ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

4/7 巨人 8-6 中日 → キムタクの命日にでっかい花火を打ち上げた阿部

巨人 8-6 中日 対中日: 3勝 0敗 0分

勝利投手:内海 2試合 1勝0敗0S

セーブ :西村 5試合 0勝0敗4S

敗戦投手:山内 2試合 1勝1敗0S

投手リレー

巨人:内海→笠原→マシソン→山口→高木京→西村 捕手:阿部

中日:山内→岡田→武藤→小林→小熊→田島 捕手:谷繁→田中→小田

本塁打

巨人:村田2号2ラン、 阿部1号3ラン、 長野2号ソロ

中日:谷繁1号ソロ、 クラーク2号3ラン

東京ドーム

日テレG+にて観戦

(解説 水野雄仁立浪和義 実況 蛯原哲田辺研一郎 1塁側 町田浩徳 3塁側 吉田太一

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中日ドラゴンズとの3回戦は、二回に先制を許したが、すかさずその裏に同点に追いつき、その後、村田、阿部、長野と3本のホームランが飛び出し突き放した。九回に2点差まで迫られ、なおも二死満塁のピンチとなったが、センターへのヒット性のライナーを松本哲がダイビングキャッチしてスリーアウト、劇的な勝利をものにした。阿部はこの日4安打を放ち、通算1500安打を達成。開幕以来の連勝も7に伸ばした。内海は今季初勝利を挙げた

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この3連戦で出たホームランは両チーム合わせてなんと12本・・・

去年までの中日とのゲームを思い出しても、これほどの一発の出し合いは記憶にないほどの空中戦。

連勝を伸ばしたとはいえ、素直に喜べないモヤモヤっとした気持ちの残る週末だったが、全ゲームにおいて、僅かばかり相手より上だったがための勝利。

って勝っているからこそ逆に小言を言いたくなってしまうけれど、冷静になって周りを見渡してみれば、どこも打高投低な感じ・・・・今日は阪神が1点だけだった以外は他の5球団は6点以上取っている(阪神マエケン相手だったから仕方ないといえば仕方ない)。

今シーズンはとにかく点が入ってるな、DeNA vs ヤクルトなんて8本も飛び出してる(すべてソロってのもスゴイけど)。巷では統一球に慣れたからって言われているけど、どちらかというとストライクゾーンが狭くなったのが理由なような気がする。

そうなると、コントロール精度はそれほどでもないが、緩急が使えるピッチャーか、狭いストライクゾーンの中でも勝負できる精密なコントロールを持っているピッチャーが有利になってゆくんじゃないかと思う。

今日の内海は緩急とコントロールが両立したピッチャーだと思っているのだが、WBCの影響からか、どうにも先発としてのピッチングにまだ去年のような精細が見られない。っていうか、6つの死四球はらしくないピッチングで、勝てたのは完全に打線のおかげ。先日の杉内と同じくらい悪い出来だったと思う。

オフの間の練習量では12球団の中でもトップクラスに体をいじめている選手なので、エンジンがかかるまで、もう少し時間がかかるかもしれないな・・・願わくば、前回のWBCシーズンのような1年にならないように祈ってる。

今日はキムタクの命日

選手はもちろんだろうけど、我々ファンも特別な思いでゲームを見つめていた。正直なところ、内容はどうでもいいから、とにかく勝ってくれ!と思っていたので、最終的に勝てて満足。天国のキムタクも「もう少しピリっとして欲しかったが、勝ってくれてよかった」と思ってるんじゃないだろうか?

(唯一残念なのは盟友の谷がベンチにいてくれたら・・・ってことくらいか?)

先制され、追いつき、追い越され、さらに逆転し、ダメを押したはずが、最後に追いつかれそうになって何とか凌ぎ切るという見どころ&ツッコミどころ満載のゲームだったけど、今日のゲームで印象に残っているのは

まずは何といっても阿部の1500本安打達成と今季初となる逆転ホームラン。

その前におぜん立てした長野と脇谷も素晴らしいが、原監督から「次は阿部の一発を」と名指しされた後に逆転3ランを打っちゃうあたり、やっぱりココゾという場面で打ってくれる頼もしいキャプテンだった

開幕から打率が上がらなくてヤキモキしている人もいただろうが、もともと阿部は春先は調子が上がらないのは知っているし、いざ打ち始めたら止まらないのも知っているので、あまり焦ってはいなかったけれど、まぁ早い段階で一発が出るに越したことはなかったので、いつホームランが出るかだけは気にしていた。後ろの村田が調子が良いので、相手も勝負して来る機会が増えるし、検案だった2番も固定で来ているので、長野の復活次第ではチャンスでの場面は今後も増えてくる。

そんな中での今日の4安打、逆転3ランは相手球団にとって「もう少し暖かくなるまで寝てほしかった・・・」と頭を抱える結果になった事だろうと思う

その前のイニングで自身、好調で手がつけられないと語る村田が打ったライトスタンドへのホームラン。昨日も言ったけど、今の村田は非常にボールが見えているし、打席で落ち着いている、そして何よりスイングが力強い。力強いといってもやみくもにフルスイングするのではなく、相手のボールや配球に合わせてタイミングをとる事が出来る余裕もあるので、時には力強く、時にはチームバッティングを・・・と臨機応変に対応できている。今の好調さを1年間続けることができるかどうかはわからないが、日本一を経験して夢のひとつを叶えたことで、次は野球選手としての高みを目指そうとしているような気がして、非常に頼もしい。

そしてもう一人、ライトスタンドへホームランを放った長野

「井端の右打ち」ってのが今年の流行語大賞にノミネートされそうなくらい一般的になってしまったが、私の中では「長野のライトスタンド」も同じくらい評価されても良いのではないかと思っている言葉(笑)

先に言ったように、今シーズンは昨年に比べてストライクゾーンが狭くなっていると感じるので、外角の見極めは去年よりもしやすいのではないかと思っている。長所である握力の強さと相まって逆方向へ長打を打てるのが特徴だけれど、それを意識することでよりボールを見極めやすくなるし、1番打者として四球を選ぶという出塁率もドンドン上がってくる。

WBC期間中から、打ちたい気持ちが前面に出て、普段なら降らないボールにも手を出し、引っ張って長打を欲しがる姿を目にしていたけれど、打撃練習で遅いボールを打つ練習をすることで、打席内で最後までボールを見る感覚を思い出していることが、今日のホームランにつながったと思っている。

去年の最多安打選手が目覚めてくれれば、今の切れ目ない打線がしばらく続きそうだ・・・

前述したように今シーズンの序盤は打高投低な流れになっていて、万全と思われた巨人の投手陣もなかなか苦労はしているが、いずれ落ちてくるだろう打線が下降気味になった時に、今度は投手陣がチームを救う展開になってくれれば、まぁいいと思う。苦しんでいて、想定通りに投手陣が踏ん張れないのは巨人に限った話でもないし、この辺はいずれ落ちついてくるだろう。

火曜日からは東京を離れて甲子園で阪神との3連戦。

なんとなく波に乗れていない阪神だけれど、巨人が相手となればそれまでとガラっとテンションが変わってくるチームなので、決して気を抜かずに戦ってほしい。

初戦はおそらく宮國が行くことになると思う、昨シーズンどん底だったチームを救い、自身プロ初勝利を手にした相手。昨シーズンとは相手の陣容も変わってはいるが、相性の良さを発揮して思いっきり投げてほしい。そして攻撃陣は甲子園ということもあってキーマンは右バッターになりそうだ。

長野、坂本、村田、ロペス・・・この4人がポイントゲッターとなり、彼らの前にいかにランナーをためることができるか、その辺に注目してみてみたいと思う

7連勝という結果よりも、天敵中日を相手に内容はどうあれ、2勝1敗ではなく、3連勝したというのは序盤の大きなポイントになったんじゃないだろうか。合わせて鉄壁の投手陣だった中日を打ち崩したという事実も、これから先、何度も戦う相手に嫌なイメージを持つことも戦えるだろうし、逆に相手には巨人打線の怖さを脳裏に焼き付けられたのではないかと思う。

(管理人:みんぐ)