ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

7/16 巨人 8-3 阪神 → いやぁ良く勝った、昨日のゲームを逆にやられるかと思ったよ

巨人 8-3 阪神 対阪神: 6勝 6敗 1分

勝利投手:笠原 23試合 3勝1敗0S

セーブ :

敗戦投手:加藤 37試合 0勝1敗1S

投手リレー

巨人:菅野→笠原→山口→アコスタ→青木 捕手:阿部

阪神スタンリッジ→加藤→安藤→筒井→ボイヤー→松田 捕手:藤井→小宮山

本塁打

巨人:

阪神

阪神甲子園球場

日テレG+にて観戦

(解説 川藤幸三金本知憲赤星憲広  実況 尾山憲一(YTV))

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首位攻防3連戦の2戦目となった阪神タイガースとの13回戦は、先発の菅野が初回に3点を許し、中盤まで苦しい試合展開を強いられてしまう。しかし七回、長野と矢野のタイムリーで同点に追いつくと、高橋由の3点タイムリ二塁打などでさらに5点を加え、1イニングで一挙8点を奪って逆転に成功する。4回で降板した菅野の後を継いだリリーフ陣は得点を許さず、8対3で逆転勝利。ジャイアンツは2位・阪神に連勝し、ゲーム差を3.5に広げた

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初回の攻防で3点のビハインドとなった瞬間、おそらくほとんどの巨人ファンの脳裏には「昨日のお返しをまんまやられそうな気がする・・・」

と悪い予感が走ったのではないだろうか?いや、私は走りました・・・・だって、内容が悪すぎたから・・・確かに四球連発の昨日の能見とは違う形での、3失点ではあるけれど、逆に打ちこまれての3失点で、球場の雰囲気がとんでもなく盛り上がってしまったために、昨日の巨人の野球をのしつけてお返しされるんじゃないかと一瞬、覚悟した

事実、7回までスタンリッジを攻略することが全くできず、初回に坂本が出たものの、スタンリッジの顔も見たくない(はずの)阿部がショートゴロに倒れてから、チャンスらしいチャンスは五回のみで、代打で送り込んだ亀井がゲッツー(3-1からの一球をリキんだのがもったいなかった)で1点も返せないという状況となり、巨人に匹敵する盤石の中継ぎを抱える阪神を相手に、こちらは勝ちパターンの継投をすることも出来ないという流れでは、負けを覚悟するのも仕方ないというもの(涙)

今日のお立ち台には矢野が上がり、矢野の口から村田、ヨシノブ、中井といった名前も出てきたが、私の中でのヒーロー第1番は間違いなく村田だった

7回に、村田がスタンリッジをとらえるとヨシノブが続き、長野のタイムリー、寺内の送りバント、代打 矢野の同点タイムリー、そして中井の勝ち越し、村田の押し出しからのヨシノブのタイムリーへと続いて一気に8点取ったわけだが、きっかけを作った打席と、一巡して回ってきて、2アウト満塁で安藤からもぎ取った押し出しの5点目は1点勝ち越していただけに、その前に阿部を敬遠して自分での勝負に腹立たしい思いを持ちながら、打ちたい気持ちがあっただろう中での冷静な四球は非常に価値があると思う

勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし

これはノムさんの名言で、原監督も時々に口にする格言だけど、今日の阪神には「負けに不思議な負けなし」というのを感じた。7回にスタンリッジを送り込んだ和田監督、試合後には「まだイケル」ということで送り込んだとコメントしていたが、3点差リードがあって、まだ球が走っていたとしても、原監督であれば高確率で継投に入っていただろう。(前のイニングで藤井がゲッツーに倒れ、代打の用意をしていて気持ちが切れてしまったかも・・・・ということを考慮してもね)

中継ぎが不安なら別だが、阪神の中継ぎも強力だし、ここのところ調子の良い村田から始まることを考えれば、まずは村田を抑えて、仮にピンチを作っても最少失点ですむような継投をしていたと思う。

さらに言えば、長野に打たれて1点を返され、寺内が送りバントを決めたら、もう1点もやれないということで、今成を下げて守備固めに入っていただろう。

解説の金本氏が「巨人との力の差を感じた、野球のうまさもそうだし、選手層の厚さも」と言っていたが、バッティング好調ながら守備にただならぬ不安がある今成を、勝っている状態で引っ張ったのは、ゲーム中に何度も攻撃モード、守備モードにチェンジする原監督の采配から比べると、ちょっと違和感を感じた部分。

それを選手層が厚くないから・・・という言葉で解釈していいのか、敵チームの視点から見て、結果論ではあるけれど、矢野の三塁方向へのゴロ、今成のエラー、ヨシノブのセンターオーバーのタイムリーでの守備など、完全に守備モードへシフトしきれなかったことに助けられたという一面を感じたビッグイニングだった

もちろん、打った巨人の攻撃陣を褒めて、褒めて褒めまくりたい

これまで苦労させられてきた、加藤、安藤、筒井といった阪神の中継ぎ陣から得点した事は大きいし、自信につながるし、さらに明日に繋がる

(イニングの最初から投げるような展開にされていたら、こうはいかなかったと思うけど)

中井のタイムリーで逆転勝利が見えたけれど、さらに追加点を取ることで、昨日、回跨ぎで投げたマシソンを休ませられ、西村も使わずにすんだという事も実は大きく、これで明日はさらに総力戦で臨める体制を取ることができる

先発の菅野は、原監督がゲーム後にコメントしていた

Q:菅野については

A:コントロールの面でね。もっと速球派としてマウンドに立つべき。テクニックに頼った感じがします

通りかな。

前回、勝ち負けつかなかったとはいえ、納得行くピッチングが出来なかったことに加え、甲子園での阪神相手に負けたくない(負けてはいけない)と気負ったのか、9日のヤクルト戦でもコントロールの微妙な加減に狂いを感じていたんだが、今日はさらに高低も微妙だった。序盤は阪神打線が徹底的にセンター返しをしていたこともあり、カウントを悪くして甘くなったところを打たれるというパターン。

チームの勝ち頭とはいえ、まだ1年目のルーキー。失うものなどないはずなので、どうせ打たれるのなら、思いっきり投げて打たれた方が切り替えもしやすいのに、守りに入ってしまったことで、リズムを作れなかった。3、4、5回は結果だけ見れば抑えたように見えるけど、阪神打線の打ちそこないもあるので、今日に関しては自身最短の4イニングでの降板を反省して、自分らしいピッチングは何なのか、もう一度考えてくれればいい。

(ついでに変化球を多投させた阿部もね)

夏が苦手という事もあるだろうし、研究され、プロの壁にもあたっているだろうけど、ここを乗り越えれば、シーズン終盤まで戦力としてローテに居続けられると思うので、今が正念場と思って、この壁を乗り越えてもらいたいし、甲子園のマウンドが苦手にならないよう、次にここで投げるチャンスがあれば、しっかりと勝利して相性の良い球場にして欲しい

(それでも負け投手にならなかった運にはただならぬものを感じるけどね)

そして忘れてはいけないのが、ビハインドのゲームながらしっかりと締めて、勝利投手になった笠原。昨年はこういうゲームでは福ちゃんがゲームを壊さずに立て直して、勝利に導いて8勝した。それと同じ役割を笠原には期待しているのだが、ここまで3勝としっかり期待に応えていると思う。

昨日のコメント返しで、松本の2番起用があると、足でスタンリッジをかき回せるんだけど、さすがに無いかなぁ~~~なんて言ってたら、2番先発で起用してきた。原監督は守備重視のオーダーと言っているので、まぁそういうことなんだろうけど、出来れば打撃で結果を残してスタンリッジをイライラさせるような貢献をしてくれたら、もっと早い回で追いつけたかもしれない。

中日に3連敗して甲子園に乗り込んだ時はどうなるかと思ったけど、能見、スタンリッジから2勝をもぎ取った。明日の榎田も含めると4月9日の甲子園3連戦では1点も取れずに2敗1分を味わった面々で、阪神としては必勝のローテーションで挑んだはずだったろう。私としてはこの2連勝でかなりお腹一杯になっているけれど、明日の榎田相手にも勝つことが出来て、この3連戦を3連勝で終わらせることが出来たら、巨人ファンとしては最高の折り返し、阪神ファンとしてはかなりガッカリな折り返しになり、今後の対戦において精神的にも優位に立てる可能性があるので、ここまで来たら3タテするつもりで、明日は出し惜しみなく、全員で勝利をもぎ取って欲しい。

(管理人:みんぐ)