ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

4/16 巨人 4-2 阪神 → 今日のキーマンは攻守にわたって阿部だったな・・・

巨人 4-2 阪神 対阪神: 1勝 2敗 1分

勝利投手:宮国 3試合 1勝1敗0S

セーブ :西村 10試合 0勝0敗7S

敗戦投手:能見 3試合 1勝1敗0S

投手リレー

巨人:宮国→西村 捕手:阿部

阪神:能見→加藤→藤原 捕手:藤井彰→日高

本塁打

巨人:阿部2号3ラン

阪神

東京ドーム

日テレG+にて観戦

(解説 堀内恒夫 実況 町田浩徳田辺研一郎

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東京ドームで行われた阪神タイガースとの4回戦は、先発の宮國がエラーなどで失点する苦しい立ち上がりだったものの、三回に阿部の3ランホームランで逆転。さらに四回に長野のタイムリーヒットが飛び出し、試合を優位に進めた。四回以降立ち直った宮國は、8イニング2失点の好投を見せ、今季初勝利を飾った

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解説の堀内氏も言ってたし、コメントで原監督へのインタビューでもあった、今日の宮國は前半と中盤以降で別人だった・・・ということにつきそうだ。

そして、そのキーマンは阿部だった・・・以上

ってことで終わらせるわけにはゆかないか

前回の甲子園では投手陣は頑張ったものの、攻撃陣が阪神の投手を打ちあぐね、2敗1分という結果に終わった。その借りを東京ドーム無敗の巨人が3タテで返り討ちしてやる!って意気込んでは見たものの、初回の攻防を見ただけで暗雲漂ったのは我々ファンだけでなく、ベンチもそうだったんじゃないだろうか?

初回、いきなり西岡にヒットを打たれて、さらに大和にデッドボール。続いて寺内の悪送球であっけなく1点を先取され、1回裏の攻撃では能見に対してなすすべなく三者凡退。

これだけで、厳しいなと感じたのは私だけではないはず

能見相手の投手戦ではささいなミスをした方が負ける・・・そう思っていたので、ヤバイと感じたけれど、せめてもの救いは序盤だったこと。

堀内氏は「村田は調子いいのに、なんで7番ですかね?」なんてトンチンカンなこと言っていたけれど、村田の得点圏打率を見ればわかるだろうに・・・・

ってことで、好調ロペスを5番におき、ボウカー、村田と打順を変えた。

上位打線、もしくはクリーンアップが作ったチャンスをロペス、ボウカーで何とか返すようなイメージを持っていたんじゃないかと思うが、2回裏に1アウトからロペス、ボウカーの連続ヒットで1アウト1,3塁というチャンスで村田を迎えるというチグハグな展開に・・・・村田で返せないと、そのあとは大田、宮國となるため、何としても村田に返してもらいたかったけど、結果はフォアボール。

案の定、大田はサードゴロで宮國は三振

こりゃ、打順の組み換えがうまく行かなかったパターンか?とも思ったが、それが功を奏する場面も訪れる・・・

4回裏、先頭バッターの大田がレフト前にヒット。続く宮國が送り、長野の打席でバッテリーエラーがあって大田が三塁へ進むと、長野のタイムリーで1点追加。

なるほど、村田で終わって、大田から始まれば1番がヒット、2番が送って、3番長野がタイムリーという打線が組み上がるな・・・・と(笑)

結果オーライだとは思うけど、大田を8番におくことで成功した貴重な場面ということで、実は今日のポイントのひとつだったと思う。

前回は徹底的に低目に球を集め、まともに打たせてもらえなかった能見。今日の初回のピッチングを見る限り、決め球にストレートを持ってくる前回と同じ配球で、打てそうな気配はなかった。実況レポートによると、WBCで阿部が能見に「良いスライダーを持っているのに勿体ない、なんでももっとスライダーを多用しないのか?」と言ったらしい。

確かに能見といえばストレートと同じ腕の振りからのフォークが印象的で、どうしても打者はフォークを意識せざるを得ない。その裏をかいて、前回は徹底的にストレート攻めにあったし、今日も同じような配球だった。2ストライクに追い込む過程でスライダーを多用されることで、余計に決め球が絞りにくくなり、本当にやっかいな投手になったな、阿部も余計なこと言わなきゃいいのに・・・と思った

先に1点を取ったのは阪神で、まだ1点差なら能見にも緊張が走り、付け入る隙があったのになぁ~~~と思っていたら2失点。これで能見も楽に投げられるか?と思っていたところで、長野、寺内に連続ヒットが生まれて阿部の逆転3ランホームラン

阿部に期待していたのがコレ。

WBCでバッテリーを組んだことで、能見の球を直で受けているわけで、それはペナントに入ってから阿部のバッティングに大きなメリットとして返ってくるはずと思っていただけに、甘い球ではあったけど、キャプテン阿部が打ったことでベンチの雰囲気を変えることが出来たと思う。

3回以降は能見の球自身が突然高目に抜けてくるようになったのも幸いした

1~3回までは制球が定まらず、初めて見るアップアップの宮國の表情だったが、これまた実況レポートによると、腕の位置を下げるフォームを指示したのは阿部だという・・・堀内氏も指摘していたが、腕が下がることで変化球の曲がりが早くなり、持ち味の制球力が身を潜めてしまっていた。阿部が言いたかったのは、そういうことではないんだと思うが、若い宮國はアドバイスを悪い形で出してしまったということか・・・阿部ちゃん!なんてアドバイスしてくれたんだ!!とTVの前で怒ったものだが

3回に阿部がマウンドに言って、長い時間宮國と話をしていた

悪いなりに抑えてゆこうというような話だったようだが、ゲーム中のレポートでは「ストレートが来てない、緩急もない、ならフォームに変化をつけておさえよう」というような話だったようだ。

まとめると調子が悪いという事を飲み込んで、出来る事をやろうということだったんだろけど、不安な心境の宮國にこのアドバイスは効いたようで、4回以降はテンポの良い投球になり、パーフェクトで西村に託した。

阿部(のせいだとは言いたくないが)によって投球がおかしくなった序盤と、阿部のおかげで立ち直った中盤以降。

攻守にわたって今日は阿部がキーマンだったというのは、こういう事

宮國にしても、開幕投手を務めた関係で、しばらくは相手のエースクラスと戦う日が続く。どんだけいいピッチングをしても勝てないゲームが続く事があるのが開幕投手の宿命だけど、今日のようにゲーム中に修正して勝ちに結びつける経験を3試合目にして出来たのは、これから先のキャリアにとって貴重な経験になったかもしれない。

終わってみれば雨降って地固まるって感じで、中盤で交代させず、なるべく長いイニングを投げるのが開幕投手の役目と言い8回までなげさせた原采配ともども、宮國が一皮も二皮もむけることができたゲームになったんじゃないかと思う。

っていうか、引出が一つ、いや二つくらい増えたな>宮國

これで東京ドームでは無敗の9連勝。ぶっちゃけた話、残り2試合まけてもセリーグの順位的には特に痛みのない二回り目のスタートを切る事が出来た。

明日の杉内に勝ちがつけば、先発投手陣は完全にスタートが切れたということで、ますます勢いに乗る事が出来る

そうそう、最後に猛打賞のロペス。これを機会に能見キラーになってくれると嬉しいが・・・高低で責められてもヒットを量産したし、オープン戦ではよく言われていたけれど、今日の打席でのたたずまいはクロマティとダブってた(笑)

開幕して一ヶ月は大振りしないと公言していたけど、このままシーズン終了まで大振りしないバッティングを続けてくれれば、左投手が苦手な巨人打線の中で頼もしい戦力がチームに加わってくれたと、改めて胸をなでおろすことができる。

しかしなぁゲーム後の堀内氏「いやぁ宮國がゲームを作ってしまった」ってコメントは・・・ないんじゃないの?

(愛ある言葉なんだろうけど・・・)

(管理人:みんぐ)