ジャイアンツ愛のみんぐ、全試合レポート

巨人戦、全試合をレポートすることを目的に10数年やってます

8/11 巨人 6-1 広島 → 厳しい戦いだったけど、1週間で5つの貯金を作れた

巨人 6-1 広島 対広島: 12勝 3敗 2分

勝利投手:菅野 19試合 10勝3敗0S

セーブ :

敗戦投手:中崎 16試合 2勝6敗0S

投手リレー

巨人:菅野→山口→香月 捕手:阿部→實松

広島:中崎→岩見→梅津 捕手:倉

本塁打

巨人:村田19号ソロ

広島:キラ9号ソロ

マツダスタジアム

テレ朝チャンネル(CS) にて観戦

(解説 小宮山悟  実況 清水俊輔

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マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの17回戦。ジャイアンツは初回、長野のタイムリーヒットで先制すると、三回には村田が今週5本目のホームランを放ち、主導権を握った。終盤には寺内の2点タイムリー、鈴木のスクイズなど途中出場の選手の活躍で追加点を挙げ、試合を決めた。先発の菅野は毎回のように走者を背負う苦しい投球となったが、要所をしっかり締めて7回1失点で今季10勝目。チームは引き分けを挟んで5連勝を飾り、優勝マジックを「37」とした

Yomiuri Giants Official Web Site

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9安打6得点の巨人と、9安打1得点の広島

この違いが今のチーム事情の違いを表しているかもしれない。

今日私の中でキーになったのは長野。初回に坂本が四球で出て、亀井が送り、村田が帰せば昨日と同じ立ち上がりだったが、今日はセンターフライ。ならば阿部が!というところでさらに四球で塁を埋めたところで長野がライト前にタイムリーヒット

今日は3安打猛打賞だが、いずれもすべて右方向

とにかく外スラをクルクル空振りしていたころに比べると、外角の見極めは随分良くなったし、追い込まれたらファールにすることが出来るようになった。まだ怪しい場面はあるものの、それは他の右打者も同じ。今の長野は外角が少し甘く入ったり、外角一辺倒の配球ではなく、インコースをついてきた時に少しでも甘ければ打ち返せるスイングが出来るようになった。

もともと外角を右方向へ長打を打つ能力には長けているだけに、その外角の見極めの精度が上がれば上がるほど、本来の長野の姿に近づいてゆく・・・・特に8回のアウトローを右方向へ打った打球は見事だったし、9回のもうひと伸びあればスタンドへ!という打球もらしさが戻った感じ

7月は.313で8月はここまで.308。8月の成績も3割をキープし、2か月連続で3割打てれば戻ったと思っていいかもしれない。長野の5番をいつまで続けるかわからないけれど(1番に戻すのは反対)、5番 長野が調子が良いとなれば、3番の村田、4番の阿部と勝負せざるを得ないので、坂本の状態次第で常に得点が狙える打線が組める

この1週間、お互いに「思うようにはいかねーなー」という展開の繰り返しではあったけれど、その極めつけは7回裏と8回表だった

7回裏、1点ビハインドにも関わらず、それまでの投球内容の良さから8回表を抑えることを期待され、打席に立った中崎。その目算が8回に追加点を許すことになるという誤算を生んだ。一方の巨人は8回表に阿部が四球を選び、長野がヒット、由伸がデッドボールでノーアウト満塁のチャンスに阿部に代走で鈴木を出した。つまり、この回に何としても追加点を取って逃げ切るという策に出たのだが、ロペスがショートゴロでゲッツーとなり、2アウト2、3塁となって勝ち越せるか微妙な状況となったところで打席には寺内・・・

正直なところ「ヤベーな、この回、無失点かもしれん」と思った(のは私だけでもないと思うが・・・)。

打席で粘ってはいたけれど、裏を返せば甘いコースを打ち損じているってことで、とても打てそうな気はしなかった。

が、巨人にとっては誤算だったロペスのゲッツーを寺内が救ってくれた・・・

この両チームの誤算を救えたか救えなかったかが、勝敗を分けることになったと思う。

9回には鈴木のスクイズと長野タイムリーで一気に5点差にしたところで、ゲームは完全に決着ムード

8回はてっきりマシソンだったと思ったが、グッさんを投入

これには正直驚いた。もちろん、コーチ、トレーナーも含めた中で状態を確認して送り出しているのだと思うが、さすがに登板過多じゃないかと心配になった。まぁ、グッさんの登板過多ってのは今に始まったことじゃなくて、去年、一昨年も・・・と毎年あるわけだけど、今シーズンはWBCがあった関係で、野手よりも投手のスタミナに関しては、この季節に影響がありそうだと思っていたので、何とかほかの選手でカバー出来ないものか、考えて欲しい

西村に関しては5点差になったところで登板は無しとなったのは幸い

確かにグッさんはお疲れモードだろうけど、明日は休みだし、今日出番がなかった分、マシソンと西村が明後日からは使える。原監督は「先発投手は何とか7回まで」と言っているので、7回まで頑張ってくれれば、8回は相手に合わせてグッさんかマシソン、9回は西村という登板が出来るし、大量リードもしくはビハインドであれば、彼ら以外の中継ぎが頑張れる。

火曜日のDeNA戦はまた内海が来ると思うので、東京ドームだし、出来れば9回を投げ切るくらいの頑張りを見せてくれれば、来週はゆる~い感じでゲームを進められる可能性が出てくるんだが・・・。

(っていうか、今週1週間で貯金を5つも増やしたんだから、少しは手綱を緩めてもいいんじゃないかな?原監督の性格上はやらんだろうけど・・・・)

そうそう、村田の3回のホームランは小宮山氏が言うとおり、技ありで状態の良さを証明するホームランだったけど個人的には9回のライト前ヒットを評価したい。ボールに逆らわずうまく右方向へ打ったけれど、あれはバットが内側から出ながらヘッドがしっかりと立っているからできたバッティング(しかも最短距離で打てている)。対象的なのは亀井のバッティングで犠打を2つ決めて、2番としての役割は果たしたものの、状態の悪さからヘッドが下がっているので、ポップフライを連発することになってしまっている。

結局、調子の良いバッターと悪いバッターは、甘い球のさばき方がどうかというのが一つの目安で、村田もどん底の時は甘い球を見逃し、難しい球に手を出して凡打の山を築いた。おそらく、失投を逃さない率で言えば、阿部がトータルでダントツで、(今の)村田がそれに匹敵している状態だと思う。

坂本のように難しい球も器用なバッティングでヒットゾーンに持ってゆく変態的なバッターもいるけれど、一流か二流かの違いはそういった部分に現れる。長野に関しては、甘い球の定義が他の選手と若干違うけれど、7月からは逃さない勝負強さが戻ってきたし、普通の選手が苦手としてる球(たとえばアウトロー)をヒットできる分だけ、坂本のような器用さも併せ持っている選手にの部類になると思う。

(それだけに狂ってしまうと戻すのが難しい)

大田が一流になれるかどうかの分岐点がまさにそこで、一昨日の延長12回の空振り三振は、見え見えの甘い球に当てる事すらできず三振するというのが悪い見本となってしまった。巷では野球脳が・・・と嫌味を言われることの多い大田だけれど、確かに配球についての勉強は今以上にする必要はあるかもしれない。ただ、それ以上に、甘く来たボールをリキまずに的確に打つことの出来る心と体の準備が大切なような気がする(持っているポテンシャルはずば抜けているだけに)。

何とか結果を残して・・・・というプレッシャーの中で、冷静に駆け引きを考慮するのは難しいことかもしれないし、去年までの中井だって出来ていなかった。今シーズンは追い詰められて確変した中井を見習って、大田も1軍に同行させてもらっている間に、一流選手がもれなくもっている甘い球を見逃さない集中力を何とか盗んでくれれば、次へのステップを上がることが出来るんだけどなぁ・・・

さらにレベルアップすると、甘い球を投げさせる駆け引きが身についてくるんだけど・・・

そだ、菅野について触れるのを忘れてた。プロのレベルで、この暑さと湿気の中で投げるのは初めてだろうから、1失点で抑えた結果のみを評価してあげたいところで、6回で終わりそうになったところを、さらに7回にマウンドに上がって何とか抑えきった集中力は良かったと思う。内容的には本人も満足いってなさそうだし、このレベルで満足してもらってもとは思うけれど、ヤクルトの小川がいなければ、もっと称賛されてしかるべき成績なわけで、あんまりいじめるのも可哀想だから、勝った日くらいは嫌味なく褒めてあげよう。

昨日、小川に勝ちが付かなかったことで、勝ち星も2勝差をキープできてるし、まだ最多勝&新人賞の争いはギリギリで踏みとどまっているわけだから、この先もさらにキツイ日々が続くだろうけど、頑張って欲しいなと思う

ま、なんにしても日曜日の勝利はスポーツニュースのハシゴがたまらないので、これ以上愚痴っぽいのはやめて、素直に勝利のビールに酔わせていただくとしよう

(管理人:みんぐ)