ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

4/5 巨人 7-2 中日 → 天敵吉見から若武者二人に勢いをつける会心の勝利!

巨人 7-2 中日 対中日: 1勝 0敗 0分

勝利投手:ホールトン 1試合 1勝0敗0S

セーブ :

敗戦投手:吉見 2試合 0勝1敗0S

投手リレー

巨人:ホールトン 捕手:阿部→実松

中日:吉見→山井→小熊 捕手:谷繁→田中

本塁打

巨人: 長野1号ソロ、 ボウカー2号2ラン、 矢野1号3ラン

中日:

東京ドーム

日テレG+にて観戦

(解説 吉村禎章 実況 河村亮 1塁側 平川健太郎 3塁側 吉田太一

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昨年のクライマックスシリーズで死闘を繰り広げた中日との今季初対戦。打線が長野、ボウカー、矢野のホームランでエース吉見を攻略すれば、先発・ホールトンは9回2失点の完投勝利。投打にライバルを圧倒し、開幕5連勝を飾った

Yomiuri Giants Official Web Site

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ヤバイ・・・・こんな勝ち方をするとは予想してなかったんで、どういう風に書き始めていいかわかんない(笑)

巨人ファンにとって、たとえリーグ優勝しても、このチームに負け越したんじゃ嬉しさも半減・・・っていうのが中日ドラゴンズ。それだけ手ごわく、こちらだけでなく相手も闘争心をむき出しにして向かってる相手なので、応援する方も自然と力が入る。

そんな好敵手との今シーズンの初戦。こちらはホームだし折角開幕4連勝とこれまでにない立ち上がりで来ているところ、さらに相手のエースから勝利して、勢いを増したい!と思うのも当然だし、何よりも今日のゲームを楽しみにしてテレビの前で待ち構えてた

そんな今日の戦いはホールトン vs 吉見

ホールトンというと、まっ先に思い浮かぶのが・・・・・あれ、まっ先に・・・ん~~~~いやホント、ホールトンという投手は評価の難しいピッチャーだ。

打者を圧倒する強烈な武器があるわけではなく、こういう時はダイジョブだ!っていうわかりやすいバロメータがあるわけでもない。相手球団からしても、決して打てない球じゃないんだけど、気がついたら抑えられている・・・という印象じゃなかろうか?(苦笑)

しいていうなら、長身から繰り出される角度のあるストレートと角度のある変化球(抜群のコントロールがあってこそだけど)。剛速球じゃないんだけど、なぜかバッターは高めの球に手を出し、空振り or フライをあげてしまう。打たせて取るにしてもゴロを打たせるのではなく、フライを打たせるという異色の投手。本人も言うとおり、フライが上がっている時は好調だということなんだろうが、見ている側としてはフライの連発(特に外野フライ)は見ていてドキドキする

そんな投球スタイルが「投げてみるまで出来が分からない」という不安の原因なんだろう

一方の吉見はキレのあるストレートとスライダーを内外角、高低と投げ分けるコントロール抜群のピッチャー。谷繁とのコンビでは抜群のリードと相まって、とても連打で打ち崩せるようなピッチャーではない。ゲーム中に吉村氏も言っていたが、追い込まれると苦しくなるので、狙い球を絞って早いカウントで打ちに行くか、ファールで粘って球数をなげさせてスタミナを奪ってゆくか・・・そのどちらかにしか勝機を見いだせない相手

となれば、ホールトンの出来次第になるが、1点を先にとって、それを守りきる展開しか無いと予想・・・・するところまでは皆な一緒だと思う

3回、吉見との相性抜群の長野がいきなりの先制ホームラン。まさに狙い球を絞って1球で仕留めるという唯一の得点の仕方で主導権を握った。

こうなるとあとはホールトンに6~7回くらいまで頑張ってもらって、あとは必勝リレーで逃げ切るしかないな・・・・・

とホームランの直後は思ってた

いや、まさか、ボウカー、矢野にホームランが出て阿部のタイムリーまで出るとは全くの予想外。

ヨシノブが離脱して戦力が落ちそうな中、抜擢された矢野がいい働きをして球場を盛り上げたし、何より今年もオープン戦番長か?思われていたボウカーが連夜のホームラン。しかも、焼け石に水の一発ではなく、チームを勝利に導く場面でのホームランってことで、今シーズンは覚醒したといってもいいんじゃなかろかと思わせてくれた。

ロペスが加入して、経験豊富な彼から色々と学びながら昨年とは違った自分を見せたいと今朝の読売新聞にも書いてあったが、まさに昨年とは違う進化をしている。昨シーズンは何でも間でも引っ張ってどうしようもなかったけれど、今は常に逆方向を意識したスイングで今日もセンター前ヒット、レフトへのホームラン、ショートフライ、センターフライと右方向への打球は一つもなかった。

チームとして対吉見対策で逆方向を意識するというのを、各野手が徹底している作戦はあったにしても、昨年とはあまりにも違うボウカーの姿には驚かされた。センターから逆を意識していればボールもしっかり見えるし、見えていれば、もともとスイングスピードは去年から評価されていたので、今日のように多少泳がされていても、コースが甘ければ(東京ドームなら)スタンドまで持って行ける

フォークのすっぽ抜けだったが、去年だったら始動が早すぎてセカンドフライあたりになっていたと思う

ま、しばらくしたら対策練られて苦労する事になるんだろうけど、今のこの状態は5球団一回りするくらいは最低でも続きそうだ。

村田も自身が「今の状態はヤバイくらいイイ」というように、打席での迷いがないし、結果も出ている。長野、坂本はまだ日替わりに近い状態だし、阿部も4~5月はもともと好調ではないので、4番 村田、5番 ボウカーなんて打線にして阿部を6~7番においても十分に相手に脅威となりそうな打線の状態だと思う。

ただ、今日一番のプレーは、坂本の盗塁からの阿部のタイムリーだったと思う

失点して吉見が自分を見失っている部分があったとしても、谷繁とセットでノーマークだったのは意外だったし、その隙を見逃さずに走った坂本の集中力もイイ。阿部の打席で盗塁なんて・・・とちょっと前の嫌な出来事を思い出す人もいるかもしれないが(苦笑)、この場面はランナー1塁だし、得点圏に進めることで阿部も長打狙いからチームバッティングに専念できるってことで、むしろ打席で楽になれたと思う(得点差があったのと、後ろの村田の状態が良いということも相乗効果)。

で、期待に応えてキッチリとセンター返しのタイムリー。

勝つ時ってのは、やることなすことズバズバあたるもんだが、今日はいい感じで巨人に波が来ていた。

ま、最後の2失点は2アウトからってことで、明日以降の中日に勢いを与えるかもって感じで嫌な終わり方ではあったし、バタバタしたことでブルペンに緊急登板の練習をさせてしまったという事ではすんなり終わらせたかったけれど、そこまで贅沢いっても仕方ない。

昨シーズンは対吉見は1勝4敗だったので、今シーズンは昨シーズンの借金を返せるくらい吉見から勝利を奪ってほしい・・・と思わせてくれる1勝だったと思う。

何より、明日以降の菅野、宮國に対して勢いをバトンタッチできる最高の勝利だったということで、今日は美味い酒が飲めそうだ・・・っていうか、もう飲みすぎちゃってる(笑)

(管理人:みんぐ)