ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

6/1 巨人 2-3 ロッテ → 少しずつチャンスが増えたと喜ぶべきか、相変わらずと嘆くべきか・・・

巨人 2-3 ロッテ 対ロッテ: 1勝 3敗 0分

勝利投手:成瀬 9試合 6勝1敗0S

セーブ :益田 29試合 1勝2敗18S

敗戦投手:菅野 10試合 5勝2敗0S

投手リレー

巨人:菅野→高木京→マシソン 捕手:阿部

ロッテ:成瀬→中郷→服部→カルロス・ロサ→益田 捕手:川本

本塁打

巨人:

ロッテ:

QVCマリン

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(解説 西村徳文  実況 山田透

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3連敗で迎えた千葉ロッテマリーンズとの4回戦。先発の菅野は味方の失策などで序盤に3点を失うが、徐々に立ち直り7回3失点と先発の役割を十分に果たした。一方の打線はロッテ投手陣から12安打を放ちながらもロペスのタイムリーなどわずか2得点。あと1本が出ない攻撃が続き、4連敗となってしまった

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それにしても菅野は良いピッチャーだ。今日2敗目を喫したが、私の中の評価はむしろ上がった

初回に味方のミスで失点した・・・ルーキーから見れば先輩のミスを攻めるわけにもゆかないし、何よりもまずは自分との戦いに勝たなければという思いが強いだろうところへ、今度は自分のミスで2失点。

ルーキーならずとも、連敗中のチームを何とかしたいという思いが強ければ強いほど、気持ちの中で何かが切れてしまってもおかしくない。ところが、4回以降しっかりと修正し、気持ちを切り替え、最終的に4回以降は2安打でしのいだ。三振こそ2つとらしくない内容ではあったが、一方で四死球0とどこかの速球王とは180度違うピッチングで、先発としての責任を全うしたといえる。

スゴイというのは、悪いなりに修正できる対応力のことではなく、失点しても自分を見失うことなく気持ちを切り替えられるメンタルの部分。

もし仮に菅野がバッターとしてプロに入っていたとしても、前の打席での失敗を後悔ではなく反省し、気持ちを切り替え、次の打席では結果を残す・・・そんなバッターになっていたと思う。これまた、チャンスに弱いどこぞの長距離ヒッターに見習って・・・(笑)

左腕のダブルエース、最多勝経験のある外国人ピッチャー、未来のエースと期待されて入った速球王、いずれもが自分のピッチングが出来ずに信頼を失いかけている中、まさかルーキーが、負けたとはいえ(私の中で)評価を上げることになるとは思いもよらなかった

攻撃陣に関しては、昨日、中井や寺内など崖っぷちにいる選手がチーム状態にかかわらず、自分をアピールすることがチームに良い影響を与えると言い、キーマンになると踏んでいたが、今日に関してはその必死さが出ていてよかった

5回の中井の本塁突入はゲームに集中できている証拠だし、7回は寺内が先頭打者として同点、逆転につながると思われたチャンスメークをした。

3番の長野が高めのストレートをリキむことなく外野フライでも打っていたら、ゲームの流れは完全に巨人に傾いていた。

今日は左の成瀬だからということで、3番に長野を置いたが、残念ながら長野がチャンスをつぶすこととなってしまうという悲しい結果になってしまった

ただ、打線に関しては少しずつだけど良くなっているようには見える。

まず、ロペスにタイムリーが出たのは朗報だし、村田に関してもまだ追い込まれると中途半端なバッティングになっているが、外角のボールを無理においかけるようなそぶりは今日は見られなかった。ま、ノンプレッシャーの場面(2アウトランナーなしだったし)での結果なので安心できるわけではないが、自分が打てる球をしっかりと振ろうという意志みたいなものは垣間見えたので、あとは甘い球を打ち損じない集中力が今後、発揮できるかどうかだろう。少なくとも絶望的な暗黒状態は脱しつつありそうな予感を感じた

9回は昨日の反省からか、鈴木に単独スチールをしかけさせた・・・ま、そもそも松本に代走を出す時点でどうなの?という気はしたけれど、松本と鈴木の間に足の速さ以外の走者としての技能が違うのであれば仕方ない。普通なら松本が不機嫌になってもおかしくない交代劇だけど、相手が鈴木なら仕方ないと思えるだろう。

結果的に盗塁死してしまったので采配ミスのように思われるが、あれは投げた川本が良すぎた。あそこまで完ぺきな送球は年に1度あるかないかくらいの超ど級のコントルールだったので、あれで鈴木を攻めるのは可哀想だ。

そして昨日、鈴木が走って負けたのならあきらめもつくと言った手前、今日の走塁に関してケチをつけるつもりは毛頭ない。

昨日と同じ1点差での敗戦、ついでに4連敗、さらに6月最初のゲームでいきなりの黒星

なんだけど、表題にある通り、昨日の1点差とは違う何かが見えた気がしたゲームで、ゲーム後の原監督のコメントもどちらかというとサバサバしている感じだった。采配に批判を入れる箇所があるのはもっともだけど、2アウトからのチャンスメークなど、これまでよりも少し上向き傾向が見れたのは収穫だった

一方でチャンスであと1本が出ないという課題は残ったままになってしまったが、それは相手のロッテも同じでしょう。終わってみれば初回の亀井のエラーによって勝たせてもらったようなものだし、確かに6連勝で勢いがあったと思うけれど、同時にロッテにはロッテの課題が浮き彫りになったゲームだったと思う。

なかなかストレスのたまるゲームを続けているが、ファームではヨシノブ、ボウカー、谷の回復が伝えられているし、彼らの状態が復調してくれば来るほど、中井や寺内、立岡らのギアも一段あがることと思う

明日からの西武戦もチーム状態を考えれば分が悪そうな感じではあるけれど、復調の兆しも見えたゲームということで、明日の試合を楽しみにできる自分がいることが不幸中の幸いだった

そうそう、最後に菅野が荻野をひっかけて盗塁死(になるのかな?)させた場面、菅野っていうピッチャーは、ピッチングはもちろんだけど、フィールディングもいいし、ピンチでも冷静だし、相手をひっかける術も長けているすべてが高次元のレベルにある投手だなと改めて感じた。

今後、壁は来るだろうし、今日も疲労が見え隠れするピッチングだったけど、それさえも克服してしまいそうなポテンシャルの高さを感じるゲームだった

(管理人:みんぐ)