、ゲーム中、解説でも触れられていたけれど、キューバの外野の守備が非常に特徴的だった。通常の守備位置よりも基本的に前寄りでセンターから逆方向に厚くなっていた。おそらく日本の攻撃陣はセンターから逆方向中心に打ってくる、しかもそれほどパワーは無い・・・・と読んでのことだったんだろうけど、これには見事にやられた。

逆方向に厚いのであれば、引っ張りで・・・と行きたいところだが、初対戦のピッチャーの球を引っ張ってヒットにするのはなかなか難しい。

何度かナイスバッティング!と手を叩いた打球が外野フライでアウトになるケースがあり、キューバをはじめとした他国のチームに日本の攻撃の封じ方の一例を見せてしまったような気がして、課題を残してしまったようだ

(そこまで大袈裟なもんじゃないか)

巨人ファンとしては日本の6安打のうち、長野2安打、坂本2安打と4本を巨人のバッターが叩きだしたことが嬉しくもあるが、DHで出場の長野の足はまだ万全ではないのだろうな・・・と心配にもなった

(お願いだから、盗塁とかさせないでくれ・・・と願ってしまった)

炭谷のホームランは味方も予想外のラッキーパンチではあったが、国際試合ましてや短期決戦となれば勝ち方にこだわる必要はない。先に1点取ったことでキューバに多少の焦りを植え付ける事が出来たし、わずか1点でも優位に進めることが出来たのは間違いない。

2点目の井端のタイムリーエラーも、なれないグラウンドでの守備のミスを突いたとも言えるけれど、その前の粘りが井端らしかった。先頭打者のヒットでいっきに2塁をついた角中のヒットも相手の守備を良く見てのナイス判断。

状況に応じて持てる力を出すという点で、二人は冷静だったし、キッチリ送りバントを決めた炭谷もナイス。さらに続いた長野にタイムリーが出れば、それこそ最高の点の取り方になったけれど、センター前に抜けるかという打球はアルエバルエナの好守備に阻まれた。

息詰まる展開の割には淡々と進んでいたように見えたゲームだったけれど、何にしても勝てて良かった。キューバ打線に対しても、基本通り左右、高低をつけば抑えられる事を再確認できたし、足を絡めた攻撃はやはり有効だということも、守備のミスはやってはいけないという事も肝に銘じる事が出来た。

つまるところ、基本に忠実で当たり前のことを当たり前にやるということで、今さら言うことじゃないんだけど、その基本をどこまで高いレベルで実行できるかという事に尽きる。

日曜にもう1度あるゲームは、戦い方をガラっと変えてくるのか(あくまでもテストマッチだから)、それとも今日のようなゲームを貫くのか、そのあたりも楽しみにするとしよう

向こうも黙ってはいないだろうから、どういった野球をしてくるのか、それもまた楽しみではある。

そうそう、記事とは関係無いけど、稲葉、結婚おめでとう!14歳年下のモデルとは・・・うらやましい限りで(汗)

(管理人:みんぐ)